大口町サイバータウン&スクールネット委員会
第3回資料
サイバータウンにおける学校の情報コンテンツ
T 委員会の目標(確認)
@ 学校(授業・校務・事務)がどこまで情報化できるか、その可能性を探る。
A 大口町の小中学校でどこまで行うかを考える。
B Aのための条件整備に何が必要か考え、要望する。 |
U コンピュータを有効活用するための課題
1 わかりやすい授業のためにどう利用していくか
2 コミュニケーションツールとしてどう活用するか
3 情報リテラシーをどう育成するか
4 開かれた学校のために、情報をどのように発信するか
5 教務事務・校務事務をいかに合理化するか
6 外部機関といかに連携するか
7 学校の安全管理にどう利用するか
8 学校事務の効率化、町教委との連携にいかに利用するか
9 ハード面の充実をいかに図るか
10 サポート体制(地域から学校へ、学校から地域へ)をどうとっていくか
11 職員研修のためにいかに活用するか
12 自学や調べ学習など,自主的な学習にいかに利用するか |
V 課題に対する具体的な内容例
1 わかりやすい授業のための利用
○コンテンツの開発、既製コンテンツの収集・整理
・教育用画像素材集。教育現場では自由に使える。静止画や動画など11,000点。
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/index.html
※ 歴史サイトには乃木大将、ヒロシマ・・などの動画を見ることができる。無料なのがうれしい。
※「こめのくに」など授業で使える優良コンテンツは数多く作られている。これからは,「このようなサイトを知らない」では済まされないだろう。
○テレビ会議システムの利用
・もはや常識になりつつある。
○外国語教育・国際理解教育への利用
・JEARN(ジェイアーン)グローバルプロジェクト推進機構
国際交流&共同学習の支援をしている。 http://www.jearn.jp/japan/index.html
※ 相手校探し、地域ボランティアによる支援、自動翻訳チャット、など。
・小学生にもできる国際貢献−ネパールの小学校との交流を通して−
http://www.kamezaki-e.ed.jp/
※ 半田市での実践。これこそ本当の国際理解教育である。
・レッツワールド http://world-bbs.mitaka.ed.tao.go.jp/
国際交流掲示板がある。
○ポスターセッション,図工・美術Web作品展・モデル作品の提示
・全機能をWeb上で実行できる学習発表ツール http://www.media-plus.co.jp/E-Square/
※ 表現が多彩になってきた。手書きの作品と組み合わせると,より幅が拡がる。
○社会科副読本などのWeb化
・全国各地で実践されている。 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hukudokuhon.htm
※ 頻繁な更新が可能で,児童が調査したまとめを載せたり,リンクを貼ったりすることができ,付加価値は大きい。
○地域教材データベース
・ネットで町内の小学校を一つに−地域教材データベースの構築とその利用−
兵庫県教育研修所 http://www.hyogo-edu.yashiro.hyogo.jp/kenshusho/index.html
※ 地域の素材は,歴史に詳しい人,撮影に詳しい人,パソコンに詳しい人などが協力して,学習資料を作成している。
○デジタルポートフォリオ
・デジタルポートフォリオ評価の実践とそれに連続したデジタルコンテンツの作成
http://www.takezono-east-j.ibk-tt-net.ed.jp/
※ おそらく、5年もすればこれが主流になるのではないか?保管が楽、プレゼン素材として使える、後輩への模範となる、再編集できる、CDに焼けば記念になる、お金がかからず保管の場所が不要、リンクが貼れ発展性がある。
○ゲストティーチャー・データバンク
・みんなでつくる!社会人講師実験映像データバング@東京
