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2007年11月30日(金)
 
「鉢地坂街道:石神峠」

私の地元の旧街道探しポタ


参加者  CORSAさん・けった
 


(鉢地坂街道:石神峠に向かう道中にて)

藤川山綱(鎌倉街道:天神越)本宿鉢地坂街道石神峠→マスミ池
鉢地坂隧道→本宿(法蔵寺)→藤川 
 約20km


私の地元には東海道が通っています。それ以前からも街道があるわけで、鎌倉街道なども
東海道とは若干違ったコースを通りながら残っています。また、昭和初期までは人々が各
集落をつないだ街道(人道)がありました。今回、corsaさんと二人で東海道の本宿から蒲郡
にぬけた鉢地坂街道を探してみることにしました。
集合場所の藤川を出発して、最初に鎌倉街道の無名峠に向かいました。山綱町の青木神社
本殿横から急な山道が導入口です。ここは自転車を担ぎますが、上げてからは落ち着いた道
をゆっくり押し進めます。

  
(山綱町、青木神社:鎌倉街道入口)                (神社本殿の横から上る)

押し続けて10分ほどで切り通しにある天神越に到着しました。峠からの下りは倒木も少なく
乗って下ることも可能です。しかし、昨日の雨で地面がぬれていて下りの急なところは岩肌
に苔が付いていたので大事をとって降りて下ります。

  
(鎌倉街道:天神越)            (道はしっかりしており走りやすい)

下りきったら墓場の横に出ました。前方には私の卒業した中学校のグランドが見えます。

  
(無名峠の下り口、分かりづらいが右の方向から下りて来る) (中学校の脇に出ます)

鎌倉街道の道がはっきりしているのはここだけなので今日のメインの目的地「鉢地」に
向かいます。まずは鉢地坂街道導入口の宮下橋に付きますが、橋からの下り口が見つ
かりません。そこでもう少し先に進んだ桑畑から進入したら無事街道筋を見つけました、
そこから宮下橋の橋下の道まで戻ってから石神峠を目指します。



(宮下橋の下から街道筋がはっきりします)

宮下橋から少し竹林を進みますが、すぐに踏み固められた街道に出ます。そこからすぐに
分岐があり、分岐には馬頭観音がありました、石神峠に向かうにはここを右折して尾根道
に出るまでしっかりした上りを押してゆきます。


 
(宮下橋からの竹林をこえて分岐を右に)  (分岐には馬頭観音がありました)  

道は結構な上りですが、道筋がはっきりと判断できるので心配なく進むことができました。
今回のポタをするのに参考にした地元の風土紀「本宿小史:昭和52年発行」ではさらに
道中には観音様があると記述されていましたが、今回は残念ながら見つけることはでき
ませんでした。

  
(旧街道は道がはっきりしてました)(上りで唯一迷った分岐:とりあえず左を行く)

およそ1時間ほどで三河湾スカイラインのガードレールが見えて石神峠に到着。
残念ながら峠を表すものは何もありませんでした。スカイラインを横切り蒲郡側に
下りていきます。

 
(石神峠:今は三河湾スカイラインが走ってます。峠を表すものはありません)

蒲郡側は以前corsaさんが下見に来ていたのでcorsaさん誘導の元、下っていき
ます。下りは倒木・枝道も多いですが、乗車できるところは乗って楽しみ、倒木等が
多いところは担いでいきます。今回私は22インチのミニであることとフレームに担
ぎ用のショルダーを装備していきましたので、担ぎは楽にまたホイールベースが
比較的短いので取り回しも楽にできました。結構楽しんだところでマスミ池に到着。



(下りきった地点のマスミ池)

帰路のために今度は国道から鉢地坂トネンルに向かいます。このトンネルは昭和
8年12月28日に県で一番最初のトネンルとして開通しました。工事は人夫の方々
がツルハシで約3年の月日をかけて掘っていったそうです。しかし、このトンネルの
開通により石神峠を越える鉢地坂街道は役割を終えることになりました。

 
(愛知県で一番最初に作られた鉢地坂トンネル、昭和8年開通)

トンネルを越えて再び本宿に戻ります。本宿は旧東海道の脇に法蔵寺(701年
行基により開基)があります。ここは徳川家康が幼い頃手習いをした寺だそうです。
寺の中には家康を祭った東照宮があります、また新撰組隊長「近藤勇」の首塚も
この地で埋葬されています。
今日は半日、地元を散策しながら楽しいポタリングを行うことができました。

 
(徳川家康が習字の手習いをしたとされる、法蔵寺)(奥には東照宮がある)

(新撰組隊長、近藤勇の首塚)

(2007.11.30記述)


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