指揮者ソリストプロフィール


本名 徹次(Tetsuji Honna)


郡山市生まれ
1981年東京芸術大学器楽科中退。井上道義、山田一雄各氏に師事
芸大在学中より指揮活動開始。
1980-89年 仙台フィル(旧宮城フィル)指揮者
1985年 東京国際音楽コンクール指揮部門にて最高位受賞
1990年 アルトゥーロ.トスカニーニ国際指揮者コンクールにて第2位受賞
1992年 ハンガリーブタペスト国際指揮者コンクールにて第1位とバルトーク賞受賞。
1994年 村松賞受賞。プラハ放送交響楽団定期演奏会や東京公演等を指揮
1995年 第5回新日鉄音楽賞、フレッシュアーティスト賞受賞。また、文化庁芸術選奨、文部大臣新人賞受賞。ハンガリー国立交響楽団の東京公演等を指揮
1989年よりアムステルダムにて3年間、また95-96年にかけてロンドンにて研修。これまでに、ケルンテンの夏音楽祭、国際バルトークフェスティバル、東急文化村、モーストリー.モーツァルト音楽祭、ICMC国際コンピューター音楽会議等に出演、また、1997年には「ブタペストの春」音楽祭、オランダ.ミュージック.セッシオン10周年記念音楽祭に出演予定。
M.アルゲリッチ、小林 道夫、E.レオンスカヤ、リカド、カツァリス、江藤 俊哉、メネセス等、たくさんのソリストたちと共演。
1996-99まで、東京ムジカーザにて、19世紀末ウィーンのカフェから生まれた音楽シリーズをプロデュース。
現在、大阪シンフォニカ常任指揮者、ジャパンチェンバーオーケストラ指揮者

ヴァィオリン/小林 美恵(Mie Kobayashi)


4才よりヴァィオリンをはじめる。東京芸術大学付属高校から大学に学。
在学中より華々しい活躍が注目され、1983年第52回日本音楽コンクール2位
1984年第29回海外派遣コンクール河合賞受賞、1986年文化放送音楽賞、86、87年と奨学金を得てアスペン音楽祭に参加、また1988年第4回シュポア国際ヴァイオリンコンクール第2位、あわせてソナタ賞を受賞。また、国内でも東京芸大安宅賞を受賞した。
1990年に最も権威のあるコンクールの1つ、ロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝し、一躍注目を浴び、海外での活動を開始する。
1991年よりフランスを中心にイタリア、ドイツ、ポルトガルでリサイタルおよびオーケストラと共演、国内ではNHK交響楽団をはじめ主要オーケストラと共演し絶賛を浴びた他、「水戸クヮルテット」「ATMアンサンブル」のメンバーとして、室内楽の分野においても非凡な才能をみせている。
1994年には東京カザルスホールで5回にわたるリサイタルシリーズ「小林美恵の世界-音楽にそそぐ5つのまなざし-」を行った他、プラハ放送交響楽団の日本公演のソリストにも起用され、これらをステップにした充実ぶりが評価されている。1996年9月、日本コロンビアよりCDデビュー、合わせて、紀尾井ホールで、リサイタルを行い好評を博した。

ソプラノ/小林 史子(Fumiko Kobayashi)

愛知県立芸術大学音楽学部声楽家卒業。(桑原賞受賞)同大学院修了。ロータリー財団奨学生としてイタリアに留学。ヴェルディ音楽院卒業。ソロリサイタル(1983年、1986年、1991年、1993年、1995年、1996年)
宗教曲ヘンデル「メサイヤ」、モーツァルト「レクイエム」、フォーレ「レクイエム」、ラター「レクイエム」、ペルコレージ「スタバートマーテル」、プーランク「グローリア」、ベートーベン「第9」等にソリストとして出演。フランス音楽コンクール第1位。F.P.Neglia国際音楽コンクール第3位。ヴィオッティ国際音楽コンクール入選。後藤むつみ、稲葉祐三、神田幸子、中村浩子、R.Ricci,A.M.Castiglioni、沖野真理子、神田詩朗の各氏に師事。
現在、三重高等学校音楽科、愛知教育大学非常勤講師、名古屋室内合唱団団員

メゾソプラノ/山口 美智子(Michiko Yamaguti)

国立音楽大学卒業。名古屋二期会オペラ「うかれのひょう六、はた織唄」
「ヘンゼルとグレーテル」「魔笛」「子供と魔法」「修道女マンジェリカ」
「ピーターグライムズ」等に出演の名古屋二期会コンサートでは、「イタリア歌曲の夕べ」「20周年記念コンサート」「フレッシュコンサート」「モーツァルト没後200年記念コンサート」「ニューイヤーコンサート」等に出演
その他、バッハ「クリスマス.オラトリオ」、ヘンデル「メサイヤ」、シューベルト「ハ長調 ミサ」、ベートーベン「第9」、ベートーベン「ハ長調 ミサ」
、ペルゴレージ「スターバトルマーテル」等のアルトソロを務める。リサイタルやジョイントコンサート他、各種コンサートに多数出演。
現在、名古屋二期会会員。

テノール/市川 和彦(Kazuhiko Ichikawa)

東京芸術大学卒業。芸大メサイヤでデビュー、メサイヤ、第9をはじめモーツァルト、ブルックナー、グノー他多くの作曲家の宗教曲のソロを務める。
オペラでは、文化庁青少年劇場(日本オペラ協会)修善寺物語でデビュー。その後、藤原歌劇団、日本オペラ協会を中心に「カルメン」「トスカ」「椿姫」「トゥランドット」「蝶々夫人」「よさこい節」「あだ」「那須興」等、多数のオペラに出演。また宮本亜門演出、「ピノキオ」「コシファントッテ」に出演。本年10月新国立劇場オープニングオペラ「タケル」に出演予定
第23、24会「日伊声楽コンコルソ」入賞。平成6年度、文化庁芸術在外派遣研修員として一年間ミラノで研修。現在、藤原歌劇団正団員。日本演奏連盟、日伊音楽協会会員

