Last Updated 20, Mar 1999.
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おしゃれな嬢/すてきな嬢、買占め事件

by 綾椎ほたる,しょうちゃん


1.おしゃれな嬢の巻 by 綾椎

私は「すてきな嬢」を探しに、市内中を自転車で駆け回っていた。「すてきな 嬢」とはまぎれも無い、「すてきな姫ちゃん」のことである。ああ、もっと早く にめぐり合えていたならこんなに苦労することはなかったのに・・・。

その日も市内の玩具屋、百貨店の玩具のコーナーを右往左往していた。ふと立ち 寄ったY百貨店で、どこからかたくさんの視線を感じた(笑)。なんとそこには 20人余りもの「おしゃれな姫ちゃん」が引き取ってくれる人を探して笑みを振り まいていたのである。うーむ、どちらかというとすてきな嬢のほうであって欲し かった。おしゃれな嬢はその道の偉い人の手を通じて既に保護していたからである。 だがしかし、親権者になりたがっている人は私以外にいっぱいいるはずである(謎)。 幸せは皆で分けあわなければならないと思い、今日の出来事をNIFTY-Serve の 姫ちゃんHome Party に書き込んだ。

早速反応があった。いきなり代理購入願いになっていたのは気のせいであろう (笑)。もちろんその日はY百貨店まで保護しに行った。帰ってきて発送し、報告を 書き込んだら次の引き取り手の人の書き込みがあった。そう、既に私は代理購入の 担当になっていたのである(笑)。ほぼ一日おきにおしゃれな嬢を保護していたおか げで、レジの人に顔が割れそうである。ここでひとまず代理購入は締め切った。

さてここでしょうちゃん氏の登場である。なんと4人も保護したいそうなので ある。なんとお盛んなことであろう・・・(違うって)。Y百貨店の場所を知りたい ということで、それなら一緒に行こうということになった。


集合当日、いきなり遅刻してしまった(ごめん)。彼は私がくるまで、それらしい 人に声を掛けていたそうだ。一体どんな人なのだろう・・・(笑) しょう:怪しい人 :-)。それはさて置き、 彼もまた代理購入とのこと。私もまた然り(笑)。この日は二人で6人も保護する ことになった。レジの人は、ここ一週間でおしゃれな嬢の売れ行きが激増したことを 不思議がっていることであろう。私たちは既におしゃれな嬢の偉い人になっていた。 さて二人は娘を抱えて(笑)レジへと向かう。私はいつものことで馴れていたので(をい) カードでさくっと支払いを終えた。我ながらちょっぴり紳士気取りである。 しょうちゃん氏のほうは人数も多く、レジが混んできたのにもかかわらず「贈り物 ですか?」攻撃に「包んで下さい」バリア で受けてしまったので、長時間レジの台の 上に娘を居座らせる結果になってしまった(笑)。もちろん私は「別の人」状態で あったことは言うまでもない(をい)。

やっとの思いで任務を遂行した二人は早々と現場を離れ、帰路についた。犯行現場 からは素早く立ち去らなければならない(笑)。さあ、今日も無事おしゃれな嬢は親御 さんに会えるだろうか・・・。


2.すてきな嬢の巻 by しょう

前回の「おしゃれな嬢買占め事件」の熱から、冷めきってないある日。 (綾椎氏と共に保護してから数日後、 私は再び出向いて、一人寂しく残っていた最後のおしゃれな嬢を 無事保護してあげたのであった。) 某氏から、「すてきな嬢を発見」というニュースが、 23:30 ``NIFTY-Serve 姫ちゃん Home Party'' にもたらされた。 Y百貨店(刈谷店)で、10人ほど保護を待っているというのである (クリスマスプレゼント向けに在庫処分されたものであろうか?)。 なんとまたしても、Y百貨店である。恐るべしY百貨店(笑)。 このニュースに対して、 綾椎氏が素早く反応していたのは言うまでもない。

私は、既にすてきな嬢を持つ身であったので、 もう保護の必要はなかったのであるが、 姫ちゃんMLにも、親御さんになりたい人がたくさんいるはずである。 前回と同様、幸せを運ぶために代理購入をやらねばいけないと思った。 そこで私は、すてきな嬢の保護に向かうべく、 某氏にその詳細な場所を教えていただいた。翌朝 09:42 のことである。

しかし、その日はあいにく用事があったので、 保護に向かうことができなかった。 さてその夜、私は姫ちゃんMLに「すてきな嬢発見」のメイルを送ろうとしていた。 が、ふと気になって、その前に HomeParty をのぞいてみた。 すると夕方 16:10現在で、``残り5人''になったと報告されていた。 一日しか経ってないのに、もう半分になっている。信じれん(笑)。

これは早々と売切れの可能性があるのではなかろうかと思いつつ、 ``残り5人''と書き足して姫ちゃんMLにメイルを送った(00:13)。 するとすぐ、すまっく氏(00:31), huge氏(00:39), 水上氏(01:13)と反応があった。 (メイルが次々と飛んでくる・・・ (^_^;)) やはり、親御さん希望者はMLにもたくさんいたようである。 これは明日早く行かねばと思いつつ、私は床についた。


あくる朝、私はY百貨店に向かった。 玩具売場へ辿り着くと、開店してから、 さほど経ってないというのに、既に綾椎氏がいた(爆笑)。 顔をあわすと、「いやー、やはり来ると思ってました」と一言。 私は複雑な気持ちになった。「何時に来たの?」と尋ねると 彼は「開店前に来た」と言った。流石である(見習わなければならない)。

玩具売場には、すてきな嬢が6人残っていた。 報告よりも一人多いが、多いことは良いことであるので気にしないことにする。 私たち二人は、「保護して〜保護して〜」と、視線を送っているすてきな嬢を 目の前にしながら、何人保護したらいいのだろうかと相談を行なった。 相談の結果、全部保護してしまうと、後から来る人に申し訳ないということで、 それぞれ二人ずつを保護することとなった。 ちなみに、今回はレジと包装のコーナーが別々になっていたので、 待ち行列を作ってしまうことはなかった(笑)。 無事保護することに成功した私達は、残った二人のすてきな嬢 に、さよならをしてから、その場をすみやかに立ち去った。


次の日、その二人は、すまっく氏に保護されたということがわかった。 どうやら、Y百貨店のすてきな嬢は開店後約1時間で完売したらしい。 すてきな嬢は、発見のニュースから 2日も経たないうちに、 全員保護されたことになる。 そのほとんどはネットワーカーの手に渡った模様である。 聞くところによると、新幹線を使って保護した方もいたとか(^_^; Y百貨店は、この驚異的な売れ行きの伸び (しかも、お買上げになるのは青年ばかり(笑)) を、どう思っているのであろうか・・・

私の保護したすてきな嬢は、西は兵庫に、東は茨城に引きとられていった。 兵庫の娘は瓦礫に埋まってしまったが無事救出されたらしいと風のうわさで聞いた。 ずーと幸せに暮らしているだろうか・・・



姫ちゃんML発行 ``Genki!'' より、 Web に転載。
補足:
これは 1994年末 頃のお話です。 あと、``買占め''というと、何だか悪いように聞こえるかもしれませんが、 一人で独占するわけではありませんよ (そんなことするのは、ただの馬鹿...おっと失礼)。 文章にもあるとおり、持ってない人優先で全国の希望者に (もちろん交通費など抜きの実費のみで) 行き渡らせました。

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