JAZZ PICKUP!
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J.J.Johnson and kai Winding
JJジョンソン&カイ・ウエディング『THE GREAT KAI&J.J.』
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J.J.Johnson and kai Winding 『THE GREAT KAI&J.J.』
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Recording Data :
OCT 3 & NOV 2,1960 *1
NOV 4 & NOV 9,1960 *2
Producers : Creed Taylor
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Personnel:*1:
J.J.Johnson (tb)
Kai Winding (tb)
Bill Evans (p)
Paul Chambers (b)
Roy Haynes (ds)

Personnel:*2:
J.J.Johnson (tb)
Kai Winding (tb)
Bill Evans (p)
Tommy Williams (b)
Art Taylor (ds)
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Side One:
THIS COULD BE THE START OF SOMETHING (3'07) *1
GEORGIA ON MY MIND (3'48) *1
BLUE MONK (4'24) *1
JUDY (4'00) *2
ALONE TOGETHER (3'31) *2
SIDE BY SIDE (3'01) *1
Side Two:
CONCENTRATE ON YOU (3'57) *1
THEME FROM PICNIC (3'58) *2
TRIXIE (5'03) *2
GOING GOING GOING (3'04) *2
JUST FOR A THRILL (3'15) *2
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【解説】

さてさて、西やんのピックアップの2回目です。今回はわしTb吹きでもありますので、J&Kのアルバムなんぞを取り上げてみたいと思いますです。はい。

J&Kとはなんぞや??とお思いの方、このピックアップでちゃーんとおぼえてね。決してK&Kではありませんよ(^^;缶詰じゃないんですからね。ちなみにYKKでも無いです。
J&KのJは[J.J.Johnson]であります。1924年インディアナポリス生まれで今年なんと74歳。Tbのチャーリー・パーカーなんて言われてまして、モダンTbの開祖ってーのもありました。今も現役であります。

Kは[Kai Winding]であります。1922年デンマーク生まれで83年に亡くなってます。ベニー・グットマン楽団やスタン・ケントン楽団に在籍後1954年J.J.とコンビを組む事になります。

さてさて、この「THE GREAT KAI&J.J.」(1960年録音)でありますが、J&Kコンビの解散が1956年ですので、久方ぶりのコンビ復活ってーところ
 でしょうか。

11曲のうちスタンダードから8曲、J.J.の曲が2曲で、KAIが1曲って構成で、全曲二人のアレンジです。ちなみに、スピーカーの左から聞こえるのがJ.J.で、右から聞こえるのがKAIとなってます。そのこころは・・・・・・・耳コピーが簡単!でしょ(^^; ではでは、早速聴いてみましょうね。

1."THIS COULD BE THE START OF SOMETHING"
さて、一曲目「THIS COULD BE THE START OF SOMETHING」です。KAIのアレンジです。とにかく楽しい。う〜んまったく!先発のソロがKAI、続いてJ.J.。ビル・エバンスのソロも最高ですねぃ。テンポ250〜260位だろうか?

うちの2Tbのsetでも演ったらおもしろいと思いつつ、密かに譜面を作ってるのでありました>まる

2."GEORGIA ON MY MIND"
2曲目、みなさんご存知の「GEORGIA ON MY MIND」で〜す。アレンジは、一曲目に続きKAI、テーマはKAI(ブリッジはJ.J.)J.J.らしいからみが聴けます。

この曲を聞いた時に、J&K結成時と比べてKAIの音色が変わったな〜って感じました。J.J.のそれに近くなったってーのが実感される。この後に出るアルバム「イスラエル」では、よーく聴かないとわからないくらいになってます。J.J.を意識してたのは間違いないとは思いますが、アルバム用に作ったのか?(あまり考えられない)それとも、自分の音色を目指したらそーなったのか? ほかのアルバムを聴いてないので、なんとも言えません。お詳しい方、おしえてね〜

3."BLUE MONK"
セロニアス・モンクの「BLUE MONK」であります。B・エバンスのピアノのイントロからTbデュオのテーマへと移ります。J.J.のアレンジで、KAI、J.J.とソロが続きます。それにしても、この位のテンポのJ.J.のソロは、真似しようにも出来ないと思っちゃいます(どんなテンポでもね)
それと、J.J.のブルース感覚にも、流石と思っちゃいますね。う〜ん、すばらしい!

