礼文島巡り


稚内から礼文島へ  
     7時15分稚内発礼文島行きのフェリーは、混んでいた。椅子席は少ないので、絨毯積へと勧められた。長崎から五島列島へ向かう時の高速艇を思い出す。こちらはずいぶん広かった。

 船が港を出るときには、稚内港北防波堤ドームが見えた。
 稚内港を出て、初めての北海道の離島に向かう。2時間弱の船旅だ。

 礼文島に向かう船から、利尻山がくっきり見えた。ますで、富士山が海に浮かんでいるようだ。

 

礼文島観光の始まり  
 礼文島を観光するバスのガイドさんも、立て板に水といった感じ。礼文島を知り尽くした人だった。

 香深港を出て間もなく、海に向かって立つ神社があった。見内神社というのだそうな。海の方を向いているので、「見ない」神社なのかな。

 見内神社のすぐ横では、昆布が干してあった。天気がくずれやすいこの島では、この光景が見られないことも多いのだそうな。

 そこからしばらく走ると、

澄海岬の絶景  
  礼文観光のスタートは、澄海岬から。
 駐車場でバスを降りて、目の前の山や丘の肌のさわやかな緑色に心癒された。
 ガイドさんは、道端の草花について紹介してくれた。一つ一つの花に、ちゃんとした名前があるんだ。

 少し先に、丘を登る小道があった。その小見戸の両側には、白や黄色の花が咲き乱れていた。(花の名前は、花ハイキングのページで)

   
 木の手すりが続く道を上って中腹に着くと。目の前に澄み切った入り江が見えた。

 この景色をじっくり味わいたいと思ったし、写真もたんまり撮りたいと思ったが、ガイドさんに先を急ぐようにせかされた。
 木道の両側には、北海道ならではの花が数多く見られた。
 
 これまで、自然に咲く花をこんなに味わいながら見たことがあっただろうか。


 それにしても、この先には、先ほどの景色に勝るものがるのだろうか。
 上り詰めたところは、展望広場になっていて、先ほどの景色も、日本海も見えた。

 先ほどの入り江もばっちり見えた。記念写真を撮るには、とても良い場所だった。
 岬には連なる岩礁の先には、日本海の水平線が広がっていた。

 その左側には、入り江があって漁港になっていた。海に出っ張ったこぶ山の緑色が、何とも新鮮だった。

澄海岬からスコトン岬へ  
 入り江の向かい側のこぶ山の景色は見飽きなかった。水の色もとても美しい。

 バスに乗って、レブンアツモリソウ群生地に向かう予定があったのだが、花はすでに終わっていて、その横を通過し、スコトン岬へ向かった。

 途中でガイドさんは、島内に2つだけあるという信号機の一つを紹介しようと、一瞬腰を落とした。
「見えました?青でしたね」


 スコトン岬に向かう途中、メイン道路から山道に入った。

 山といっても大きな木はなく、草に覆われていた。そこには、白や黄色の花がこれでもかというように咲き誇っていた。
 尾根伝いを走りだして、「左手に鮑古丹が見えます」と紹介されたが、束の間のことで、右側の席にいた時分には見えなかった。ネーミングがいい。
 自分に見えたのは、右側の漁港だけだった。

 しばらくして、スコトン岬の駐車場に到着した。北の果てを目指して歩き出した。
 先端に続く道を進むと、「石を投げないでください」という看板があった。その先のがけ下に、島の最北端の民宿があった。なるほど。

 そこから坂道を下ると、スコトン岬の表示札が。
 そこから、さらに下っていくと、まさに最北端。
 最北限の地スコトン岬の標柱があり、沖には、通称トド島という無人島が見えた。

 かつては、トドもいたようだ。

 その先に、運が良ければサハリンも見えるようだが、こんなに晴れていても、そこまでは見えなかった。
 スコトン岬の眺めは、見飽きないものだった。しかし、風は肌に冷たく、長くいることもつらかった。