バリトン/水谷 俊二(Shunnzi Mizutani)

東京芸術大学声楽科卒業。1989年、文部省在外研究員としてミュンヘン及ウィーン音楽大学にて発声、ドイツ歌曲を研修する。ドイツ歌曲を中心とするバリトンで、NHK-FMに於いて、ベートーベン「遥かなる恋人に寄す」シューマン「リーダクライスOp.24」等4回の放送に出演。
マーラー歌曲集「さすらう若人の歌」「リュッケルトによる歌曲」を名古屋フィルハーモニー交響楽団で独唱。ベートーベン「ミサハ長調」、フォーレ「レクイエム」をナゴヤシティ管弦楽団(現在セントラル愛知交響楽団)で独唱。
外山雄三指揮で、マーラー「千人の交響曲」、ロッシーニ「スタバトマーテル」、黒岩英臣指揮で、ブラームス「ドイツレクイエム」、山田一雄指揮でバッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイヤ」、ベートーベン「第9」のソリストを務める。今年1月には、スロヴァキアフィルハーモニックゾリスデンと共に、シューベルト「ミサ2番ト長調」のバリトンを独唱している。
現在、愛知教育大学教授、名古屋少年少女合唱団団長

指揮/永友 博信(Hironobu Nagatomo)

指揮者として、ナゴヤシティ管弦楽団(現在セントラル愛知交響楽団)、ソアー合奏団、名古屋芸術大学オーケストラ、合奏団レストロアルモニコ、中部女子短期大学オーケストラなどと共演し、成功を収める。
また、ヴォーチアミーケ、コーロエミナース、名古屋合唱団などの常任指揮者を務め、国内外の各種合唱コンクール入賞へ導くなど、その手腕を高く評価されている。全日本合唱コンクール金賞受賞(1993、1994)ヌーシャテル国際合唱コンクール第2位受賞(1993)モントルー国際合唱コンクール最優秀賞受賞(1994)など。
一方、声楽家としても、リサイタルをはじめ各種コンサートのソリストとして活躍するとともに、「夕鶴」「修善寺物語」などのオペラ公演にも多数出演。
指揮を(故)福永陽一郎、若杉 弘、小松 一彦の諸氏に師事。

指揮/小松 一彦(Kazuhiko Komatsu)

東京生まれ。斎藤秀雄門下の逸材で1972年桐朋学園大学指揮科卒業後、NHK交響楽団指揮研究員、旧西独ラインドイツ歌劇場副指揮者を経て1978年N響を指揮デビュー。内外でめざましい活動を展開する日本を代表する国際的な指揮者の一人である。これまでに大阪府民劇場奨励賞、イタリア放送協会賞を受賞sた。また、NHKテレビ「名曲アルバム」やANB系「題名のない音楽会」の指揮者として茶の間にも幅広い人気を持っている。1986年には中国より招かれ、北京の国立中国放送交響楽団を指揮、その成功により、1987年から同交響楽団の常任客席指揮者に就任、日中文化交流に貢献している。1994年ロシアにデビューし絶賛され、1995年より名門サンクトペテルブルグ(旧レニングラード)交響楽団の常任客演指揮者に就任。更に1996年からはプレジデンシャル交響楽団(アンカラ)の常任客演指揮者への就任、1997年3月にはチェコへのデビューを「今シリーズで最も素晴しいコンサートの1つ」と大成功で飾り、又5月-6月にはサンクスペテルブルグ交響楽団と日本ツアーを行う予定など世界へ一層翔くマエストロである。1995年11月には日伯修好100周年記念の歌劇「夕鶴」公演(南米初演)をブラジルで指揮し、文化大使として大きな成果を上げた。
現代作品、邦人作品の演奏でも第一人者の評価を確立しており、芥川作曲賞など年間数多くの新作初演に取り組む一方、大正、昭和期の作品、特に「幻の作曲家」「天折の天才」といわれ貴志康一の作品の監修、蘇演、CD化にはライフワークとして取り組んでおり、日本洋楽史の欠落したページを埋める仕事として高い評価を受けている。本場で絶賛された小松氏のショスタコービッチ解釈と貴志康一作品という、時代を共有する同世代のロシアと日本の作曲家を並べた小松氏自身のプロデュースによる演奏会とCD(ビクター)は注目を集めた。
著作に「実践指揮法」(音楽の友社刊)、その他エッセーなど多数ある。
1994年よりナゴヤシティ管弦楽団芸術顧問、正指揮者、1997年よりセントラル愛知交響楽団と名称変更に伴い、芸術顧問、首席指揮者に就任し、その新鮮な指揮と企画は中京音楽界にも新風を送り込んでいる。

指揮/古谷 誠一(Seiichi Kotani)

