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1995年 北欧ツーリング H 
    
8月19日(土)
 
カセン〜オールダーダレン

-圧巻!サウンドネス岬(峠)-


(サウンドネス峠:標高402m 強風・豪雨・寒さ 3重苦の上り)

今日は目覚めから。気持ちが乗らないからカセンの出発が9時40分と遅くなる。膝の具合は階段など
の上り下りでは曲げ伸ばしで痛くて我慢できないが、ペダルを踏むとなぜか回ってくれる。しかし、雨の中
気温が低いので最初はゆっくりしたペダリングで膝に付加をかけないようにまわす。峠を一つ越えてソル
ストラウネンに。キャンプ場の前の売店でオレンジジュースを買い、ボトルに詰める。ここでフィヨルドをまた
ぐ橋を渡る。ちょっとした橋だがこの橋のおかげで40kmもの道のりがたった6kmで助かった。


(フィヨルドを横切る橋 この橋のおかげで40kmをエスケープできる)

橋を渡り本日のメインイベントサウンドネス岬(峠)に向かう。0mから400mまで一気に上る峠、これがなか
なか急坂である。おまけに雨風が非常に強くなってきた、特に風が強くちょっと気がつくと2・3mは横に流さ
れる。
崖側を走っているので怖くてセンターラインよりに走路を行く、途中下ってきたサイクリストも思いっきり
風に流されながら急坂をあえてスローペースで下っていった。絶対に無理をしないようにギヤも落としていき
T1000購入後絶対に使うことはないと思っていたフロント24Tのギヤにチェーンをかけた。24T×24Tのギ
ヤからとうとう24T×28Tまでまで使い、時速6〜7km/hのペダリングを続ける。10kmの道のりを1時間
以上かけて12時過ぎにサウンドネス岬(峠)にあるホテルに着く。ホテルの周りには雪が残り非常に寒い。
ホテルの食堂で何か食事でもと思ったが「食事がない」との返事であったかいチョコホットドリングでつかの
間の暖をとる。

(サウンドネス峠のホテルにて小休止)

13時峠を下り始める、最初寒さで指がかじかんでブレーキをかけるのが辛かったが標高を下げるにつれ雨・
風が弱まり気温が上昇してきて下りきった側の入り江沿いの道で初めてホット落ち着くことができた。 
15時30分ストアレットの街に着く。ここらあたりではなかなかの街である。GSの売店でホットドッグを食べる。
これが食べる前にソーセージ・パンを焼いてくれたこのホットドッグが今回の旅で一番おいしいものでした。
本日の宿はこの町か60km先のオールダーダレンかで迷ったが、膝の調子も良くなってきたので、先に
進むこととした。200mほどの峠を越え、フィヨルドの入り江を変えて、ペダルは順調に回る。19時前、いよ
いよオールーダーダレンの街が見えてきた。一組のサイクリストとすれ違う。彼らはこれからどこまで進むの
だろう、白夜の世界では行動時間の使い方は人それぞれだ。自分は体にしみこんだ今までのツーリング
ペースを乱さないようにこの街で宿を取ろう。


オールダーダレン近くにて)

オールダーダレンの街は道をショートカットできるフェリーがある。自分も明日このフェリーに乗るつもりだ。
フィヨルドの旅ではフェリーの使い方も旅をうまくこなすコツである。このフェリー乗り場の前に宿屋があった
ので、今晩の宿としよう。
 
(フェリー乗り場前にある本日の宿屋 部屋の中にて夕食のソーセージをボイルする 

宿屋は別棟のカフェが受付でそこでチェックインをする。そこには食料も売っていたので本日は自炊を
しようと晩飯の食材を買い込む。荷物を解いて部屋にあがろうと階段を上ると膝が痛くて痛くて曲がら
ない。・・・・ガンバレ膝君。目的地トロムソまであと少しだ。


 本日の宿 オールーダーダレン:フェリー乗り場前の宿屋 5号室

本日の走行距離    121km
総走行距離       883km
 

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