ライン

2013年2月16日(土)
 
「古道サイクリング
日本坂峠・宇津ノ谷峠」

冬の寒い風を避けるのはやっぱり山サイ?
奈良・平安期の古道を巡る担ぎ上げのサイクリング。



(宇津ノ谷峠を越える平安の道「蔦の細道」)

同行者 corsa氏・けった



岡部→鞍掛峠花沢の里日本坂峠→小坂→丸子→宇津ノ谷峠→岡部  約32km


2月に入り、ようやく週末の仕事が一段落したのでcorsaさんにお願いして古道サイクリングに誘って
もらいました。冬のこの時期は風が強いので山サイは風に当たらないで良いですし、草も少ないので
絶好の季節になります。corsaさんの事前の話から担ぎ上げがあるとのことなので、ホイールベース
の短い22インチのタウンサイクルを久々にツーリングで出動させました。
岡部の町の郊外に車をデポして国道1号バイパスの宇津ノ谷トンネル口当たりから、高草山を目指し
て川沿いの道を登ります。元の設定がタウンサイクルですので、すぐにギヤ歯34×24のサイローに
入って上っていきます。それでも昔ながらの集落や茶畑、木立を眺めながら走っていったら峠に着き
ました。目的は高草山でしたので、どうやら分岐を見落としたようで鞍掛峠まで来てしまったようです。
当初の目標の高草山に行くために、一度は分岐まで下ってと思い、戻り始めましたが、すぐに結構な
距離を下るような感じでしたので、今回はあきらめて次に進むことにしました。

 
(気持ちの良い川沿いに高度を稼ぎます)

(corsaさんはいつもながら余裕で上ります)
  
(高草山への道を見逃し、いきなり峠へ。)   (「鞍掛峠(標高288m)」の名前があり、ちょっと得した気分)

次なる目標は万葉集にも詠われた、奈良期の東海道と云われる「やつべの小径」の集落「花沢の里」を
目指して峠を下ります。ハイキング道ですと1kmほどですが、林道はだいぶ左右に距離を伸ばして行き
ます。途中、木々の切れ間から焼津の町が一望できました。花沢の里には上部から入りました。
この集落は長屋門造りの民家・水車小屋などがあり、風情ある伝統的な家並みがありました。
時刻も昼ごろでしたので、この集落で土祝日に営業している「カントリー オーブン」さんで庭カフェしなが
ら、簡単なランチとしました。

 
(鞍掛峠から花沢に向かう下りの途中で焼津市街が一望できました)

(谷あいに「花沢の里」集落がありました)
 
(花沢集落は「長屋門造り」の家々が並びます)
 
(花沢集落に土日祝日だけ開店するカフェ「カントリー オーブン」さんにて庭カフェ)
 
(庭カフェ(民家の軒先のテーブル)は風も防げて日当たりも良く暖かだったです)

(プチランチ)


さあお腹が満たされたら、本日のメインの日本坂峠に向かいます。まずは集落の一番高い場所に
ある法華寺を参拝して、その寺の脇から古道を登り始めます。当初は押して行ける区間もありま
すが、道が階段じょうに整備されていたり、急坂になってきますと容易に押すこともできなくなり、
いよいよ担ぎとなりました。時折すれ違うハイカーの方と挨拶を交わしながら徐々に高度を上げて
いきます。峠の少し手前の場所には焼津方面の見晴らしが良い展望場所があり、少し休憩をした
のちに峠に到着しました。

 
(花沢集落にある「法華寺」)
 
(法華寺横から日本坂峠に向かう古道が始まります)   (急な上り坂は自転車を担ぎます)
 
(ここは比較的落ち着いた道、押して行くには楽な場所でした)
 
(良く整備された道でした)
 
(峠まであと少し、ハイカーとすれ違うさいには止まって道を譲ります。)
 
(峠手前の展望地点、焼津が良く見渡せます)             (日本坂峠にようやく到着)
 
(日本坂峠(標高309m)の看板にて)                (峠からは富士山も良く見えました)

峠から小坂集落までは花沢側よりもちょっと荒れた感じの古道を押して下ます。古道の周りは昔茶畑
だったようで、放置されたお茶の木や石組みされた段々畑の跡が見られます。しばらく下ると古道から
車幅1台分のコンクリート道路につながり、ここから乗車して一気に小坂集落まで下りました。その後は
丸子川沿い走るサイクリングロードを上流に向かって走ります。とろろ飯で有名な「丁子屋」の前で
一息ついた後に「宇津ノ谷の道の駅」に向かいます。

 
(小坂集落まで一気に下ります)
 
(丸子宿の丁子屋)

道の駅では休憩する目的ではなく、この裏手から始まる宇津ノ谷峠を越える平安の道「蔦の細道」に
入るためです。こちらの古道も結構な按配で登り坂が続き、押しよりも担ぎが多くなります。日本坂峠
でかなり足を使ったので、この峠越えでは一歩一歩を踏みしめていきます。やがて平たく整地された
宇津ノ谷峠に到着、岡部側や富士山方面とも見晴らしが良く、がんばったご褒美をいただくことが
できました。岡部側の下りは、途中から石組みがしっかりされた石畳や階段が現れ、しっかり整備
されてました。

 
(道の駅「宇津ノ谷」の裏手から「蔦の細道」の入り口があります)
 
(こちらの古道も急坂が続きます。時折担ぎ上げもありました) (「平安の道」の宇津ノ谷峠(標高210m)にて)
 
(峠から岡部宿の方向を望む)            (反対側は富士山がしっかり見えました)
 
(岡部側の古道は明るく、石畳が整備されてました)
 
(小川沿いに石組みで階段ができてました)
 
(岡部側の入り口、リッパな石碑がありました)

(「蔦の細道」)

古道を出た後は、車をデポしたところまで戻り今回のサイクリングを終えました。
楽しいコースを設定して下ったcorsaさん、どうもありがとうございました。


(2013.2.17記述)


旅日記トップ
トップ アイコン
トップ

ライン