4."JUDY"
J.J.の作編曲の小粋なナンバーって感じです。いかにもって感じのJ.J.のソロが聴けます(^^; KAIのミュートを使ったソロも抜群!わーい。いいぞ〜〜KAI!
メロディーに対するリズム隊の動きは、流石J.J.です。最近のアルバムでも良くでてきますね。ちなみに、題名はJ.J.の名前から来てるそうです。そーいえば、J.J.の本名ってしらないぞ〜ぉ。知ってる方おせーて。おねがい!

5."ALONE TOGETHER"
J.J.の編曲ですが、クラシカルな部分も取り入れトロンボーンの良さを引き出してるとおもいます。
う〜ん、何も書けません。じっくり聴きましょう。まる

6."SIDE BY SIDE"
さて、SIDE ONEの最後の曲です。KAIのアレンジによるサイド・バイ・サイドで〜す。楽しいの一言ですが、アレンジもそんな難しくないので演るにはお手頃じゃないでしょうか。
ソロはJ.J.>KAI>ビルの順ですが、ビルのソロが小粋でかっこいいです。

7."I CONCENTRATE ON YOU"
さてさて、SIDE TWOの最初です。曲はコール・ポーターの「I CONCENTRATE ON YOU」でーす。アレンジはKAIで、まずイントロが面白い。J.J.がソロを先発しますが、KAIのミュートソロ(ストレイトミュートとカップミュート)の受けがなんともいいです。
ここでもやっぱり、ビルのピアノがすんごくオシャレでいいですよん。

8."THEME FROM PICNIC"
映画「ピクニック」のテーマです(そのままですね(^^;)G・ミラーやB・グットマンなども取り上げてますね。
実は、わたしこの曲、このアルバムで一番好きなんですよ。アレンジはKAIです。なんで好きか?ってーと、演奏が一番Tbっぽいからなんですが、人によっては、一番嫌いって人もいるかもね???
いいなーぁ、ほのぼのしてて・・・・・。うちのバンドのラストテーマだったりするんだな〜ぁ(^^)

9."TRIXIE"
さて、SIDE TWOも後半です。で、曲はJ.J.作編曲の鳥串ーじゃなくて(^^;「トリクシー」でごさいます。3拍子のナンバーでアレンジがいいですねぃ。流石はJ.J.です。J.J.、KAIの息の合ったいい演奏もいいですし、ビルのソロも唸らせてくれます。

10."GOING GOING GONG"
ラス前は、ジャジャーン!KAIの作編曲の「ゴーイング・ゴーイング・ゴング」で〜す。題名の通りゴングから始まります。ゴングって言ってもボクシングのゴングじゃないですからね(^^; ドラですドラ! 鳴ると孫悟空がでてくるの・・・・ (-_-)zzzz
でもって、このドラがイマイチ音がよくない(^^; 最初の一発目は合格なんだけどな〜ぁ。叩き方に難有りと見た!誰叩いてるんだろ??? ソロは相変わらず、皆さんご機嫌でした。(^^)

11."JUST FOR A THRILL"
ラストはジャスト・フォー・ア・スリルです。この曲を聴くたびに、トロンボーンの魅力を実感するんですが・・・。わたし(^^) 暖かみ、色気などなど・・やっぱ、J.J.、KAIとも、今更言うまでもないですが、すばらしい!です。
好みの問題はあるでしょうが、基礎的なTbの技術を突き詰めて行くとJ.J.、KAIを外すわけには行かないのかな〜ぁなんて思っちゃうんですが・・・

----------おちまい(^^)----------

はやいもんで、もうおしまい。始まってホストに繋がらないとかホスト役(わし)がナマダラ(^^;とかありましたが、皆様の陰ながらの応援を感じつつ(^^;これで終了したいと思います。
実は、わたしJ.J.ジョンソンを聴くようになったのは、ここ5年位なんですが(その前はあえて聴かなかったのです>みんな聴いてるからね>あまのじゃくなの>わし)楽器で悩んでる時に聴くようになりました。なんだか、気が楽になったような気がしたもんですが、それが大間違い(^^; 結局、未だに悩んでます。悩みが多くなったような気がする・・・・・・
これから聴こうとする方へ・・・きーつけてね(^^;では、皆様ありがとうございました。
text by 西やんabotME!
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