チラス〜フンザ


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19 バルチット・インより
20 山?
21 ラカボシとホッパー氷河
 難所続きのカラコルムハイウェーのなかでも、キルギットとフンザ(カリマバード)の間は最も壊れやすい所です。

雨が降りそうになると、どこからか人が集まってきて、土砂崩れの起きそうな場所の近くで待っています。

通行人の荷物を運んで、貴重な現金収入を得ようという人々です。

横目でこの人たちを見て、なんとか無事通過です。




 パキスタン人のガイドさんはフンザ出身で、思いがけぬ場所へ案内してくれました。

懐中電灯で照らし見た物はガーネットの鉱脈です。

目の前にガーネットの原石が眠っていたのです。

大粒なものは見つかりませんでしたが、しばし宝探しに熱中しました。

 ラカボシ山7782mとホッパー氷河(手前の灰色の流れ)、そして空には鷹でしょうか、悠然と舞っていました。

 我を忘れ、時を忘れ、ただ自然に感動して眺め続けました。

言葉で伝えるのはとても難しい風景です。




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22 氷河湖
23 アルチット城
24 バルチット城
 ホッパー氷河(上の灰色の部分)が溶けてできた湖です。

 フンザの村に、ハッシシ(麻薬)が生えていました。
 冬の寒さが厳しいのでハッシシを咬んでしのぐそうです。

 ハッシシの実はスープにも入っていました。

 約800年前のフンザ・ミール(藩主)の城です。

 不老長寿の村、桃源郷と呼ばれるフンザの空は高く青く澄んで美しい。
しかし周囲には6000m〜7000mの山々がそびえているので空は広くないのです。

 夜、暗い空を見上げると、光りを放つ星たちは信じられない程大きく、そして数も多いのです。



 約700年前のフンザ・ミールの城です。

 現在ミールは別の住居に移り、1996年9月博物館として開館しました。

 この城はモーレーン(氷河の端にあって氷が押し流してできた、もろい砂の土地)の上に建っています。

 現在、この氷河は消滅しました。


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