ねぶた海上運行と青森花火大会


 この日は、ねぶたの最終日で、ねぶたは町の中を練り歩くのではなく、畝に載せて海上運行されるのだった。そして、途中からは、花火も大々的に打ち上げられるのだ。

 青森のねぶた海上運行と花火大会の会場は、三角形の建物アスパム近くの青い海公園だった。バスは、アスパム横の駐車場にすし詰め状態で、最後の方に入ったので、入り口近くだった。

 人の数の多いこと。ここでも、必死に添乗さんについて行って、桟敷席に向かった。
   
   我々の席は、海辺から2番目の塊で、これでもA席で、4000円だった。

 あたりが薄暗くなりはじめ、さわやかな海風もあり、昼間の暑さは嘘のように感じられた。

 午後7時。ねぶたの海上運行が始まった。沖の方に明かりが見え、お囃子も聞こえてきた。

 
 
     ねぶたが随分近くに聞こえるようになっても、姿が見えない。目の前に来た時には、前の席の人が立ち上がって全く見えなくなった。

「後ろの人に迷惑になりますので、立ち上がらずに座って観覧願います」と、場内アナウンスが繰り返されると、何とか見えるようになった。

ねぶたは、青森青年会議所 蜀漢報恩鬼神(立田龍宝作)
    あたりがすっかり暗くなると、ねぶたの色が鮮やかに見えた。それを写真に撮ろうとすると、ねぶたの部分が明るい火の玉のようになって、設定を変えながら撮影をした。

 15分もすると、花火も揚がりだした。
 ねぶたと花火のコラボを写真に収めようとすると、これまた難儀で、距離も違えば明るさも違い、両方をうまく収めることはできなかった。
 ねぶたは、あおもり市民ねぶた実行委員会 陰陽師、妖怪退治(北村麻子作) 唯一の女性ねぶた師によるもの。

 
     
     8時少し前には、最後のねぶた運行があり、それ以後は、花火大会一辺倒になった。

 ねぶたは、日立連合ねぶた委員会 忠臣蔵(北村蓮明作)

 会場を運行するねぶたは、それはそれできれいだが、そこまでの距離があり、迫力は今一つだった。陸のねぶたも見てみたいものだ。
 8時に入ると、ときおり大玉の単打もあるご、スターマインのオンパレード。やはり、その方が見応えがあるので、スポンサーもスターマインを選ぶのだろう。

 しかし、それが災いしたともいえる。

 晴天で、風はほとんどなかった。連続して花火を打ち上げると、かなりの煙が出る。風がないとそれがそのまま居座る。
「煙が収まるまで、少しお待ちください」と、いうことになるのだった。

 
   
   変化の激しい花火の一つ一つを写真で伝えるのは難しいが、見応えのある花火大会だった。

 すばらしい花火を撮ろうと思っていると、通路を堂々と通り過ぎる人がシャッターチャンスを奪ってしまうのだ。中には、立ち止まってじっくり見始める人もいたりした。
 
      大きな花が開いたかと思えば、小さな花が、一度にいくつか咲いていくような花火も面白かった。

 とても大掛かりなイベントで、見応えのあるものだったが、席からの眺めは満足できるものではなかった。

後になってチケットの下の方に、「お席によっては、ねぶた海上運行が見えにくい場所がございます。あらかじめご了承ください。」と小さな字で印刷されていた。
  バスガイドさんの押しとドライバーの手腕のおかげで、すし詰め状態の駐車場から、早々と脱出することができた。

 11時前に今宵の宿 まかど観光ホテルに到着することができた。

 ここでも、夜食が準備されていたが、この時間に食事はできない。風呂を浴びて、早々に床に就いた。
   
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