2007.8.3



ミネソタ州ミネアポリスで8車線の高速道路橋が落ちた、というヴィデオを見た。近所の防犯カメラか何かの映像らしく、橋が画面ギリギリに入っていて、コマ落としで「あれれ」というまに橋が無くなってしまう。 ヴィデオを見ていて何かおかしい感じがした。どこがおかしいのか考えてみたら、概視感だった。2001年9月11日にも同じく「あれれ」というまに世界貿易センタービルが無くなってしまった。あの時と同じ感じだったのだ。

「アメリカの繁栄」というのも、所詮はこんなものか、というのが第一印象。「ホームランド・セキュリティ=国土安全保障」と言い立てて、巨額の金を突っ込んだところで、それはテロ対策を名分に税金を誰かのポケットにねじ込む為の口実であって、昨年のカトリーナ騒ぎといい、今回の落橋騒ぎといい、現実の非常事態には無為無策で、大米帝国の恥さらしも良いところだ。

「パンとサーカス」というのがローマ帝国の人民統治術だったそうで、現代では「ガソリンとテレビ」ということになろう。高速道路橋が落ちればテレビネタになるくらいで、真剣に「国土安全保障」など考えるヤツは居ないのだ。

シアトルでも同様に高速道路橋とそれに一体化した巨大擁壁が「地震の時に危ない。」と10年以上前から技術屋どもが騒いでいるのだが、「予算が無い」ということで対策は先送りされ続けている。イチロー君に毎年10億円もくれる位なら、こっちへ廻せ、と考える人も多いだろうが、なかなかそうは行かない。ミネアポリスの高速道路橋が1967年竣工、シアトルの巨大擁壁が1953年竣工と、第二時大戦後ヴェトナム戦争が深刻になる前の、金ピカ時代のツケが廻ってきている様でもある。シアトルの巨大擁壁の方は、裏側が原住民の墓地だかインチキ葬儀屋のホカシ場だったとかで、その手のナニが「出る」というオマケ付きだ。我国でも数十年後には地震でも無いのに新幹線の高架橋が落ちる、という時代が来るのであろうか。

2007.8.4

大露帝国はというと、「大陸棚は自国領土」と言わんばかりに北極海底へ国旗を立ててきた、というわけで、こちらは未だに領土拡大の時代である。

2007.8.6

さてまたイスラエルの地ではナチスによるコロコーストの生き残りでも貧乏なジジババが、年金支給額を月額20ドルに上げてくれ、という訳でナチスの囚人服にダヴィデの星を付け、「ホロコースト未だここにあり」「生き残ったことをお許し下さい」などプラカードを掲げて首相官邸を包囲し、オルメルト君は頭を抱え込んでいるそうだ。

2007.8.5

海難事故のシーズンであるので、日本各地でも死者が出ているが、アル・カポネを収監していたサンフランシスコの監獄島で行われるアルカトラス水泳大会で、51歳のオバサンが死亡、原因は目下調査中なのだが、大会のモットーが"Swim or Die!" というのは笑い話である。