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2007.3.23
「国家への信頼感」の礎は財政であろう。ニューヨークタイムズの正月特集で「阿部内閣が財政再建以外のことに手を出したら、日本は崩壊する。」と言われたそうな。しかし政治家を職能では無く、身分と勘違いしている議員諸公は、そうした苦言には耳も貸さない。こうなるとやはり日本国崩壊60年周期説を思い出さざるを得ない。
と振り返ってみると、日本国はおおむね60年毎に倒産して、民草は塗炭の苦しみを味わっており、毎回原因は様々に言われるものの、背景は一貫して財政赤字だ。役人と御出入りがお手盛りで年貢を食っちまい、60年位でカタストロフィーに至る、ということを懲りもせずくり返している。次回引き金になるのは東海地震、あるいは第二時関東大震災であろうが、すでに世界の保険会社は、東京の地震保険の二次保険の引き受けから手を引いたそうだ。2月10日の先進国蔵相会議で、円安懸念が声明に含まれなかったことの方が、日本政府の地震予測よりも信頼できるかも知れない。
そうした財政のプロとして、各国の専門家とタメ口を利けるのは、阿部内閣では柳澤伯夫氏だけであるらしい。財政の専門家の立場からは「女は生む機械」というのも当然の発言なのだが、これを捉えて女性蔑視と騒ぐのも、財政改革に妙案があるならいざ知らず、群盲巨像の感がある。柳澤氏は真面目な人なので、国土庁長官として真面目に開発賊の首を切り、金融担当大臣として真面目に金融賊を殺し、いよいよ真面目に厚生労働賊の死刑執行にかかろうという時なので風当たりが強いのだろう。 それにしてもロングピースが消えてゆく。60年に渡っていくさに頬かむり、という近代世界史上でも最も奇天裂な国が地上から消えてしまう。タバコのロングピースも我々団塊の世代のタバコなので、定年が来るということだろうか。 「丸腰安保は国の恥」などという声の上がる前の、吉田茂とか、岸信介といった戦後派「怪物」の米国に向けた卑屈な笑顔の裏には、戦火をくぐり抜けた政治家のしたたかさがあった。 小泉純一郎氏はエルビスプレスリーのかみさんからサングラスを貰ってはしゃぐという「ギブミーチョコレート世代」なのだが、お次は岸信介の孫である。ロングピースも三代目で身代限りか。 |