13.消 毒

ニヤからチェルチェンへとジープを走らせていると、突然道路が丸太で止められていた。
全員車から下ろされ、何事かと思ったら、ニヤでは“にごう”という病気が流行していて、下痢をして三日で死亡するという。
病原菌が入ってこないようにと、タイヤも車内も消毒し、その上昼食用に買い求めたナンも取り上げられ、水筒の水まで捨てられてしまいました。
下痢止めの薬だと言って黄色い錠剤を2ヶずつ渡され、呑むようにという。
私は、この薬が何となく不安で、こっそりと捨ててしまいました。
この日は災難つづきで、私の乗ったジープがトラックとすれ違う時、右端に寄りすぎて(車は右、人は左)路肩が柔らかかったので道の下へ転落してしまいました。
助手席に乗っていた私は、右の腕に打撲で大きなアザができました。
写真は中央でバッグを掛けているのが、私、ヨッタンです。
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