東京大学文学部卒業。在学中から指揮を三石精一氏に師事。東大オーケストラの指揮、NHK東京放送合唱団の伴奏ピアノをはじめ、東京室内歌劇場、長門美保歌劇団、ステファノオペラ劇場等の数多くの公演の副指揮を務める。
卒業後、桐朋学園音大で、指揮を小沢征爾、秋山和慶、堤俊作各氏に、ピアノを(故)矢代秋雄、三善晃、末吉保雄の各氏に師事。1978年にZ.コシュラー氏の指導を受け、1979年にはチェリービダッケ氏の講習会に参加。
二期会四国支部でのモーツァルト「魔笛」公演を指揮して指揮活動を始める。以後数多くのオペラをはじめ、長門美保歌劇団での「チャルダッシュの女王」
や日本オペレッタ協会での「マリッツァ伯爵夫人」等、日本で演奏されることの少なかったオペレッタの指揮や、名古屋オペラ協会での入野義郎「綾の鼓」等、現代日本のオペラも数多く手がけている。また、内外の演奏家との共演も多く、千葉 馨、小林仁、、藤原真理、影山治、常森寿子、フェリックス.アーヨ氏をはじめ数多くのソリストから、いずれも高い評価を得ている。最近は、日本バレエ協会との公演、東宝ミュージカルの指揮等、活動の場を広げる一方、ナゴヤシティ管弦楽団常任指揮者(現在セントラル愛知交響楽団正指揮者)として、ベートーベン「第9交響曲」モーツァルト「レクイエム」ヘンデル「メサイヤ」をはじめ「協奏曲の夕べ」等数多くの公演を指揮している。現在、名古屋芸術大学助教授、作曲家として「ステラ」同人

三味線/三味線やそすけ(Syamisen Yasosuke)

東京芸術大学音楽学部邦楽科(長唄三味線専攻)卒業
伝統芸を研鑽する傍ら、洋楽、洋舞と競演を行う
二期会オペラ;団伊玖磨作曲「ちゃんちき」、グリーンエコー合唱;
三木稔作曲「峠の向こうに何があるか」、市川せつ子バレエ;邦楽構成「新、鳴神」
、コールAI女声合唱;新実徳英作曲「をとこ、をんな」など
むすび座人形劇「雪をんな」の弾き語りで全国巡演
海外演奏歴;中国、ロシア、ドイツ
CD「やそすけでござる」酒富畜音OHST-003
1984年に第6回都市文化奨励賞を受賞
東京都出身。名古屋在住。53歳

バイオリン/中塚 資子(Motoko Nakatuka)

桐朋学園高校及大学卒業。中部、関西地方を中心にソロ、オーケストラ、室内楽
など幅広く、フリーとして活躍中。フリオ室内合奏団メンバー
弦楽指導者協会会員。2才より故西崎信二氏に師事その後、江藤俊哉、アンジェラ氏
に指導を受ける。

ピアノ/佐藤 恭子(Kyouko Sato)

愛知教育大学音楽家卒業、同大学院修了。名古屋市民会館第3回新進演奏家紹介コンサートオーディションに於いて最優秀賞を受賞。
名古屋パストラーレ合奏団とモーツアルト協奏曲を協演。名フィル+αコンサート例会、及び100回記念演奏会に出演。ソロ.リサイタル、ジョイント. リサイタル、ソロンコンサートの他、室内楽、伴奏など各演奏会に出演。
ハンス.ベーター.マンドル、今岡静子各氏に師事。
愛知教育大学、名古屋短期大学講師。

山本 雅志ホルンリサイタルプログラム

1995年3月25日(土)午後5時30分
ザコンサートホール(名古屋伏見電気文化会館)
主催;ナゴヤシティブラスアンサンブル
後援;愛知県教育委員会、名古屋教育委員会、ナゴヤシティ管弦楽団
マネージメント;ナゴヤミュージカルセンター
F.シュトラウス/ロマンス
C.M.V.ウェーバー/ロマンツァアパッショナータ
モーシェルズ;山本 雅志編曲/デュオ作品63
ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調作品40
出演;ホルン/山本 雅志、バイオリン/中塚資子、ピアノ/佐藤恭子

木野 雅之(Masayuki Kino)

日比野愛次氏の手ほどきにより4才からヴァイオリンを始める。桐朋学園「子供の為の音楽教室」に入室し、篠崎功子女史に師事。また西山重三氏にも学ぶ。1977年第33回日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位受賞。1979年桐朋学園高等学校音楽科入学。翌1980年第49回日本音楽コンクール入賞。1982年イギリスに渡り、ロンドンのギルドホール音楽院に入学し、名匠イフラ.ニーマン教授に師事。同音楽院およびマイラ.ヘス財団のスカラシップを獲得。同音楽院卒業後はナタン.ミルシュタイン、ルッジェーロ.リッチ、イヴリー.ギリトスの三人の巨匠に師事し研鑽を積んだ。1983年、イタリア.ロドルフォ.リピツァー国際ヴァイオリン.コンクールで審査員全員一致で優勝。さらに、1984年にはロンドンで開かれているカール.フレッシュ国際ヴァイオリンコンクールにて最高位を獲得し、W.H.スミス賞と聴衆賞を受賞。これを機に、英国の音楽界の注目を集めた。1985年、パリで開かれたメニューヒン国際コンクールで。サロン音楽特別賞を受賞。また。1987年、その前年の1986年度に英国内でオーケストラとコンチェルトを演奏した将来性のある優れた演奏家に贈られる『ロイヤルオーケストラ協会シルバーメダル』を授与され、ロンドンで記念演奏会を行った。1988年にも、ベルリンで開催されたルッジェーロ. リッチ国際マスターコンクールで優勝を飾った。さらに1990年には、アメリカのパームビーチ招待国際ヴァイオリンコンクールで優勝。1984年より本格的な演奏活動を開始し、特に協奏曲のレパートリーは、40曲に及び、これまでにロイヤルフィル管弦楽団、ベルリン交響楽団、ロンドンモーツァルト管弦楽団、ポーランド国立放送交響楽団、グレーターパームビーチ交響楽団、リュブリアナ歌劇場管弦楽団、ルーマニア国立ジョージ. エネスコ管弦楽団、モスクワ放送交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等、数多くのオーケストラと共演している。また毎年、サンレモ、アテルフォラム、グリーンベルト、オールドバラ、インターリンク等、数多くの音楽祭に参加、さらにBBC(英国)、ラジオ.フランス、RAI(イタリア)、RTSI(スイス)等のテレビ、ラジオに出演。1998年には、フランスで巨匠ギトリスと共演し、その模様はフランス、スペインで放映された。NHKテレビでも取り上げられた名器ストラディヴァリウス8台を集めて開かれた『ストラディヴァリウス.サミット.コンサート』では、ギトリス、堀正文等、各国より集った名手達と共演し好評を博した。1993年4月には、日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターに就任。現在、ロンドンを本拠地に、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア、日本で活発な演奏会活動を展開している。1994年春には往年の大ヴァイオリニスト、ミッシャ.エルマンのパートナーとして活躍した名ピアニストのジョーセフ.サイガー氏を迎え、全国リサイタル、ツアーを行い、東京での公演はNHKテレビでも放映された。1994年、ルージェロ.リッチと日本フィルでバッハの2台のヴァイオリンのための協奏曲を共演し、絶賛された。また、ポニーキャニオンより4枚のCDが発売されており、いずれも高い評価をえている。同年7月には第2回ストラディヴァリウス.サミット.コンサートを東京、名古屋、大阪を始めとする全国各地にて行い、反響を呼んだ。1993年より日本フィルのコンサートマスターを努めている。現在最も期待されているヴァイオリニストである。