−学習者・指導者・講師の出会いの場づくり− http://tokyo-ed.net/
※ 社会人講師の授業の動画をWebで見ることができる。講師の選択や,他の講師が参考にするなど活用されている。
2 コミュニケーションツールとしての活用
○掲示板の設置
・職員間用,職員→児童・生徒用,児童会・生徒会→全校用 など
※ 教師間でも掲示板を利用することにより,かえって直接話をするきっかけづくりになる。また,情報交換の効率化は,コミュニケーションの時間を増やすことにつながる。
○部活内メーリングリストなどのMLの活用
・すでに広く行われている。
○メールでの悩み相談
・直接言えないことも,メールなら言いやすい。
※ これも経験がある。担任との相談のきっかけになる。
○国内外の学校との交流
・交流相手校を探してくれるサイトもある。
3 情報リテラシーの育成
○町カリキュラムの見直し
・児童・生徒の進度に合わせて,変えていく必要がある。
○情報モラルの育成
・「ネット社会の歩き方:レッスンきっと」−ネット社会を「安全に、楽しく、賢く」歩くための知識を身につけるために−
http://www.net-walking.net/
○良いとこ見つけ
・岐阜大学附属や小牧中で行われている
※ 多くの目で見た生徒の良い点の記録を累積し,通知表に添付している。
4 学校からの情報の発信
○学校HPの作成・充実
・毎日HPを見ざるを得ないようなコンテンツにする。情報の一元化。
※ 岐阜大附属では,明日の持ち物,連絡等,大切な情報をすべてWeb上のみに流されるので,親も子も見ざるを得ない状況になっている。逆に,そこだけ見ていれば済むので,安心でもある。
家で見られない子は,学校各所にある端末から,必要な情報をプリントアウトして持ち帰っている。
○地域との交流
・小牧中では,地域への出張ボランティア先をHPで募集している。
○メールによる学級・学校通信
・紙面による通信は学期に1,2回で,他はメールで毎日行う。
○授業・行事の案内・報告
・動画での配信サービスも喜ばれる。
○家庭への緊急連絡
・プールの中止等
※ 黒田小学校では,夏休みのプールの可否はiモードで見ることができる。
○欠席児童生徒,不登校児童生徒の支援
・授業中継
※ 授業の様子を家庭で見ておくことは,不登校末期の子には学校に対する不安 解消に有効である。学級日誌などから,授業進度の確認もできる。
5 教務事務・校務事務の合理化
○エデュコム・マネージャーやキッズウェアなどの利用による情報の一元化
・情報はネット上に一元化し,全員で共有する。
※ 全員の教師と児童・生徒がパソコンを使わざるを得ない状態になるが,これがリテラシーの格差をなくす近道になる。
○児童・生徒の情報管理
・児童・生徒の情報をデータベース化する。
※ パソコンの最も得意なところである。名簿等は一度つくったものが3年間,6年間使うことができる。保健関係の記録や男女混合名簿の導入も容易になる。ただし,外部に出ないイントラネットを組むことが条件になる。
○掲示板による事前相談、会議の削減
・会議への提案文書は,事前にほぼ共通理解,または議論されており,会議時間の大幅な短縮,または会議そのものの削減にもつながる。
※ 学校にとっては,これもとても重要である。
○評価の合理化
・WBT(Web based training)システムを利用した学力評価システムの構築−児童のつまづきを分析し、指導方略をデータで示す学習システムの開発と運用−
大津市立瀬田小学校の実践
http://www.otsu-seta-e.ed.jp/
※ これもすごい。これは,学習者の理解度や習得状況を判断して、個々の学習者に最適な学習内容と問題を提示するもので、学習者の能力に応じた学習が可能になる。また、学習者自身の学習の進捗状況や、テストの採点結果、レポートの評価結果なども参照することができる。各学年と教科で問題が出そろえば,評価が大幅に簡略化され,児童・生徒の自主学習の大きな支援になる。
・鹿児島・神村学園の取り組み−1500台のパソコン生徒に貸与して授業
