Park and Ride and...
Shufflecar
Nanocar
2008.1.11

On Jannuary 10th.
Tata Motors unveiled Nano.
Biggest ever presence at the Auto Expo.

というわけで,新年早々のニュースは印度で人民車が発表されたことでした。しかも何ということでしょう、ブランドネームが"Nano"というのだそうで、何だかどこかで聞いた様な覚えがするのでアリマス。「これからはミニカーではなくナノカーの時代だ」というネーミングでありましょう。

ipodの想定購買層が先進国の10億人程度であるのに対し、ナノカーの想定購買層は、世界中で雨の日も一家5人が原動機付自転車に乗って移動している人々、と考えれば40億人くらいになるかもしれません、10年後に振り返ると、ipodよりもナノカーの方が世界を変える力は大きいのではないでしょうか。

「地球温暖化にまたお荷物が増える。」と心配する向きも有りますが、一人当たりのエネルギー消費量を考えると、先進国のわがままとしか見えません。スズキ自動車をスピンアウトした中国人が、上海近郊でワゴンRのコピーを20万で売り出した、というニュースもありましたが、こちらがバイクのコピーを作っていた「日本ヤマハ株式会社」なる中国メーカーと同じ様なコピー商法であるのに対して,タタはスズキとの合弁事業で多くを学んだのでしょう。

50年前、浜松市役所の前には同級生の鈴木君のうちでやっているモータースがあって、トラックがいつも停まっていました。下校時にはそのトラックの横を通ながら「トッペルセキズス」「トイラズス」と、トラックに書かれた商品名を合唱しながら帰るのでありました。 あの頃の日本の様な活気があるのは現在では中国、インドといった国々なのでしょう。

先年、ワゴンRが発売された時,鈴木君は「ネクタイした人が乗る軽自動車が出来た。」と言っておりました。戦前のVMWや戦後のメッサーシュミット、ニミ、フィアットの様な先進国のミニカーには、「大きなのもありますが,ちょいと自動車」と、引いたことろがありましたが、50年前の「スズライト」には「日本人にとって自動車はこれだ」という潔さがあった様な気がします。

50年の間に「普通自動車がすれ違えるのが道路である」という発想から、多くの歴史的まちなみが破壊されてしまったのも、事実ではないでしょうか。そして現在の日本における軽自動車の隆盛は、自動車税制に支えられている様思えます。

タタモータースが世界に向けて「これが自動車だ」と胸を張ってナノカーを発表した今、「遠州浜松広い様で狭い」といわれた浜松から,「21世紀の都市型自動車はこれだ」というものが発信出来れば面白いと思います。そういえば「コレダ号」というのもありましたね。

都市の成熟に向う我が国で,次の一手は"Suzuki Shuffle"だっ。