ピアノ/三船 優子(Yuuko Mifune)

東京に生まれる。6歳から12歳の間、ニューヨークで生活、ジェローム.ローエンタール氏に師事。帰国後、故井口秋子、奥村洋子、故安川加寿子の各氏に師事。1988年、第57回日本音楽コンクール第1位入賞。併せて野村賞、川口賞、河合賞を受賞。翌年、桐朋学園大学を首席で卒業。赤坂御所における桃華堂コンサートにて御前演奏を行う。その他、国内各地の演奏会で活躍。1990年9月、文化庁派遣研修員としてジュリアード音楽院に留学、マーティン.キャニンに師事。室内楽をサミュエル.サンダース氏に師事。1991年5月、ロス.アンジェルス、ドロシーチャンドラー.ミュージック.パピリオンにてジャパニーズフィルハーモニックオブL.Aと共演。米国デビューを果たし、L.A.TIMESにて絶賛される。さらに同年10月、フリーナ.アワーパック国際ピアノコンクール優勝。カーネギーホール、リンカーンセンター等でリサイタルを行い、ラジオ局「WQXR]にて全米放映される。1992年5月、ジュリアード.ソリスト.オーディション優勝。リンカーン.センターにてオットー.ミューラー指揮、ジュリアード.オーケストラと卒業記念コンサートで協演、成功を収めた。同年9月、ニューヨークより帰国後、オーケストラと協演など、各地で演奏活動を再開、活躍中。これまでに、「リスト/巡礼の年 第2年イタリア」「リスト/メフィスワルツ」「ラプソディ・イン・ブルー」の、3枚のCDをリリースし(全てファハウス)、いずれも好評である。1995年4月よりFM横浜の音楽番組「オーセンティック・ジャーニー」、「ラ・ゴンドリエラ」のパーソナリティーをつとめ、リスナーに高い人気を誇る。1996年1月には東芝グランド・コンサートでモスクワ・フィルハーモニー交響楽団と全国各地において協演。また6月から翌年3月まで「HASEKO CLASSC SPECIAL/三船優子 煌めくピアニズム」と題したセルフ・プロデュースによるコンサートシリーズを行い、好評を博した。1997年5〜6月には、サンクトペテルブルク交響楽団日本ツアーに参加し、各地で成功を収めた。

山下 一史(Kazufumi Yamashita)

1961年広島県に生まれる。1977年桐朋学園高校音楽科に入学。テェロを井上頼豊氏に。指揮を尾高忠明、小沢征爾、秋山和慶、(故)森正の各氏に師事。
1982年「第17回民音指揮コンクール」で奨励賞を受賞。1984年桐朋学園大学を卒業後、西ドイツのベルリン芸術大学に留学して研鑽を積む。1985年12月よりヘルベルト.カラヤン氏の亡くなるまで、彼のアシスタントをつとめる。
1986年6月、デンマークで開かれた「ニコライ.マルコ国際指揮者コンクール」で優勝。9月、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の「第9」演奏会で、予定のカラヤン氏急病の為、急遽ジーンズのまま代役をつとめ、好評を博し、話題となった。また、1986年以来、ザルツブルグ.フィングステン音楽祭でカラヤンのスタンバイ指揮者として契約。
1987年1月、デンマーク放送交響楽団、ライナス交響楽団、ソンダーイルランド交響楽団等デンマークのオーケストラを、3月、広島交響楽団を、12月、札幌交響楽団の定期演奏会と「第9」演奏会を指揮。以来これらのオーケストラと定期的に協演している。1988年1月、第14回「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団を指揮、ストラビンスキーのバレエ組曲「火の鳥」を演奏。衝撃的なN響デビューを飾る。8月ショパン作品全曲演奏で、園田高弘氏と協演。9月、副指揮者を置かなかったNHK交響楽団から指名を受け、1995年3月までその任をつとめた。
この間1989年4月、1992年3月、1995年1月にそれぞれNHK交響楽団定期演奏会に出演し好評を得ている。
1990年4月、オーケストラ・アンサンブル金沢プリンシバル・ゲスト・コンダクター、1992年4月からは1年間同オーケストラのパーマネント・ゲスト・コンダクターをつとめた。
1996年4月からは九州交響楽団の常任指揮者をつとめている。
現在まで日本の主要オーケストラには、ほぼ定期的に出演し好評を得ている他、現代作品の初演にも定評がある。
また、1993年の秋よりスウェーデン・ヘンシンボリ交響楽団の首席客演指揮者に迎えられた。ヨーロッパ各地のオーケストラからの注目を集めており、今後の活躍が期待されている。
1996年10月、日本音楽コンクール作曲部門の指揮において審査員特別賞を受賞。

