浜松市立都田小学校研究発表会   平成14年11月5日(火)   社楽第179回
「地域に学び、地域に生きる都田の子を考える会」
 
以下の記録は、土井が参加しながらモバイルで記録したものです。当然、言葉足らずのもの、誤解があるかもしれませんが、学校や授業者には全く責任はありません。ご了承ください。

 お茶とミカン畑の中を通って浜松市北部へ。近くに浜松大学、フルーツパークがある。このあたりは古墳が多く、桓武天皇が都の候補地の一つにしたそうである。桓武天皇は、その情報をどうやって得たのだろう?
 
 受付には、「大口町教育委員会様」と張り紙がしてあり、リボンをもらい控え室へ。ていねいな応対には感心する。その後校内を徘徊する。
 
 各階廊下にキーボード練習用パソコンが自由に使えるようにおいてある。また、東西の階段踊り場には地域紹介マップ用パソコン、脱履場にも「校長先生に聞こう」パソコンがおいてある。一体パソコンが何台あるのか?
 
授業公開
 1年生 
 児童10名に対して、ノートパソコン4台、デスクトップパソコンにプリンター、OHC、プロジェクターを使用している。
 
 写真を見せる → 作文を読む → 質問をする という流れで、プレゼンテーションの力をつけようとのねらいは明確だ。入力場面は見なかったが、1年生でもデジカメなら十分利用価値がある。
 
 2年生  8台のノートがある。
 変身クイズ発表会と題して、自然の素材を集めて、デジカメでクイズの問題を出し合うものである。先生が明るく、子どもたちも自然に乗っていた。
 
 3年生 算数少人数
やかん、ペットボトル、ナベなどの容積比較の授業である。
理科室】
ノート2台、デスクトップ1台、プロジェクター、テレビ
ノートの1台はペンタブレットのパソコンで、黒板の代わりに使っている。黒板と違って、デジカメの写真を簡単に貼り付け、保存ができるメリットがある。
 
【家庭科室
OHC、プルジェクター、ノートパソコン
持ち運びが簡単なスタンドスクリーンは便利である。
 
 4年生 音楽
ビデオカメラ、テレビ
 越天楽 を身近な楽器で再現する授業だ。実際の演奏をビデオで見て、それに近づこうとしている。実際、子どもたちが出す音色はかなりいい線いっている。こうした発想の授業を初めて見たが、大変興味深い。これだけでも浜松まで来て良かった気がする。
 
 5年生 総合学習
 図書館・パソコン室・教室の3教室に分かれて行き来している。
パソコン2台、インクジェット・レザー各1台、スキャナー、500インチディスプレイ
テレビ電話、テレビ会議用カメラがある。
 
6年生
テレビデオ3台、普通テレビ・ビデオ1セット
 
 どちらも、郷土都田を地域の人の世話になりながら学習している。その様子を児童の発表やビデオなどから垣間見る事ができた。
 
 
パネルディスカッション
 コーディネーター        堀田龍也
 パネラー 回線媒体研究所 石突幸治
       徳島県池田小学校 中川斉史
       都田小保護者 鈴木照康
       都田小      古橋直巳
 
いきなりプロジェクトXのテーマがかかり、この半年間の歩みのプレゼンが始まる。
いきなり自分たちで研究を始めたのがすごい。
夏休み中のフィールドワーク、各教師によるプレゼン、など参考になるものが多い。
 
研修には堀田先生が指導にあたっている。継続して一人の先生の指導を受けるのはたいへんいいことだ。パネラーそれぞれが机上にパソコンを置いている。
 
堀田 本当に役に立つことをやろうということでパネルディスカッション形式にした。
石突 ベンチャー企業を地元でやっている
中川 教育ネットワークセンターICTコーディネーター。地区の情報化の推進役
鈴木 保護者。子供たちを育てる。
古橋 研修主任。
 
堀田 都田小の子供たちはのびのびしているが、照れ屋。保護者から見ると?
鈴木 以前に比べると発表する姿勢が出てきた。
古橋 純真。人前で話すのが苦手。進んで課題を見つけて自主的に取り組むことが苦手。友達の考えに意見を言えない。
 生きる力をコミュニケーション能力ととらえた。1 表現力(話す) 2 受容力 3 実践力
堀田 「聞こえないよ」「伝わらないよ」子供たちは工夫していた
古橋 互いに認め合い、高めあえる子供を育てる
 体験を取り入れた実践、ITを取り入れる
 五感を使って数字を確認。
地域ネットワークを生かしたカリキュラムづくり
 13年度 校外で43回活動
 14年度 半年で45回活動 3日に1度はどこかの学年が外で活動。
 
 IT
 デジタルカメラの有効利用
授業のポイントを撮影、まとめに活用
一枚の写真で友達に伝える
 
堀田 デジカメは1 コミュニケーション、2  考え方
古橋 地(地域)と知(知識)を合わせたカリキュラムづくり 
 
中川 半年で公開研できるすごさ、全職員で取り組む姿、機器がそろっている、
 話そうとする気持ちがある、豊かな体験活動の経験が生きている
池田小 地域の願いを学校が受け止める
 IT まずはデジカメスピーチ 朝や帰りの会で、もって帰る、2枚組、
 実際に写して指導、
デジカメは常に使う学習道具
教師も便利に使う
日頃からメモを取る習慣
その気にさせるアイテム(校外学習証明書など)
 何人に挨拶できるでしょう。
 話を聞いた人と写真を撮ろう
 
 共通体験は必要
 いつもつけたい力を意識
 教師もさらなる向上を 
 持ち込み行事を生かそう
 
石突 企業が必要とする人間
自分でテーマを決めて調べる方法を知っている人間 
面接では「あなたが一番だといえることはありますか」 
 一番を経験した人はいざというとき逃げない
 
鈴木 どのような人材がほしいか
やってもやらなくても済んでいく仕事。
評価システムが必要
 
堀田 大学も独立行政法人になる。カリキュラムを工夫しないとやっていけない。社会や企業のニーズを把握。
大学入試があるから勉強するというのは変わっていく。
 
静大は30分の面接で学生を採る
地域とのつながりは
 
中川 学習中継をした。
卒業式を壇上から、旅行中携帯で報告
メールマガジン
 
石突 企業として学校に
大学へのインターンシップ、
 
堀田 都田小は地域を題材にした体験学習
 ITは体験を生かすために使う
 1年生でもIT お話づくりに使う。
 5年生は模造紙でやっていた。人に伝えるにはどうしたらよいか考えている。
 これまでの学習との共存
  
未来に生きる子供に力をつける
教員だけでできることの限界を知る
 
校長あいさつ
次世代ITを活用した未来型
 
【土井の感想】
60分授業
 
行き帰りはヘルメットをかぶるようだ。
 
全体会でのお茶とミカンのサービスはうれしい。
 
パソコン検定
 
資料はCDで
財団法人ちゅうでん教育振興財団 第2回ちゅうでん教育振興研究助成 と書かれている。こうしたものに積極的に手を挙げていくのも必要だ。
 
全体会でのプレゼンはおもしろい。自ら発表会をやってみようという意気込みに感動。
 
 
地域はもちろん、大学の先生、学生と連携している点は今後の在り方を示唆している。