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1995年 北欧ツーリング D 
    
8月15日(火)
 
スキップフィヨルドノールカップ〜スキップフィヨルド

-ヨーロッパ最北端の地に立つ-

 
  (ノールカップに向けマーゲロイ島の丘を攻める) 

 昨日、夕食をご馳走してもらった大西夫妻と共にキャンプ場を出発。夫妻は車なので常に先に行って
くれて自分のツーリングを写真やビデオで撮影してくれた。キャンプ場からすぐに丘に登る。標高差
100mぐらいだと思われるが結構しんどい。昨日痛めた膝が厳しく、軽いギヤで負担を軽くしてペダ
リング。ペースが一向に上がらない、気だけが焦ってくるが「マイペース・マイペース」と自分に言い
聞かせながら距離を稼ぐ。ようやく丘の上に、大西さんが道から離れた小高いところから、撮影してく
れている。丘の上は木などまったくなく雑草が生えているだけの吹きさらしの場所である。向かい風
が、さらに進むペースを遅らせる。こんな何も無いところに立派な道路がノールカップに向けて延びる。
建物もない丘だが、放牧されたトナカイが道路の脇で自分にエールを送っているかのように元気をく
れた。ペースが遅いので大西夫妻には先に行ってもらうことにした。キャンプ場からノールカップまで
30km、通常なら1時間30分ぐらいでつけるのだが、1時間かけてようやく10kmしか進まない。進路
方向左にきれいな入り江が見えたところで一休み。ここからいったん丘を下る。少し調子の乗ったが、
分岐からまた急坂を登り丘に上がる。普段は使うことがない24*28なんていう歩くよりも遅いギヤを
使い丘の上に。いよいよ遠まきにノールカップの建物が見えてきた。しかし、まだまだ距離はある。
何も無いところだからちょっとした建物まで見えてしまうのだ。進んでも一向に近づかないノールカップ、
できるだけ建物は見ないですぐ先に目標になるものを見つけ、そこまで頑張ろうとペダルを回す。
いよいよゲートが見えてきた、ノールカップだ!建物の入館料を支払い、地球儀のような「ヨーロッパ
最北端記念碑」に真っ先に向かう。実に3時間もかけてついた感動はひとしおだ。大西夫妻と合流、
だいぶ待っていたので心配をかけさせてしまった。
 
  
(吸い込まれるような風景にしばし休憩!)             (ノールカップにいよいよ到着だ!) 

 
(ノールカップ「ヨーロッパ最北端の記念碑」にて、大西さんと)
 
ノールカップのツーリストセンターを3人で一巡り、自分はここで昼食を食べる。高い昼食だが帰路はまた
何も無いので仕方がない。約1時間ほど周辺を散策したり、休憩したり、手紙を書いたりしながらすごす。
さあ、いよいよ帰路に向かう。大西夫妻とは、お互いの無事を祈りここでお別れ。膝を痛め厳しいときに
夫妻に出会えたことが何より心強かった。

 
(ノールカップ・ツーリストセンターの建物)           (今回にお世話になった大西夫妻)
 
ノールカップからの帰路は追い風とはいえ、なかなか厳しかった。それでも2時間ほどで出発したキャンプ場
に到着。時間があったのでマーゲロイ島で一番の街ホニングスウォーグへ、市内をぶらぶらしながら今晩の
宿も探してみるが、何処も結構高そうなので昨晩お世話になったキャンプ場に戻り、ふたたびキャビンを借
りた。ところが、夜になると体調が崩れ熱があがりだした。それと膝の痛みとで不安な一夜を過ごすこととな
った。



(ホニングスウォーグの街

 本日の宿 ノールカップ ツーリストセンター キャンプ場 キャビン 7号室

本日の走行距離     69km
総走行距離       462km
  

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