小川 典子(Noriko Ogawa)

川崎市生まれ。桐朋学園付属音楽教室、東京音楽大学付属高校を経て、ジュリアード音楽院に学ぶ。この間、ピアノを井口愛子、広中孝、S.ゴロニツキーの各氏に室内楽をF.ガリミヤ氏に師事。ジュリアード音楽院在学中の1983年、日本音楽コンクール第二位に入賞。1987年に渡英し、B.キャプラン氏に師事。同年リーズ国際コンクール第三位入賞。1988年村松賞大賞受賞。これを機に、ロンドンと東京を拠点とし、着実に活動の幅を広げている。N響、読響、東フィル、東響、日フィル、新日フィル、などの日本の主要オーケストラとの協演をはじめ、フィルハーモニア管、BBCフィル、BBCウェールズ響、マルスター響、ハレー響、アイルランド国立響、シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア、ロイヤルフィルハーモニック、プラハ放送響、モスクワ国立響、オーストラリア室内管、マルメ響など海外でのオーケストラの共演、L.スラロキン、S.ラトル、I.ピェロフラーヴェク、G.ヘルビッヒ、H.レークナー、秋山和慶、尾高忠明、高関健、広上淳一など主要な指揮者との共演多数。
各地での音楽祭、ハロゲイト、ウエックスフォード、ウォーリック、ウェールズ、マン島、ボスタッド音楽祭などに、ソロリサイタル、室内楽、協奏曲で度々招かれている。室内楽でも、デビュー以来常に積極的に活動し、デュオ(D.Sカン、豊嶋泰嗣、T.テデーン各氏と)、トリオ(R.ワトキンズ、C.スメタナ両氏と)の他、ロンドンウインズ、ナッシュアンサンブル、エンデリオン四重奏団、バリジ四重奏団など、協演者は多い。またBBC放送で、演奏やインタビューが度々紹介されている。
1996年に武満徹ピアノ曲集のCDをリリースして話題になって以来、CD録音は異例のスピードで数々進んでいる。1997年9月、世界で初めてBISレーベルと専属契約を結び、1997年に発売された「日本のピアノ曲」は今まで埋もれていた日本の名曲を集めた一枚として、各紙に大きく取り上げられている。その後リリースされたラフマニノフのピアノ協奏曲2・3番のCDは、英国タイムズ紙で「1997年ベストCD」の一枚に選ばれた。これから、ソロ曲、室内楽、協奏曲を日本、北欧、西欧、ロシアのレパートリーで録音が数多く予定されている。
今後は、日本、イギリスをはじめ、アイルランド、ドイツ、フランス、スイス、スペイン、スェーデン、フィンランド、ノルウェイ、ロシア、トルコなど各地での演奏会が予定されている。

松尾 葉子(Yoko Mathuo)

1982年、フランスのブザンソン指揮者コンクールで、女性としては史上初めて、また日本人としては小沢征爾に次いで二人目の優勝という壮挙により、一躍注目を集めた松尾葉子は、帰国後の1984年だけでも、女性だけのオーケストラ「レディースオーケストラジャパン」5月-6月、二期会公演オペレッタ「メリーウィドー」7月、オペレッタの名花メラニーホリデーと共演9月、など話題の演奏会をはじめ、日本フィル、京都交響楽団、新星日本交響楽団、名古屋フィル、群馬交響楽団、新日本フィル、東京交響楽団大阪フィルなどを指揮、実力と人気を兼ね備えた指揮者として着々と地盤を固めている。

名古屋生まれ。1971年お茶の水女子大学教育学部音楽家に入学。1975年同大学卒業後ただちに東京芸術大学指揮科に入学、渡辺暁雄、小林研一郎両氏に師事した。1979年東京芸術大学院に進み、一年間群馬交響楽団で指揮の実習を行う。1981年フランスに留学、パリのエコールノルマルでピエール デルヴォー氏に師事、翌1982年にブザンソン指揮コンクールで見事に優勝を飾り、大きな話題をさらった。同年帰国し、名古屋フィルを指揮して生まれ故郷の名古屋デビュー。1983年、NHK「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団を指揮、絶賛を博した。以後、東京交響楽団、新日本フィル、読売日本交響楽団、日本フィル、新星日本交響楽団などの日本の殆ど全てのメジャーオーケストラを次々と指揮し、高い評価を得ている。1985年には文化庁移動芸術祭および関西二期会公演の「メリーウィドー」、1987年は二期会公演の「こうもり」、さらに1988年には、4月に関西二期会の「カルメン」、および12月に東京フィルとの「トラヴィアータ」を指揮し、絶賛を得た。これを機に、数々のオペラ、オペレッタを指揮して高い評価を得ており、1989年にはトーマの「ハムレット」を東京グローブ座にて指揮した。これはおそらく「ハムレット」の本邦初演とされ、多くの人々に絶賛され、1990年12月の再演も好評を博した。また、1993年5月には、大阪カレッジオペラハウスにて「魔笛」を指揮し。絶賛された。以後、多くのオペラ、オペレッタを指揮し、高い評価を得ている。これらの、女性指揮者の枠を超えての活躍に、各オーケストラの信頼も厚い。また、海外での活躍も期待されている。1983年には、トゥールーズ室内管弦楽団など多くのオーケストラを指揮し、1985年にはパリシャンゼリゼ劇場でラムール管弦楽団を指揮した。1993年4月には、新交響楽団のヨーロッパツアーに同行、ベルリン、ウィーンにて指揮し、好評を博した。1998年4月よりセントラル愛知交響楽団客演常任指揮者。1999年4月からは常任指揮者。

石川 静(Shizuka Ishikawa)

