古山恵一郎
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20170620

日本の市街地と台湾の市街地には結構違いがあります。「都市」と「城市」の違いでしょうか、興味深く見受けられます。

台東は人口10万余、花蓮とともに東台湾を代表する地方都市です。写真で見る通り、市街地とそれ以外とは確然と違います。一歩市街地の外に出ると、オープンスペースが広がっています。「城」が城壁を示し「市」がマーケットを示すという中国文明の伝統的な住まい方かもしれません。土地所有制度もそれを基本にしているのでしょう。

日本でも戦前まで、田舎の戸籍を都市に移すことは容易ではありませんでした。戦前の東京の人口には「居留」という方便が用いられていたようです。ところが戦後、地方から東京へ膨大な人口が流れ込み、戸籍を移すことも容易になり、現在では「直径100kmの裏長屋」とでもいうような都市の貌をしています。

人口6万余の湖西市を見ても、新居・鷲津・新所原といった江戸時代の市街地のまとまりが、次第に外縁へ伸び、ついにはくっついてしまう、という状況が見て取れます。1990年代には市街地の中の貴重なオープンスペースであった斜面地までが開発され「斜面型マンション」なる脱法建築も現れました。

台湾では「場内」の市街地は横に広がらず、上に向かって高密度化している様子も見て取れます。台東市中心部を東西に走る中華路沿いに街並みのストリートビューを見て見ました。近代城市としての台東の中心となった旧台東駅から「城外」まで、1.5km程です。



ホテルなどの大型建築は3-4階、個人経営の商店のようなものは1-2階が多いようです。































































おーっと右手のやつは古そうだ。1960年代のものでありましょうか。浜松でいうと魚町の通りに1960年代のビルがあります。ちょっと感じが似ていますがあちらは3階建です。





















































あと150mで卑南渓の土手です。