五能線沿いを行く


ホテル フォレスタ鳥海
 1日目のツアーパンフレットには、鳥海猿倉温泉23:00~24:00着とあった。
 到着したのは、その早い方の時間帯だった。

 真夜中に着いたので、どんなところかわからなかったが、目覚めて窓から外を見ると、鳥海山がくっきり見えた。
 レストランの窓からは、白樺林が広がり、心癒される風景だった。

車窓風景
 バスは、のどかな出年風景の広がる中を進んだ。

 自分は、左側の席の窓側にいたので、頻繁に見えた可動式の塀のようなものが気になった。あるところでは降りていたり、あるところでは目隠しになっていたりした。
 道路沿いの駅に、たまたま列車が止まっていた。冬には、ストーブ列車も走る五能線だ。

 海岸線に沿って走ることで、風の影響を受けやすく、強風のためにストップすることもあるのだとか。
 日本海に沈む夕日を眺めながらの旅も面白そうだ。
   
     途中のパーキングエリアには、パラソルの下でアイスを売るおばちゃんがいた。

 もともとは、へらでバラの花びらのように飾るので、バラへらアイスといったのだそうだが、いつの間にか。ババヘラアイスと呼ばれるようになったとか。

 海岸線は、変化に富んでいる。 

白神山地 十二湖  
  途中で、山に向かって上りだした。窓の外に、白山肌が見えたとき、「日本のグランドキャニオンと呼ばれるところです」とガイドさんが説明してくれた。アメリカの人は何というだろうか。

 湖が見え隠れするようになると、間もなく十二湖の駐車場だ。
   
     
   挑戦館わきの駐車場から少し下り、鶏頭場の池沿いに進み、山道に入る。

 すると、まさに青インクを流したような青池が見えてきた。なんとも透明感のある色だ。池面に落ち葉が浮かんでいるので、汚れたような感じがしたが、水はきれいだ。 
 
 青池を眼下に見ながら、気の階段を上っていくと、ちょっとした広場があり、周囲がブナの木に囲まれていた。まさに、ここは白神山地なのだ。

 さらに道は続いていたが、自由時間もたいしてないので、そこからは、駐車場に戻ることにした。
 バスに乗り込み、山の中を下るとき、再びグランドキャニオンが見えるスポットがあった。

 国立公園内の店で弁当を積み込み、バスの中で遅めの昼食をとった。すでに、午後2時を回っていて、しかも、次の夕食が2時間後。内容も量も立派な弁当だったが、軽くは死をつける程度でやめにした。


千畳敷海岸
 日本海沿いに進んでいくと、やがて千畳敷祈願に着いた。

 広い。その広さは、写真には収めきれない。
 こんなところで、のんびり過ごすのも悪くない。しかし、暑い。

 水着ででも着て、水辺で遊ぶのなら時間も使いようがあるが、岩の上を歩くだけでは、そんなに時間があっても持て余す。
 千畳敷を後にして、鰺ヶ沢町に差し掛かった時、ガイドさんがブスでかわいい「わさお」の紹介をしてくれた。えいがにもなったいぬだそうで、この地方の有名剣だとのこと。

 その犬は、土産物屋のマスコットにもなっていて、小屋の周りには人だかりがあった。白い車の向こうの人だかりのところに、わさおがいるらしい。

津軽伝承工芸館
      バスは、さらに日本海沿いに走り、やがて右手に回り込んで、黒石市の津軽伝承工玄関に着いた。

 ここで、早々と夕食なのだ。牛鍋がメインで、本場の津軽三味線の絵生演奏までついていた。

 空腹だったら、さぞかしうまかったろう。昼食から2時間ほどでは、たいして食べらない。
 ここでは、気温が37度を超えていて、食事会場を出ると。どこにいてもうだるような暑さだった。
     
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