東京生まれ。4歳の時より鈴木鎮一氏にヴァイオリンの手ほどきを受ける。その後、鷲見三郎氏に師事。1966年学生音楽コンクール小学生部門で第1位優勝を収める。1969年には文化放送音楽賞受賞。また同年プラハの国際ラジオコンクールに参加し見事優勝を飾る。1970年よりプラハ音楽アカデミーに留学し、ホロニョーバ女史に師事する。1972年にはヴィヌアワスキ国際コンクールで第2位を獲得し世界的に注目される。1973年にはチェコフィルと共演し大成功をおさめ、以来チェコ国内はもとより、ヨーロッパ各国で活躍している。1976年エリザベート国際コンクールで入賞。そして秋には「チェコスロバキア音楽祭」でチェコフィルのソリストとして日本デビューを飾る。同年、芸術選奨新人賞受賞。また、1977年秋には東京都交響楽団欧州公演のソリストに選ばれている。さらに1978年にはチェコフィルの西ドイツ演奏旅行に同行。1979年4月よりウィーンに在住し、9月にはクライスラーコンクール入賞。10月には再びチェコフィルのソリストとして帰国し、その共演の他、リサイタルを開く。このリサイタルでは芸術祭優秀賞を受賞している。1985年の日本フィルの欧州公演のソリストとして絶賛を浴びる。また、1986年にはサンクトペテルブルグフィル(旧レニングラードフィル)とサンクトペテルブルグ、東京、仙台で公演し好評を得た。1987年チェコのミスリヴェチェクの全曲録音に対しゴールデンディスク賞を受賞。1992年はプラハの春国際コンクールにも審査員として参加。1994年6月には、ボリショイ交響楽団の日本ツアーに参加し、各地で大成功を収めた。1995年より4枚のCDをリリース。最新版、ヨセフスーク氏とのデュオ、「バロックソナタ集」及び「ヴォルティオーゾ、パガニーニ」も好評をよんでいる。現在は日本とウィーンを中心としてチェコソロバキア、ドイツ、オランダ等で活躍している。

渡辺 健二(Kenji Watanabe)

1954年生まれ。名古屋市菊里高校音楽課程卒業後、東京芸術大学、同大学音楽院修了。第43回日本音楽コンクール優勝、海外派遣コンクール特別表彰受賞。1978年よりハンガリー国立音楽院に留学。1979年ミュンヘン国際コンクール3位。1980年第1回日本国際音楽コンクール第5位、リスト バルトーク国際コンクール第4位。ヨーロッパ各国で活発な演奏活動を重ね、1983年リスト音楽院より芸術演奏家証書を受けて帰国。1986年ハンガリー政府よりリスト記念メダルを授与される。1992年「空の日」芸術賞(日本航空協会)を受賞し、1993-1994年の1年間ウィーンにて研鑽を積む。現在は東京芸術大学助教授として教鞭をとる傍ら、日本を代表するリスト弾きとしてリサイタル 室内楽、オーケストラと共演するなど活躍しており、1996年には「題名のない音楽会」にも出演。ほかバリトンの宝福英樹氏との活動も旺盛で、世界各地で演奏するまでに至っている。これまでに山上 豊、故 永井 進、田村 宏、松浦 豊明、P.ショイモシュ、G.アゴスティ、G.シェベック、T.ヴァシャーリの各氏に師事

山崎 伸子(Nobuko Yamazaki)

広島生まれ。「子供のための音楽教室」広島分室を経て、桐朋学園高等学校音楽科、同大学音楽学部卒業。斎藤秀雄、藤原真理、レイヌ.フラショウー、安田謙一郎、堤剛各氏に師事。
第1回民音室内楽コンクール第1位、第44回日本音楽コンクール、チェロ部門第1位。在学中「若い芽のコンサート」に出演。卒業後文化庁海外派遣研究員として、2年間ジュネーブでピエール.フルニエに師事。帰国後は日本国内の主要オーケストラの共演。リサイタル、室内楽のほか、サントリーホールオープニングシリーズでイギリス室内管弦楽団との共演をはじめスイスロマンド管弦楽団や、バンベルグ交響楽団のソリストに選ばれるなど活躍を続けている。また、カザルスホール主催のリサイタルは毎回高い評価をえている。
1987年「松村賞」「グローバル音楽賞だい1回奨励賞」受賞
日本を代表する最も音楽性豊かなアーティストとして期待を集めている。

及川 浩治(Koji Oikawa)

1967年生まれ。85年、国立音楽大学に入学、同年、ヴィオッティ.ヴァルセイジア国際音楽コンクールで第1位受賞。翌86年にブルガリア国立ソフィア音楽院に留学。90年にマルサラ国際音楽コンクールにおいて第1位受賞。同年、第12回ショパン国際音楽ピアノコンクールにおいて最優秀音楽賞を受賞。また、92年には、日本国際音楽コンクールにおいて第2位を受賞している。95年にはラムルー管弦楽団定期演奏会(佐渡裕指揮、サル.ブレイエル)でパリ デビューを飾る。97年、98ねんにヴァイオリニストの五嶋みどりとデュオを組み全国各地で演奏。98年、札幌PMF(パシフィックミュージックフェスティバル)に出演。99年にはヴィオラのユーリー.パシュメット他参加するマーチミュージックディズフェスティバル(ブルガリア ルーセ)に招待されている。CDは、BMGジャパン(RCA RED SEAL)よりショパン(B VCC-710)とラフマニノフ(BVCC-744)の作品がリリースされており、いずれも絶賛されている。

須川 展也(Nobuya Sugawa)

