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1995年 北欧ツーリング F 
    
8月17日(木)
 
スカイディ〜アルタ

-3000年前の落書き見物-

(昨晩宿泊したホテルにて出発前にパチリ!)

久しぶりのベットの寝心地がよく出発が9時30分といつもよりゆっくりとなる。今日の山場は
いきなりやってくる。ここスカイディからバスコーゲンまで区間が無補給区間で、なおかつ一峠
こえなければならない。故障もちの膝がどこまでふんばれるかが今日のがんばりどころ・・。
ホテルを出発して下ってスカイディの中心地にハンマーフェストとの分岐にスーパーがあり、
非常食としてオレンジジュース・パン・チョコレートを買い込む。その後は川沿いの道をアルタに
向かいペダルを回す。普段よりは2・3枚軽いギヤをクルクルまわす。道は川沿いに標高を重ね
進まぬ距離にイライラしながら「あせらない・あせらない」と自分に言い聞かせながら行く。ノル
ウエーの道路わきにはレストエリアがあり、ピクニックテーブルや時にはトイレがあり休憩のポイ
ントとして利用する。ちょっとした別荘地区をぬけるといよいよ荒涼した草原地帯に入る。天候は
今にも泣き出しそうな曇り空、おまけに向かい風がさらにペースを遅らせ、自分の気持ちもあせら
せる。12時ごろ、道路わきの昔建物があったコンクリートの跡地で昼食。朝購入したパンとチョコ
レートをオレンジジュースで流し込む。寒々したこの地で暖かいものを食べたかったが、弱気な
気持ちではガスストーブで、湯を沸かしてラーメンを作る気力もなかった。
昼食後再び走り出す、すると反対車線を1台のタンデムがやってきた。中年のカップルだが
下りの追い風とはいえすごいスピードで走り去っていった。すれ違いざまに挨拶を交わすといかにも
気分よさそうな笑顔が印象に残る(タンデムってかっこいい。この時の印象から4年後にはみごと
タンデムを購入することになりました。)。それからしばらくがんばって無事に峠を超え、思いっきりの
ダウンヒルを楽しみ、バスコーゲンに14時30分着。ここの食料品店で休憩。


(食料品店で休憩。当時、日本ではコーラ500mlのペットボトルはなかった)

バスコーゲンからは、海岸線沿いを快適に進みアルタの街に。ここは今まで通過した街の中では
一番の大きな町だ。町の入り口で警察がスピードガンを持って速度違反の取締りをしていてそれ
を確信した。今日の目的地はここまで、ここで2つの目的をやり始める。まず、アルタ空港で帰りの
飛行機のリコムファームを行った。愛想の悪い係りの人であったが何とか終了。



アルタ空港にて無事リコムファームの手続きを行う) 

2つ目はアルタミュージアムにいって3000年前の人が岩に書いた落書きを見ることだった。アルタ
は町の中央に小山があり西と東に分断されている。先のアルタ空港は東にあり、ミュージアムは西の
はずれにあった。お目当ての落書きはミュージアムの展示室に一部が飾られているが、ミュージアム
の外に遊歩道があり、海岸線を遊歩道に沿って歩いていくと、あるわあるわ何百という落書きが岩肌
に書いてありました。落書きは船・牛・人etc多数に及びとても興味深いものでした。

  
アルタミュージアム玄関)           (展示された3000年前の人が書いた落書き) 
 ミュージアムを18時ごろでて、宿探しに入る。ミュージアムに行く途中にめぼしをつけたアルタ中心地
の小山にあるホテルに飛び込み、無事チェックイン。夕食後にアルタの街をぶらつく、営業はしていな
かったが、スポーツ店・自転車屋などウインドウショッピングで少しノルウエー一般的な生活を見た気分
だった。帰りがけ、ホテル近くのコンビニでおやつを買って帰る。今晩はペダルを踏み始めて初めて
暗闇を体験した。天候が悪いので午前0時ごろにならないと沈まない夕日も雲の厚さに負けたのだろう。

 
(今晩のお宿)             (ノルウエーに入り、初めて見る暗闇の世界)
   

 本日の宿 ビカホテル 204号室

本日の走行距離     94km
総走行距離       657km
 

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