
田舎町に突然鉄道駅が、というチッペナムの街。

小型スポーツカーの似合う田舎道。

道沿いの民家。

キャッスルクームの茅葺きの家。

自家用車ではなく、自家用馬という人々が今だに居るらしい。

キャッスルク−ムのバス時間。
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- 火災報知器騒ぎのため、起きると08:00である。下に降りて朝食を取る。
- 昨夜の火災報知器騒ぎは「誰かが調理場に忍び込んだため。」と言うのが宿屋側の説明だが、真相は不明。
- 田園地帯を見るため、高速32号線経由4号線をチッペナム方面へ。高速は無料である。ぱらぱらと降る雨の彼方、濃い霧に隠れる辺りであろう。
- チッペナムは観光地として有名なコッツウォルズの南のはずれ。街道沿いの川岸に出来た古い街に、19世紀になって鉄道の駅が出来たというところ。駅は町外れにあって何となく殺伐とした感じ。駅の裏の陸橋際の塀に隠れ、高校生らしいのがたむろしてぼそぼそと話をしている。周りには安そうな長家、自動車修理工場等というのも、日本の田舎とそっくりだ。
- 川岸が綺麗に手入れされて、ツーリストインフォ、土産物など並んでいる。しかし地元の人が入る本屋はWHスミス、スーパーはテスコと、何れも全国チェーン。
- コッツウォルズ歩きの本を何冊か買う。
- キャッスルクームへ向かう。
- 田舎のワインディング・ロードがなかなか良い。英国のライトウェイト・スポーツカーを作り出した道である。
- キャッスルクームは昔の宿場町であろう。台地に切れ込んで森に覆われた、谷沿いに隠れる小さな村。谷に降りる台地の端にツーリスト用の駐車場が有るのは、夏中村の内が観光客の車で身動きが取れないのだろうと想像する。
- 坂を降りると村は信州大平宿と同じような広がり、たたずまいである。
- もっともこちらは石造・木小屋・スレート葺きなので、屋根さえ漏らなければ腐りもせず、化粧直しをすれば使い続ける事が出来る。村全体が古色蒼然としていて、それが観光客を引き付けている。
- 土産物屋が何軒かあり、そのうちの一軒は郵便局をやっている。軒の低さがお伽話の家のように低い何軒かの旅篭があり、飲屋と食堂を兼ねている家も有る。
- 古びた屋敷を利用したゴルフ場、「セントピーターズはあなたの教会です」と言う看板の下がった古びた教会。
- バスの時刻表が面白かった。チッペナムへ一日5本というのはそれとして、バスへは水曜日、コルシャムへは木曜日と土曜日、というのは市日に合わせて走っていた乗り合い馬車と同じやり方だ。ブリストル周辺では、乗り合い馬車がバスにとって変わられたのは、第一次世界大戦前後という。
- 坂を登り車に乗り込んで、再び田舎道沿いに高速4号線へ向かう。
- ビートの畑、羊がただ草を食う牧草地が続き、全てが雨に濡れている。
- 高速4号線の車の流れは米国の高速道路よりもスピードが出ている。車線の一番右側は80mph(130k/h)くらいである。
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カメラを向けると、ちゃんとポーズを取る駐車場整理係。

都市計画系応接室。結構広い。

パンフレットの山。市民向けの「都市計画案内」というのもある。

市役所本館。
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- 再びブリストル市内。凝りもせずに「ギャラリーズ」へ車をぶち込んで飯を食う。中心市街地は殆どが一方通行規制の上、歩行者専用道路が絡み合って、シロートが入るとひどい眼に会うのを昨晩体験しているためである。今回は「シンガポール風」にする。
- 隣のテーブルにはおばあさんと孫娘風な二人が話をしながら食べているが、おばあさんはいかにも中国人風で、お箸で食べているのに、孫娘は白人でフォークで食べている。貿易で栄えた港街だけのことはある。
- 車を引っ張り出して昨晩走った道伝いに市役所へ。本館の周りにいくつも古びて堂々とした建物が並び、間の通りにメーターが据えられてうじゃうじゃと路上駐車が並んでいる一帯が市役所なのであろう。
- 受付で環境部を聞くと向いのその名も「ブラネル・ハウス」とのこと。
- 駐車場の見張り番がいるので写真を取らせてもらう。
- 環境部の市民応接ホールには各種パンフレットが豊富に置かれている。建設関連業者風の男が一人。緊張した面持ちの若いカップルは住宅が欲しくて相談に来た新婚さんらしい。
- 地域計画、地域交通計画、中心市街地開発戦略など、何れも立派な冊子になっている。「住民では有りません。」と自己申告すると値段が倍程になる。英国はこうした事も、チャリティーのような社会組織も、自己申告が基本的なルールとなっている国である。これにしくじると数百年は浮かばれない、となるのであろう。
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ブラネルのクリフトン橋。

竣工はブラネルの死後である元治元年(1864)。

ブリストルで西部鉄道と大西洋横断航路を接続、というブラネルの夢は河口から10kmという「千石舟の港」の条件に阻まれ、リヴァプールに勝てなかった。
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11月21日
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古山恵一郎
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