日本を代表する管楽器奏者の一人。東京芸術大学に学び、第51回日本音楽コンクール管楽部門1位無しの2位。第1回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において第1位を得てデビュー。比較的認知度の浅いクラシカルサクソフォンの分野に脚光を浴びせその知名度を一躍浮上させた注目的存在。
磨き抜かれた美しい音色、極めて高度なテクニック、洗練された音楽性は国内のみならず、ヨーロッパやアメリカなどでも高い評価を得ている。文化庁派遣によるトルコ公演をはじめとした各国でのリサイタル、オーケストラとの共演、パリ音楽院やアメリカの音楽大学でマスタークラスを行うなど国際的な活動をしている。
また、東京芸術大学講師として後進の指導にあたるほか、東京佼成ウィンドオーケストラのコンサートマスター、サクソフォン四重奏団「トルヴェール.クヮルテット」のリーダーもつとめる。
ソロやアンサンブルで多くのCDをリリースしているが、フィルハーモニア管弦楽団と共演した日本人初のサクソフォン協奏曲集(EMI)が1996年度文化庁芸術作品賞を受賞している。1994年度村松賞受賞。第4回出光音楽賞受賞。サクソフォンを大室勇一氏に師事。JT音楽家シリーズCM出演者としても注目を集めた。1998年末にソロアルバム「シンシアリー.フォー.ユー」とトルヴェール.クヮルテットの「トルヴェールの四季」をリリース

黒岩 英臣(Hideomi Kuroiwa)

1942年東京に生まれる。1960年桐朋学園大学指揮科入学、故斎藤秀雄氏に師事した。在学中はステージ、ラジオ、テレビ等で同大学オーケストラを指揮する他、ヴィオラ奏者としてNHK「朝のリサイタル」等に出演。ピアノ奏者としても活動した。
1964年、同大学弦楽オーケストラのアメリカ公演に指揮者として同行、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ等で指揮した。
1965年同大学卒業、NHKテレビ「今年のホープ」に出演。同年、修道士となり1975年まで修道生活を送った。その間、神学、哲学、ラテン語、グレゴリアン、ポリフォニーを学び、典礼音楽の指揮、作曲を行う。1976年、再び音楽に専念、1977年1月都響ファミリーコンサートの演奏で「久方びりに現われた優れた資質をしかと感じさせる新人」と絶賛され、一躍脚光を浴びた。
1978年夏には、バークシャーミュージックセンターにクーセヴィツキー記念フェローシップコンダクターとして参加、研鑽を積む。関西フィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団の定期演奏会をはじめ、全国の主要オーケストラとの共演も数多く行っており、各種演奏会にて安定した評価を得ている。自らがキリスト教徒ということから、宗教音楽に造詣が深く、情熱的な音楽創りが評価されており、オラトリオ、レクイエム、ミサ曲等での名演を重ねている。合唱指導にも定評があり、団員の信頼も厚い。1981年9月から88年まで九州交響楽団常任指揮者、1985年8月から89年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、1988年4月から1994年3月まで関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者を務める。

島田 真千子(Machiko Simada)

1975年生まれ。1990年第44回全日本学生音楽コンクール全国大会中学校の部第1位。1994年東京芸術大学音楽学部付属音楽高等学校卒業。1995年第72回日演連推薦新人演奏会に出演。1997年第7回日本モーツァルト音楽コンクールヴァイオリン部門第1位、東京芸大にて安宅賞受賞、芸大オーケストラと共演、第66回日本音楽コンクールヴァイオリン部門第2位。1998年NHK-FMリサイタルに出演、東京芸術大学を首席で卒業。東京芸大新奏楽堂開館記念演奏会に出演、奨学金を得て米国アスペン音楽祭に参加、第45回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールでセミファイナリスト最優秀現代作品演奏者賞を受賞、1999年ピアノトリオで東京すみだトリフォニーホールにてリサイタルを開催、第4回宮崎国際室内楽音楽祭に参加、アイザックスターン氏に師事、サイトウキネンフェスティバルに参加。これまでに、東京交響楽団、東京シティフィルハーモニック管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団と共演。また、しらかわフレッシュアンサンブル、倉敷音楽祭等のアンサンブルや種々の室内楽に参加。
近藤フミ子、佐々木はるる、山岡耕作、故久保田良作、田中千香士、店村真積の各氏に師事。現在、ドイツデトモルト音楽大学に留学、Marco Rizziに師事

湯浅 卓雄(Takuo Yuasa)

1949年 大阪に生まれる。シニシナティ大学音楽院作曲理論科を経て、ウィーン国立音楽大学指揮科でハンス.スワロフスキーに師事。
さらに、フランコ.フェラーラ、イーゴリ.マルケヴィッチ、ロヴロ.フォン.マタチッチにも師事し、特に巨匠マタチッチの助手を長年努めた。
1976年 ウィーン.トンキュンストラー管弦楽団を指揮してデビュー。
1978年 英国ブリストル国際指揮者コンクールで特別賞を受賞。
1979年にはフィテルベルク国際指揮者コンクールに入賞するが、その際にオーケストラが独自に特別賞を授与したことで話題となり、ワルシャワ国立フィル、ポーランド国立放送響などの定期演奏会に度々登場するなど、ヨーロッパ各地で活躍する傍ら、1984年からは5年間、群馬交響楽団指揮者も努めた。
1989年 BBCスコットランド交響楽団首席客演指揮者に就任。
1990年には、ロンドンフィルハーモニー管弦楽団を指揮して各地で大成功を収め、同時にEMIにリムスキーコルサコフ「シェエラザード」等を収録して、絶賛を博す。さらにEMIは、1994年、ロイヤル.リヴァプールフィルとの協演による「ブリテン;管弦楽曲集」をリリース。英グラモフォン誌により「すべての演奏において忘れがたい感動を伝えている」と最高級の賛辞を与えられた。その後は、スコットランドオペラ、ロイヤルスコティッシュナショナル管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団、ロイヤルリヴァプールフィル、ハレ管弦楽団、アイルランド国立響、オスロフィル、ノルウェー放送響、デンマーク放送響、ベルリン響、シドニー響、オランダゲルダースオーケストラ(アルムヘムフィル)などと度々協演して常に高い評価を得ている。
湯浅卓雄の演奏はBBC(英国放送協会)のテレビ、ラジオ放送等においても度々紹介されているが、1996年からは、世界有数の流通量を誇るCDレーベル「ナクソス.マルコポーロ」と専属契約を結び、今後数多くのCDが世界各地でリリースされることとなった。
1997年からは英国、アルスター管弦楽団首席客演指揮者に就任するなど、現在国際的に最も注目を集めている日本人指揮者の一人である。

