悠久のシルクロード7


消毒
川底の道



13.消 毒 next

消毒  ニヤからチェルチェンへとジープを走らせていると、突然道路が丸太で止められていた。
全員車から下ろされ、何事かと思ったら、ニヤでは“にごう”という病気が流行していて、下痢をして三日で死亡するという。

 病原菌が入ってこないようにと、タイヤも車内も消毒し、その上昼食用に買い求めたナンも取り上げられ、水筒の水まで捨てられてしまいました。


 下痢止めの薬だと言って黄色い錠剤を2ヶずつ渡され、呑むようにという。
 私は、この薬が何となく不安で、こっそりと捨ててしまいました。

 この日は災難つづきで、私の乗ったジープがトラックとすれ違う時、右端に寄りすぎて(車は右、人は左)路肩が柔らかかったので道の下へ転落してしまいました。
 助手席に乗っていた私は、右の腕に打撲で大きなアザができました。

 写真は中央でバッグを掛けているのが、私、ヨッタンです。





14.川底の道 prev

川底の道  チャルクリクからマンナイへの道、アルチン山脈越えは、道路とは名ばかりで道の残骸があるだけです。

 山と山の谷間を流れる川の川原を通ります。
 ジープが動かなくなると降りて後からおしますが、少しでも水が増えたらアウトです。

 こんな所で砂金を探している人達に出合いました。
 わずかな量の砂金でも貴重な現金収入なのでしょう。
 写真左中程に見えるのが道の残骸です。

 日本を出発する直前に中国が核実験をしましたが、ガイドの話では、ローランへ一度行くと髪が抜け、三度行くと子供ができなくなると言っていました。




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