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1995年 北欧ツーリング A 
    
8月12日(土) イナリ〜カリガニエミ〜(国境)〜カラシェーク

-海外サイクリングの行程計画は休憩ポイントが中心)-

 
  (ひたすら真直ぐな道路。アップダウンも先まで見えるのでつらい!) 

 出発前、ホテルの道路をはさんだ前のみやげ物やをウインドーショッピング。旅は始まったばかりなので大きな
お土産は荷物になるだけなので、小さなムーミンのバッチを買って店をでる。店を出たところで韓国人ツアーの
一人に「日本人ですか?」とたずねられる。自分から見るとその人が韓国人か日本人か見分けがつかないの
に、なぜ彼は私を日本人と見抜けたのだろう。その韓国人の方に出発前の記念写真をとってもらい9時出発。
今日のコースはイナリから北上し、カーネマンから進路を西に向け、国境の町カリガニエミに向かう。距離にして
約100km、調子がよければ国境を越え、ノルウェーに入りこの地域では大きな町である、カラシェークまでさら
に20kmほど伸ばす予定。
地図で確認するとカリガニエミまでの100kmの間、休憩できるポイントは3箇所しかない。ここは、このポイント
を中心にペースを考えなくてはいけない。日本だと1時間ごととか、何キロごとというような休憩の取り方だが、
この地では、休憩できるポイントを中心に走行計画を立てないと、ハンガーノック等の非常につらい目に会う事の
になる。カーネマンの途中にGSを兼ねた売店で1回目の休憩。ジュース・菓子等でお腹を補充する。
カーネマンからの道は、ただひたすら真直ぐな道が続く。真直ぐな道は嫌いだ!!なぜなら道が左右に曲がって
いれば、各コーナーが走行中の目標になる。私の走行ペースは18〜20km/hだから、1km先が見えたとすると
そこにたどり着くには3分かかる。だから、せいぜい2kmぐらいまでの直線道路なら許せるが、今走っている道は
5km・10km先まで見渡せる真直ぐなのだ。これじゃいくら走っても目標に付かない。おまけに道は大地にそって
アップダウンが繰り返される。その道もはっきり先まで見渡せるから精神的に参ってしまう。日本の高速道路が曲
がりくねって作られているのは正解だとつくづくわかる。


(カーネマン途中の売店にて休憩)

途中、2回目の休憩ポイント(中が喫茶店風で落ち着いて休憩できた)、3回目のポイント(こじんまりとしていたが
おばあさんの笑顔が素敵でした。また、記念写真をとりたいとお願いしたらわざわざ帽子をかぶり、お孫さんまで呼
んでいただけました。感謝感謝)で予定通り休憩し、カリガニエミまでの下りがはじまった時は、ほっと安心したのか
ちょっと感極まってしまいました。

 
(2回目の休憩ポイント。ここが一番きれいだった)(カリガニエミ途中の売店のおばあさんとお孫さん)

国境の町カリガニエミは、意外と殺風景な町であった。時間は午後4時40分、北極圏だから、日はまだ沈まない。
しかし、日が高いといっても従来のペースを乱すことは、これからの旅に影響するアクシデントを呼ぶ可能性もある。
時間的に、もうそろそろ宿探しでもと、考えたがどうもこの町にいまいち宿泊する気になれなかった。さてどうしようと
考えていたら、ふとひらめいた!!「ノルウエーはフィンランドより時差で1時間遅い。という事は、この次の町、
カラシェークまで、20km走っても1時間で走れば、向こうは4時50分。こっちと同じ時間ジャン!1時間得した。」
そう、ひらめいたら話は早い。さっさと、これが国境かというような橋を渡り、ノルウエーに入った。ノルウエーに入ったら
今までの殺風景の風景と変わりのどかな酪農の風景が!川を越えただけでこうも風景が違うとういうのも、日本では
味わえないことである。1時間後、無事カラシェークに、今日は立派なホテルに泊まりサウナとしゃれ込んだ。


 
(川の向こうはノルウエー。国境は日本の県境境のように看板一つ)



 本日の宿   SAS HOTEL 209号室

本日の走行距離    119km
総走行距離       168km
 
 
 

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