悠久のシルクロード9


ヤクと羊
ラマ教



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ヤクと羊  ヤクと羊がのんびりと草を食む青海湖畔は鳥の天国でもあります。
 ハゲタカのような大きな鳥が柵に止まって私達の方を眺めています。

 この旅の3回目の学校訪問は青海湖畔の全寮制の中学でした。

 外国人がこの学校を訪問するのは全く初めてのことで、歓迎のしるしにシルクの白いマフラーを首に掛けてくれましたが、それ以外は何をして良いのか全く解らずウロウロしているといった感じです。

 電子オルガンと文房具を土産にもってゆきましたが、音楽の先生はいないようでした。
 女子寮の内部に入れて貰いましたが、一部屋に10人以上住んでいて布団以外はほんのわずかな物が有るだけで、机も見当たりませんでした。

 それでもここで学べる生徒はほんの一部の恵まれた子供達のようです。





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ラマ教寺院  ダライラマが若い頃修行したタール寺です。

 人々は五体投地を果てしなく繰り返して祈り続けます。
 タール寺の厚い板が、五体投地の人間の形にすり減っています。
 いったい何万回、いや、何十万回繰り返したらこうなるのでしょうか。

 マニ車を廻すと経文を唱えたと同じ効果があると言うので、寺の大きなマニ車を次々と廻して歩きました。
 廻す方向が決まっているらしく、逆に廻したと言って叱られてしまいました。


 日本に帰って間もなく、チベット自治区で暴動があり、このタール寺で数千人が逮捕されたというニュースがありました。

 五体投地を果てしなく繰り返していた人々は一体何を祈っていたのでしょうか。




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