現在見られる葦毛湿原の自然

このページは、特に花の見られるシーズン(3〜12月)は随時 up-to-dateな情報を発信し、現在見られる葦毛湿原の様子を紹介します。
 文中の「散策路図」は、ここを見てください。
なお、このページの画像は全て、取材当日にデジタルカメラで撮影したものです。

(2025/05/03の湿原風景)


【2025.05.09】
 
エゴノキが咲き始めました。
 クロミノニシゴリの蕾が膨らんでいます。

 湿原周辺の林縁では、エゴノキが2,3日前から咲き始めました。
「森のシャンデリア」と形容されるように、枝からぶら下がるように多くの花を咲かせます。
また、この時期は、エゴノツルクビオトシブミという甲虫が作る「落とし文」も見ることもできます。

 湿原内のあちこちで、クロミノニシゴリが蕾を膨らませています。
特に、「散策路図」の11番の木道を挟んで反対側付近では多く見ることができます。
写真左側に写っているのはシロシタホタルガの幼虫で、このクロミノニシゴリを食草としています。
その食欲は旺盛で、葉を食べ尽くしてしまうこともあります。

その他、
●湿原内では、ミカワバイケイソウシロバナカザグルマが多く咲いています。
●湿原横の沢沿いでは、ハンカイソウの蕾が膨らんでいます。



【2025.05.03】

 
ミカワバイケイソウが見頃です。
 シロバナカザグルマが見頃です。

 湿原内やその周辺の沢沿いでは、ミカワバイケイソウが多く咲き見頃の状態です。
特に、「散策路図」の3番や4番付近では間近に見ることができます。
この写真は、「散策路図」の4番付近の木道横で咲いていた個体です。
間近で観察すると、花弁より雄しべが長いのがよく分かります。

 湿原内のあちこちで、シロバナカザグルマが多く咲いており見頃の状態です。
特に、「散策路図」の3番の木道を挟んで反対側付近では間近に見ることができます。
白い花びらのように見えるのは萼片で、普通は8個あります。
秋〜冬に見られる果実の時期も趣があるので、見ておきたいものです。

その他、
●湿原内では、ハルリンドウの残り花が咲いています。
●湿原内では、クロミノニシゴリの蕾が膨らんでいます。


2025年の観察記録
2025.01‾02 2025.03 2025.04 2025.05 2025.06 2025.07
2025.08 2025.09 2025.10 2025.11 2025.12


過去の観察記録はこちら
 過去の「4.現在見られる葦毛湿原の自然」のデータ(1996年より)が月毎に閲覧できます。


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