アフガニスタン2
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10 地雷処理中
11お爺ちゃん
12 スルフ・コタール
 地雷の多さは大変なもので白いペンキは処理済み赤いペンキは未処理です。 時々青いペンキもありますが、処理済みです。 何も表示のない所も安全ではありません。  

 立派な白いヒゲのお爺ちゃんが杖をついてやってきました。 手に持っている物は何と便壷だそうで、用を足したお爺ちゃんは便を捨てに行くところだそうです。  

 カニシカ王の像が出土した遺跡として有名な、スルフ・コタールです。 遺跡の見学に訪れましたが、銃を持った兵士が数人いて、高額な見学料をふっかけてきます。 帰ろうとすると兵士が通せんぼします。見学料を払えば領収書をもらえるかと尋ねると、それもダメだと言う。見学料とは名ばかりで、自分達のポケットマネーにするようです。  

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13 これ何?
14 ハズラット・アリ廟
15 買ってネ
 マサリシャリフのホテルには、こんな見慣れない機器がありました。 電力事情が悪く電圧が極端に変化するのでこの機器で電圧を保つのだそうです。  電力の不足は深刻で時間制で順番に電気を廻しているのですが、ここでも金次第で、ワイロを贈れば電力を優先的にもらえるそうです。停電になると自家発電に切り換えていました。 バザールで買ったビールをホテルに持ち込んだが、スタッフが隠してしまい、10本買ったのに6本しか出てこない!! 

 マサリ・シャリフハズラット・アリ廟を中心にして栄えた街で信者が次々と訪れます。 ブルカを着た女性がとてもエキゾチックで素敵です。ブルカの女性が1人私に近付いてきたので、私の帽子を彼女の頭に乗せてみると、かわりにブルカを私に着せてくれました。そして彼女の手を私の手の上に重ねてきたのです。 その手は異常に小さく、明らかに奇形でした。なぜ、私に近寄ってきたのか理由が分かったような気がして、その手にドル札を渡しました。

 白くて丸いオッパイのような形の正体不明の物をモスクの前で売っていました。 手に取ってみると、柔らかくて香りがあります。中華まんじゅうかなと思ったら石けんでした。 家で手作りした石けんを売って家計の足しにするのでしょうか。  

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16 白いハト
17 パイプライン
18 子羊の皮
 マサリシャリフで9年前に大量の殺人があって、死体が街中の溝を埋め尽くしたそうです。 死体に触った人も殺されてしまい、凄惨を極めたそうです。 白い鳩が沢山いて、灰色の鳩も白い鳩の群れの中にいると40日間で白い鳩に変わるという。 白鳩と死者の霊が重なって見えました。  

 隣国のトルクメニスタンの豊富な天然ガスが送られてくるパイプラインです。 アメリカはこのガスが欲しくて攻撃したのではないかと憶測されました。 2年程前まで、ここらあたりは美しいケシの花畑でした。 美しい花にはトゲがある! 麻薬の原料となるケシの畑は貴重な収入源でしたが、今は作っていません。

 こんな小さな羊を皮にしてしまって、可哀そうに! 一番の高級品は生まれる前に、母羊ともども殺して腹の中から取り出した胎児の皮です。高級な皮で帽子を作り男性の頭を飾ります。

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