研修5日目 2月28日(水)                             社楽の会へ
13:00〜14:45
 危機管理1日目  講義「平常時の危機管理」
      パームコンサルティング代表
                          伊原 正俊


 私のいた会社は広告会社。クロレラや、スニーカーなどのプームを演出していた。仕事はPRだが、今日は危機管理の話をする。
 
 メラビアンの法則という言葉がある。
  http://www2u.biglobe.ne.jp/~hiraki/d74.htm
 言葉の印象度は7%。言語情報は45%。見た目の姿で相手を判断している。

 今日は、平常時の危機管理の話。これが危機管理のポイント。危機管理は管理ではない。
 明日は緊急時の危機管理。そのほかに、収束時の危機管理がある。

 危機はリスクを認識することから始まる。


 秩父市長選挙の新聞。シャレノつもりが、女性団体から反発をくらい落選した。
 三重県観光ポスター 廃棄。新聞にたたかれてからわかった。
 自社の常識は社会の非常識。社長、役員の椅子に坐っているから見えない。椅子に坐っていると社会の見方ができないから。上司に言えない、悪い話は聞きたくない、風通しの悪い職場が危ない。
 危機は避けることはできない。
  
 もちろん学校でも、「学校の常識は社会の非常識」と言われている。
 ある小学校 書きとりテストで、「夫の愛人」という問題を出した。
 ある校長は、授業で大脱線をした。ドレミ歌の替え歌。
 ある教師は、確率の授業で「死」のくじを入れた。
 大田区の学校のある学級スローガンが「極道」。道を極めると言う意味で使ったが、卒業式の日にわかった。道を究める、究道なら良かったが。
 筑波の教授、人件費で神社のお札を購入した。
 
 それぞれ、自分のミスに気づいていない。

1 危機管理は管理ではない。仕事であり生活。
2 危機のリストアップ 
   経験リスク、潜在リスクをあげると、たいてい200〜300はある。


 明大ラグビー部。深夜まで避け飲んで訴えられた。
 中3 校内の戸に衝突死

 他山の石に学べ 明日はわが身と教訓に
 おせち 遅配 2000セット配達断念
  12月30日に気づいた。
  これは危機管理ではない。スケジュール管理。業務管理。
 「なんとかなる」は「なんともならない」
 
危機管理は普段の仕事・生活の中にあると心得よ

いじめ「教員の言動影響」
 自殺の主因でなく誘因
 センセイ変だよ 
 学校は自己弁護ばかりしている。

平常時の危機管理ができずして、緊急時の危機管理ができるわけはない。

教室は一人の強者対多数の弱者
教育機関もサービス業である
 質の低下、
教育機関に働くすべての人が「広報マン」と心得よ
生徒、学生の意識の低下
部外者の立ち入り自由の怖さ

学校の部外者に声をかけられない人

東北工大
 教授セクハラ 
高校生運動会打ち上げで飲酒
 
教育機関におけるリスク
・ 災害
・ 教学
・ 事件・事故
・ 経営

最近の傾向に学べ
 1 内部告発が急増
   企業の不祥事
    雪印、ミスタードーナッツ、ダスキン、牛肉偽装、USJ、
   安心して、内部告発
    名工大 過去5年間卒業生にセクハラアンケート 150人いたが、相談は2件のみ。
 だから、外部に相談を委託した。

個人情報漏えい、流出
  昔からあった。記者が注目するから記事になる。
 学校、病院、自衛隊 はすぐに記事になる。

個人情報漏えいの原因、対策における落とし穴
 人のミス
 運用ルールの全校統一
 危機管理意識の徹底

共同通信社アンケート
 過去2年間の個人情報漏えい経験の有無は
  15社が経験あり。
対策は?
  守秘義務契約、情報アクセス者の限定、

個人情報を漏えいされた、個人に及ぶ被害などを考えろ

コンプライアンスは危機管理の基本要件だ
コンプライアンス 無視・違反が急増
 危機管理の基本要件
  しら骨温泉 偽装事件

ある新聞記者
「柳の下にドジョウは2匹でも3匹でもいるよ」  

5つの原因
・無知・認識不足
 ・手続きの省略
 ・自己保身による隠ぺい
 ・誤ったブランド意識
 ・誤った目標・収益管理意識

トカゲのシャッポきりの時代へ
 トップは逃げるなよ。

学校は時速270キロで突っ走るのぞみ号だ。
 こんぷらいあんすというレールのうえを
 
トヨタの試験問題漏えい事件
 大企業病 巣くう慢心
  不祥事 繰り返す
  
懇プライアん巣を遵守した社内広告
 花王 全社員から誓約書
  
松下 業者にクリーン宣言
日興子ーディあるグループ
 満点とるまで社長も追試
  新聞を利用して、会社と社会に警告を鳴らす。
 
自分の仕事に誇りを持つ
「誰かが見ている」「誰かに見られている」という意識を校内に徹底
     
コンプライアンスは法令を遵守、要求に応じるということ

危機を招く3つの原因
1 「危機管理意識」の欠落が危ない
 たいしたことにはならないよ
 何とかなるだろう
 よくあることさ
  → とんでもない結末へ
都内の大病院 80% 鍵かけず
教師が行事があるのに海外旅行
東海村の被曝
 仕事早く終えたかった。

悪魔のささやきに負けてはならない

2 「情報ブロック」と「部門内処理」が危ない
教頭公金横領
 教育長が穴埋め指示

3 問題を指摘しにくい職場風土
「話し合い  
  どんな上司も部下と話ができると感じなくてはいけない。どんな選手も監督と話ができると感じなくてはいけない。コミュニケーションこそが信頼の鍵であり、
「知識」や「制度」でなく「意識」

意識の問題で 新聞記者が酒気帯び運転
 
ハインリッヒの法則
http://www.anzenkun.nishio-rent.co.jp/anzen/139.htm
 「異変センサー」
  一人一人の危機管理意識
 
シンドラーエレベーター 
 法則通り
大阪 2万人の食中毒事件
 食品会社がなくなる
  わずか4,5、万円惜しんだために

危機管理は第4の管理マターだ
 児童生徒管理、施設管理、カリキュラム管理、危機管理

教職員の問題ではない
 学校の問題だ。

一度起きたことは、必ず二度起きる
 失敗は拡大再生産される

危機を未然に防止する10の行動指針
1 ちょっとへんだな?という意識
2 コンプライアンスをはみ出していないか?
3 社会的・道義的責任は?
4 子どもの目線、地域の人の目線
5 疑わしいことを見逃していないか?
6 クレームに迅速・的確・誠実に対応しているか
7 誰に対しても堂々と説明できるか
8 敏腕社会部記者が知っても問題にならないか
9 社会の常識で判断しているか
10 他のリスク記事を教訓にしているか?

・正直
・悪い話は夜中でも伝えよ
 よい話はあくる日でもよい

絶対はないという全今日勝因の共通認識とすること
リスクを芽(日やり八と)の段階でつぶす努力をすること
風通しのよい小場づくりを全額に徹底すること
のど元過ぎれば熱さ忘れるを再認識すること
誇りは持て、ただし、おごりは持つな

危機管理は、だれのためでもない。
「自分と自分の家族の生活を守るため」にある


危機管理研修
 気になる新聞を持ちより、自分たちの職場に同じ事件がおkったら、どうなるか。防ぐためには、またおkさないためには何をすべきか」など基準に「1時間」、全職員で話し合うこと。結論を求めてはならない、話し合うだけでよい。