「WEB練成」と呼んでいるシステムを使って、教員があらかじめ作成した問題を生徒が解く。生徒がどの問題に正解し、どれを間違えたかによって、教員はその日の授業を組み替えることも可能で、生徒の理解度にあわせて授業を進められる。一方で、テスト用紙を配って、回収し、採点するという作業は必要なくなる。グラフにしたりチャートにしたりといったことが楽にできるので、生徒の成績管理も簡単だ。神村校長は、この2点をアピールした結果、パソコン活用に乗り気でなかった教員が一転、一生懸命に取り組み始めたと話す。
毎日教育メール350より
○時間割作成の合理化
・NEC 割すご:中学校・高校の時間割作成ソフト
・大口西小学校,木曽川東小学校で利用されている。
※ 週案のほかに,出席簿,学級日誌,保健管理日誌,学校日誌,出張関係書類,備品関係書類,保健関係書類などはペーパーレスしやすく,効率的である。
○電子通知表
・各地で利用されているファイル形式の通知表。すべて自動化されている。
※ 具体的で,総合的な学習の画像入りの自己評価もある。担任教師は,省力化された分,具体的な所見を書くことにエネルギーを注いでいる。
6 外部機関とのネットワーク
○図書館を初めとする町内機関との連携
・各校図書館をバーコードで本の貸し借りができるシステムを導入し,かつ,学校間・町図書館との横断検索・横断貸借ができる体制を取りたい。
※ 図書カードも町と共通にするとメリットが大きい。小牧市で行われている。
○相談機関との連携
○その他、教育情報センター、研究機関とのネットワーク
7 学校の安全管理
○ライブカメラの設置と有効活用法の研究
・各通用口にカメラを設置し,人に反応してカメラ・モニタが起動し,映像をハー ドディスクに数日間保存。後自動消去。
※ モニタはふだん消えていて,人に反応して点くところがミソ。より目につきやすい。
○コンピュター室の開放と夜間の戸締まりの徹底
・「コンピュータ室にカギをかけるような学校はダメ」堀田龍也先生
※ メールチェックなど,できるだけ自由に使わせてやりたい。
8 学校事務の効率化、学校間・町教委との連携
○書類のデータ化と電子決済の導入
・町からの書類,学校間の書類のデータ化。
※ 「書類はメールが当たり前」のルールを,大口から丹葉管内全体へ広げたい。
○町内担当者間の情報交換、町内会議の精選
・教務主任ML,生徒指導担当者ML,進路指導担当者MLなど
※ MLはすぐにでも始めたい。
○備品管理
・専用ソフトもある。
9 ハード面の充実
○情報センターの開設、センターサーバの設置
・例えば,センターサーバに図鑑ソフトを入れておけば,各学校や図書館のパソコンから自由に活用することができる。
※ これもすでに広く行われている。セキュリティ,フィルタリングなどの手間 も省くことができる。
○セキュリティ、フィルタリング等の研究
・インターネット協会 サーバ型フィルタリングシステム
○デジカメなど周辺機器の充実
・先進校は各学級の班に一つのデジカメが自由に使えるようになっている。
10 サポート体制(地域から学校へ、学校から地域へ)
○地域の大人による学校支援
・小牧中学校 ネットワーカーボランティア
○児童・生徒によるお年寄りへのパソコン訪問指導 など
・小牧中学校 注文ボランティア
11 職員研修
○学校の枠を超えた授業研究
・小牧中では研究授業を動画で収集し、ハードに保存している。各学校で行えば,授業研究が可能。
※ 現在の技術なら50分の授業なら数Mに納まる。ADSLなら快適に見ること ができ,ストリーミング(同時中継)も可能である。
○MM(メールマガジン)などからの教育関連最新情報の収集(一例)
・全国的に,教科別,学年別など多くのグループがある。
12 自学用,調べ学習用にいかに利用するか
○自学用コンテンツ(自習プリント類)の準備
・岐阜大学尾養育学部附属のイントラバケッツ
自習プリントだけでなく,ワークシート,過去の定期テスト納められている。
○学習相談
・キッズ学習ページは,児童・生徒用に,検査,調べ方・まとめ方のほか,質問したい時の相手まで紹介している。
○リンク集
・教材や学習資料のリンク集は数多く知られている。