藤田 六郎兵衛[能管笛方藤田流11世家元](Rokurobyoe Fuzita)

昭和28年名古屋市に生まれる。昭和35年一管「中之舞」にて初舞台。昭和55年藤田流11世家元となる。
昭和57年家名「六郎兵衛」を襲名。昭和60年名古屋市芸術奨励賞受賞。平成2年国立劇場能楽三役養成
研究所主任講師となる。平成3年重要無形文化財総合指定保持者となる。名古屋青年会議所ターグ賞受賞。
パリ公演(ミューゼ.ギメ、ユネスコパリ本部にて)平成4年名古屋芸術祭賞受賞。「花博の檜」主催。
平成9年中部日本放送番組審議委員となる。
社団法人能楽協会理事となる。ポーランド日本庭園オープニングの構成、演出、演奏。万博誘致プレゼーテーションでモナコにて演奏。

天地 穂高(Hodaka Amati)

大阪生まれ。3才よりピアノを始め、高校の頃より、現在に繋がる作曲を始める93年東京芸術大学作曲家
に入学。98年に同大学を首席で卒業。その時の卒業作品『流動模様〜オーケストラのための』が松尾葉子氏指揮の芸大管弦楽団研究部により、新卒業生紹介演奏会にて初演される。同年、第15回現音作曲新人賞に『Vibration Map for Vn,Cl,&Pf』により入選。学部卒業と同時に入学した、同大学大学院を今春卒業。これまでの作品に「時の眼の中に』『透層、微かな風』『Crossing』等がある。他にも99年、子供のためのバレエ音楽『子どもの窓から』を今村昌子バレエスタジオにより委嘱初演。オーケストラ編曲の仕事なども手掛けている。3月下旬に京都にて、『WanderingA,round for Vn』を初演予定。これまでに作曲を、森川隆之、松本日之春、尾高、松尾裕孝の各氏に師事。

小田野 宏之(Hiroyuki Odabo)

横浜生まれ。1980年東京芸術大学音楽学部指揮科卒業。1983年同大学院音楽研究科修了。指揮法を金子登、渡辺暁雄に、ピアノを水谷達夫、フルートを川崎優の各氏に師事。大学院修了後、国際ロータリー財団奨学生として2年間ウイーン国立音楽大学へ留学。オトマール・スウィトナー氏のもとで研鑽を積む。1982年、「第17回民音コンクール」指揮の部第3位入賞、同時に「斎藤秀雄賞」受賞。その後に行われた受賞記念演奏会で札幌交響楽団、新星日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団を指揮。1984年、オランダで行われた「第1回キリル・コンドラシン国際指揮者コンクール」で第2位に入賞し、アムステルダムのコンセルトヘボウ大ホールに於いて、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮してヨーロッパデビューを果たした。これまで全国各地の主要オーケストラを指揮するほか、オペラ、バレエ公演の指揮、またNHKテレビやFM放送に出演するなどその活躍は多方面にわたり、それぞれの分野で高い評価を得ている。1985年以来、オランダ放送交響楽団、同室内管弦楽団とたびたび演奏会や放送録音を行う。1986年には、北オランダ・フリスク管弦楽団の定期演奏会に日本人として初めて登場、成功を収める。1989年、大阪センチェリー交響楽団設立の際には、楽員オーディションの審査やオーケストラのトレーニングに尽力し、同交響楽団指揮者として、1992年3月まで活動した。1995年4月より広島交響楽団正指揮者に就任。現在、東京芸術大学非常勤講師も務める。

大谷 康子(Yasuko Otani)

3歳で西崎信二氏についてヴァイオリンを始め、その後兎束龍夫、福元裕、ジャン・ローラン、海野義雄、田中千香士の各氏に師事。東京芸術大学、同大学院博士課程修了。1972年全日本学生音楽コンクール全国第1位、1976年シェリング来日記念コンクール第2位。1981年から1994年まで東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスターを務める。1988年日本の女性ヴァイオリニストで初めて一夜に3曲(メンデルスゾーン、ストラビンスキー、ラロ)のヴァイオリン協奏曲を演奏し、話題となる。1990年春には、ヨーロッパ4都市(ローマ・ウィーン・ベルリン・ケルン)でリサイタルを開き、好評を得る。日本各地でのリサイタル、また、スロヴァキアフィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、新日本フィル、東京シティフィル、名古屋フィル、大阪フィル、関西フィル、九州交響楽団などと共演の他、海外へ招かれての演奏、テレビ、ラジオなど多岐に亘る分野のメディアへの出演、さらに室内楽、現代音楽の分野にも力を入れ、常にその意欲的な活躍は多くのファンから支持を得ている。また、コンサートの合間に病院や各施設でのボランティア活動にも精力的に取り組んでいる。1995年4月、東京交響楽団コンサートマスターに就任し、現在に至る。これまでに東京芸術大学付属高校で後進の指導にあたり、現在東京音楽大学教授。また、今年は日本音楽コンクールの審査員も務めている。


セントラル愛知交響楽団のPageに戻る表紙に戻る