暮れ行く河原町。河原町の商家も幕藩時代の城下町という、経済構造が作り出したものだろう。
「謡練習所」のように、武家社会が必要として成り立っていた都市機能は、これからどうなるのだろう。
「藩御用達」という都市経済が成り立たない以上、都市機能の戦略の組み替えが必要なのではなかろうか。
観光による地域活性化と言うが、基盤となる経済構造が成り立たない以上、今の所観光資源となっている、幕藩時代の都市機能の残骸を維持するのは困難だろう。
それに追い討ちをかける様に「農業があれば農村は要らない」というTPPの経済理論によって、周辺農村部も荒廃が進めば、現在かろうじて残されている地域観光資源の維持管理は難しい。そんな意味で篠山は、現在日本縮図の様に見える。
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