五所川原 立佞武多


 五所川原の中心部に移動すると、早々と歩道で場所取りをしている人たちがいた。

 自分たちの桟敷席を確認した後で、添乗さんに案内されて立佞武多の館へ移動した。祭りに備えて、すでにシャッターを下ろしている店や、観光客相手の臨時の露店を準備しているところもあった。
     立佞武多の館の前には、大勢の人が集まっていた。ちょうど館の大扉が開くところだった。

 佞武多に合わせて作られているので、天井をするようにして立佞武多が、ゆっくりゆっくりと引き出さ
れた
 
 この館に、こんなにたくさん入っていたのかと驚くほどだった。

人形は見上げるほどの高さで、迫力がある。下半分の台座にも、いろいろな装飾がしてあり、見応えがある。

 館から出てきた立佞武多は、スタート地点への移動していった。ずっとついていくという手もあったd老が、桟敷で練り歩きを待つことにした。

 衆院が暗くなりだすと、いよいよ練り歩きが始まった。とはいえ、遠くからお囃子が聞こえても、姿が見えだすまでには時間がかかった。

 はじめのうちは、高校生などの手による小型のものが続いた。
 今年の立佞武多の新作は、出雲阿国を扱ったもので、梅沢富美雄の花魁道中が特別に行われた。

 車にでも乗って移動するのかと思ったら、お供に囲まれて歩いて練り歩いていた。暑い中で、重い衣装を着けて、さぞかし大変な思いだっただろう。
 照明に照らし出されて練り歩く梅沢さんは、とても大きく見えた。下駄で歩くのはさぞつらかろう。

 佞武多のサイズは、だんだん大きくなってきた。
 佞武多を引く人、お囃子を演奏する人、そして、踊る人と、大勢の人たちによって、祭りは盛り上げられていた。

 この小さな町のどこに、こんなに多くの人がいたのだろう。しかも、こんなに若い人達が。
 熱気がすごい。

 旅行者も、練習に参加すれば一緒に踊ることができるのだそうな。そんな祭りの他の仕方もあるのだ。
 明かりが入り、夜空に浮かび上がった立佞武多は、一段と迫力が増す。

 左の佞武多は、平成26年製作「国姓爺合戦 和籐内」(鶴谷昭法作)
 立佞武多に交じって、青森のねぶたにも似たものもあった。

 ここでは、曳き手、囃子方や跳人の生き生きとしたさまを間近で見ることができ、ねぶたはこうでなくっちゃと思った。
  平成28年の新作「歌舞伎創生出雲阿国」(齊藤忠大作)

 振り返ると、お伴が差した傘が鮮やかだった。

 一つ一つの佞武多も迫力があるが、いくつかが連なった光景も圧巻だ。
   
 妖怪佞武多、ゆるキャラ佞武多なども間に挟まれて登場した。たくさんの人たちのパワーで、祭りは盛り上げられている。
 左 平成27年製作「津軽十三浦伝説 白鬚水と夫婦梵鐘」(福士裕朗作)
 白鬚水の表現が面白い。

 大きな太鼓がズシンズシンと響いてくる
 ねぷたの練り歩きはまだ続いていたが、大方は通り過ぎたので、終わるとバスが混みだすということで、ねぷたが近づいてくるのを見ながらバスへ移動した。

 バスは離れた公園に駐車してあり、暗い道をしばらく歩いた。まだh除荷のバスは動き出していなかったので、今回も11時前に宿に着いた。
 到着した先は、南田温泉 アップルランド。

 これまでの宿では、夜食はおにぎりと漬物だった。しかし、アップルランドでは、冷蔵庫にリンゴが冷やしてあった。これはありがたかった。

 ちなみに、ここのお風呂では、浴槽にたくさんのリンゴが浮かべてあり、お風呂に入るのも楽しかった。
 
   
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