Qui a peur de Robert Crumb? (Who's Afraid of Robert Crumb?)

インターナショナル・コミック・フェスティヴァルでおこなわれた「ロバート・クラム回顧展」のパンフレット。クラム関係で最新の出版物となるのがこれだ。コミック、イラスト、ジャケット・ワークなど、クラムの作品が数多く載せられている。 作品リストなどは他の本でも見る事が出来るが、70年代のクラムのスナップ写真が掲載されているのが貴重だ。クラム、ロバート・アームストロング、テリー・ズウィコフの若き姿（74年）に感激。隣りに写っているガールフレンドが、クラムの作品の中に登場する女の子そっくりなのには爆笑。 パンフレットの最後には、クラムの最近のポートレイトが収められているが、髭、眼鏡といった風貌が、高田渡氏に瓜二つなのにはビックリ。ちょっと背を屈めた立ち姿までそっくりなのだ。

The Life and Times of R.CRUMB edited by Monte Beauchamp

今ひとつあか抜けしない表紙だったので、しばらく放ってあったのだが、中身は非常に面白い。クラムに関する人物へのインタビューを中心とした本。登場するのは「シンプソンズ」の作者マット・グローニング、映画作家のテリー・ギリアム、同じく映像作家のジム・ジャームッシュ、その他にも同世代のコミック作家／編集者達の証言が数多く収められている。 中でも興味深いのが、チープ・スーツ・セレナーダーズのメンバーでもあるロバート・アームストロングへのインタビューだ。チープ・スーツ結成前夜について、熱っぽく語っている。他にもRhinoレーベルで、スライド・ギターのアルバムの編纂をしているジョージ・パウルスも登場し、クラム人脈を知る上でも興味のつきない本だ。

[ To be continued ] (Coming Soon)


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This Page Edited by Shinichi Ogawa