アルカン
脂肪族炭化水素で単結合のみからなるものを一般にアルカンと呼ぶ。
メタン
アルカンで最も簡単な構造をしている分子はメタンCH4で、左のような正四面体構造をしている。炭素原子Cを中心として、正四面体の各頂点に水素原子Hが位置するように結合しており、H−C−Hの結合の角度はすべて約109.3度である。またC−Hの原子間隔は約0.11nmである。これを構造式で表すと右のようになる。
モノクロロメタン
メタンの水素原子をひとつ塩素原子Clで置き換えたものをモノクロロメタンという。このような反応を置換反応という。左の図ではピンク色で表されているのがCl(塩素原子)である。
ジクロロメタン
同様に水素原子を2個置き換えたものをジクロロメタンという。構造式を用いた表現では左のようにふた通りに表される。しかし、実際には右のようにひとつの構造をしていることが、分子模型を回転してみるとわかる。
エタン
アルカンの分子で次に簡単な分子はエタンC2H6で、これはちょうどメタンの正四面体がふたつ結合したような構造をしている。C−Cの原子間隔は約0.15nmである。このようにアルカンの分子はメタンの正四面体の形が、鎖状に連結した立体構造をしている。
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