 岩肌と海の色、そこに咲く花。

 寒さが身に染みる。最北限の土産物屋へ急ごう。

うに丼とうにむき体験  
 礼文島の北の方は、2本の角のように突き出ていて。左側がスコトン岬、右側が金田岬。そこに、昼食会場「日本最北端の海の家」あとい食堂があった。

 座敷の壁には、景気よく大漁旗がつるされていた。

 昼食は、うに丼。むいたウニが準備されていて、それをご飯の載せていただくようになっていた。甘みのしっかりあるウニだった。

 食事の時間は、優に一時間は確保されていたが、どんぶりものを食べるのに時間はかからない。

 余った時間に、近くの浜に出た。

金田岬は、標柱があるだけ。居るかもしれないと言われたアシカもいなかった。そこで、反対側のワンの方に行くことにした。

     左の写真で、積雪時に道路の橋を知らせる矢印が礼文岳。

 ワンの防消しブロックには、たくさんの鳥がずらりと並んでいた。

 こんな景色が、ここは礼文島だよと語ってくれているようだった。
  島の中央部に、ウニ向き体験センターがあった。うに丼を食べたすぐ後だったが、自分でウニをむくなんてことは、二度とないだろうと、体験してみることにした。

 躊躇しながらやっていると、身がつぶれかかってしまったり、殻が混じってしまったりしたが、店で提供されるウニにない特別な味がした。
   

北のカナリアパーク  
   少し前、吉永小百合が小学校の先生を演じる映画の予告を見たことがあった。しかし、それは見ないで終わっていた。

 その映画、「北のカナリアたち」のロケに使った小学校を訪れた。
 ロケに使えそうン学校を探したが、監督の目にかなうものがなく、作ってしまった学校だった。

 校門も作ったものだった。

 
 
     ロケ地が、礼文島の観光地として、多くの人に訪れられている。

 とはいえ、映画は見ていない。玄関を入ったところで出迎えてくれる子どもたちが、どんな役を演じたのか。森山未來、満島ひかり、宮崎あおいなどが、どんな役を演じているのか、映画を見ないではいられない。 
 校庭からは、海越しに利尻富士が美しく見える。こじんまりとした校舎が、北の分校を彷彿とさせる。

 さらに、抜群の天気が、その景色をベストのコンディションにしてくれていた。


この後、桃岩花ハイキング。そして、翌日、林道コース花ハイキングの後、礼文最後の観光として、桃台・猫台の観光に。

猫台・桃台 観光  
    島南部で、島を横断するトンネルをくぐると、昨日見た桃岩の裏側に出た。岩肌が露出していて、ちょうど玉ねぎを縦に割ったような模様が見えた。

 そして、猫台・桃台の駐車場に着いた。
 
      猫台・桃台は、猫岩、桃岩を眺めるための展望台。少し上るだけだが、眺めがいい。桃岩も、猫岩も、そして、遠くに地蔵岩も見える。

 その中でも、やはり、桃岩のインパクトが大きい。見る方角によって形が変わるのが面白い。
    猫岩は? 桃岩に比べるとスケールは小さい。入り江に、かつてのユースホステルがみえる。その先の陸地が海にセリdしたその先にポツンとあるのが猫岩。

 アップにしてみれば、猫に見えなくもない。
 
   猫岩と反対側、スコトン岬方向を見ると、元地漁港が見える。その向こう委側に、地蔵岩がある。

 かつては、その上に登った人もいたようだが、今わ崩れると危ないのでということで、近づくことが禁じられているようだ。この岩近くの浜も、「北のカナリアたち」のロケで使われた、
   
   猫台・桃台からの海の眺めも素敵だった。何もない。でも、その色とうねり。それは、自然の作り出す芸術だ。

 昼食は、香深港近くとお食事処かふか。ホッケ一匹がどんと出てくるホッケ定食だった。しっかり脂がのってい
た。 
 
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