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2012年 
ドイツ モーゼル川家族サイクリング
番外編2 


「持ち込み自転車BSグランテック」
工具が要らず、折りたためる、700c自転車



(ブドウ畑の中を走るバイク・パスにて)


今回のツアー参加において、家族4人の自転車を持って行くことは非常に難しかったが、何とか
1・2台の持込みしたかった。まず1台は自分用の自転車、理由はレンタバイクの写真を見て、
婦人車のようなスケルトンでは走りづらそうに感じたため。もう1台は子供用自転車、長女は身長
155cmを越え、現地の大人用でも何とかなりそうだったが、次女は140cm程度なので適応する
自転車が無いだろうと推測した。実際、現地ツアーのレンタバイクには適応機種がなく、いろいろ
考えた挙句、通常のレンタバイクに追加6000円を払って24インチMTBを特別レンタルすること
になった。
さて、自分の持ち込む自転車を何にするかに当たって考えたことは、@雨天の日もあるので泥除け
は必須、Aツアーの集合場所および解散場所から空港に移動するのにドイツ鉄道による輪行を行う
ので(ドイツ鉄道の高速鉄道に乗るときは輪行状態にする)、分解組み立てが簡単もの、B6日間の
ツアーなので走行性能もしっかりしたもの、C飛行機輸送による自転車の傷つき・破損等にもあまり
気にしないもの などである。これら条件を検討して手持ちの自転車をピックアップすると、22インチ
サンツアーデモ車がチョイスされた。

(22インチ サンツアーデモ車)
しかし、全てにおいて満足のいくチョイスではなく、Aの輪行においては工具は使わないが泥除けを
はずしたりする方法になるのでちょっと面倒、および、Cの飛行機輸送では、前輪をはずした通常の
輪行状態で輪行袋にいれたのではFフォークがつぶれる可能性があり、Fフォークそのものを抜く輪
行方法を採用するので手間がかかる。等の不具合が感じられた。


やっぱり専用の自転車を組むか!

そこで、今回のツアー専用の自転車の作成を考えることにしました。まあ案としてはあったのですが、
自分の手持ちの自転車が増えるので考えないことにしていましたが、ちょうど春先に友人の息子さん
が大学のサイクリング部入部したことで、使わなくなった子供乗せ自転車が里子に出たことにより、
自転車が1台減ったことと、それについていた部品が余ったので、早速計画を実行することにしまし
た。まず大事なフレームの選定で、今回はフレーム自体が折りたためるBSグランテックのフレーム
を探しました。幸いCORSAさんを通じてすぐに、700cのフレームが手に入りました。

後は、部品を組みつけていきます。エンドが130mmでしたので、旧アルテグラのハブに9段のギヤ
がそのまま使えます。グランテックを作成するのに必要なグランコンペのサイドプルブレーキも手持ち
がありましたので、ブレーキシューのみ現行品にしてセットします。あとは通常では設定されていない
フロント多段化を検討します。これも、MTB用のクランクセットおよびBB取り付け用のMTB用Fメカ
を利用し、前変速機ワイヤーの処理はBB下までアウターケーブルを持ってきてセンタースタンドの
固定板をアウターストッパーとして処理しました。


(BSグランテック フレームを利用した自転車)

 
(左:ブレーキはグランコンペ500 右:ペダルも脱着容易なミカシマESZYのプロムナード)

  
(フロント駆動部はMTBクランク・Fメカを採用、変速機アウターをBB下まで取り込みます)

 
(センタースタンドの取り付け金具を利用してアウターストッパーにします)


実際に使用してみて

とにかく瞬時にフレームを折りたためるのが非常にありがたかったです。自転車をそのまま載せる
スペースがあるときにはフルサイズのまま載せる、一般客と同じ車両の場合は邪魔になるので折り
たたんで
載せる、輪行袋に入れる場合でも、折りたたんだ状態でハンドルを捻れば輪行袋に入る
ので、5分もあれば十分でした。この状態で泥除け、Fバック、Rバックが装着可能なのでツーリング
車としても十分な活躍をしてくれました。


 
(左:今回のツアー中の装備(F・Rバック)   右:輪行中、自転車を置く車両にて)

 
(一般車両では、そのまま乗り込んで、その場で折りたたみ、立てて置きます)


今回のツアーにおける その他の装備品(ナビシステム)

今回の装備品として、ナビを2つ使ってみました。1つめはアトラス社製のサイクルナビ、海外では
マップは使えませんが、GPSによるサイクルメーター(速度・積算距離・高度等)および走行のログ
取り用として使用。2つめはガーミン社製の普通の車用メモリーナビ、ガーミン社製は海外マップ
SDカードを挿入することで海外でも日本語による案内が可能、今回はヨーロッパのマップを入れ
こんで活用、内臓バッテリーでは1時間ちょっとしか持たないので、パナソックのモバイル用電源
を補助バッテリーとして使いました。ナビは走行ルート及び現在位置の確認やルート案内等で
活躍しました。


 
(左がガーミン社製 車用ナビ 右がアトラス社製サイクルナビ)   (ガーミン社製ナビの画面表示)

(記録 2012年 8月 31日)

  

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