[はじめてのJEC]('16/6.29) 生まれて初めて一人で「おつかい」に挑戦する子どもたちの奮闘ぶりを、ドキュメントタッチで描いていた人気番組。 現在でもスペシャルで放映中。 内容は、おつかいの中で様々に発生するトラブルなどを通して、子どもの自立を応援するだけに留まらず、 親子関係のあり方や育児・教育のあり方などを視聴者に改めて考える機会にもなっていた。 子どもたちの奮闘ぶりに、涙した人も多かったのでは?(元ネタ、ウィキペディア) 何を血迷ったか?父ちゃんとショウゴは、ついにJECにエントリー。 しかも、父ちゃんたちにとっての“はじめてのJEC”は、分からないことだらけ。 だいたい、オンタイムエンデューロって何? 【JECホームページより】 日本ではエンデューロと言うと「モトクロスコースを長時間走る競技」といった、 耐久レース的なイメージが強いですが、実際はかなり違います。 ヘアス クランブル、クロスカントリーと呼ばれるそうしたレースも楽しいものですが、 このJECでは世界選手権エンデューロやISDE(インターナショナルシック スデイズトライアル)と同じ、 タイムアタック方式を採用しています。 オンタイム形式・タイムアタック方式などと呼ばれるこの方式で挑むのは、 ライバルよりも前に出てゴールすることではなく、ライバルよりも速いタイムを出すことです。 エンデューロのコースには1箇所〜数カ所の「テスト」(競技区間)があり、1台づつコースインします。 大会によっては20以上にもなる、この テストの合計時間で順位を競うのが「エンデューロ」です。 また、自分が挑む相手が「時間」ということもあって、選手間のバトルが穏やかであることもこの競技の魅力です。 1台1台スタートするため、テスト中での敵は「時間と自分」です。 いかに集中力を高め、テクニックを駆使し、ロスなくテストを駆け抜けるか。 同じ敵に挑むライバルたちは、みんな仲間になっていきます。これもまた、エンデューロの魅力です。 テストとテストの間にはルートと呼ばれる移動区間があります。 この移動区間にも、オフロードのスキルが試されるテクニカルなセクションが設定されることも一般的です。 ルートを規定時間以内に走り、テストでは1秒を削るアタックを行うことで順位を競うわけです。 とにかく、“はじめて”のことに挑戦するときは緊張する。 レベルはどのくらいだろうか? 車検は、大丈夫だろうか?? パルクフェルメってお菓子の名前みたいなものは何??? ひとつの世界を続けていけば、それなりに上達もするだろうし、無駄もない気がする。 それが、4年前にモトクロスからエンデューロ(JNCC)に参戦してからは、エンデューロクロスには手を出すし、 ハードエンデューロにも出てしまったし、そして今度はオンタイム(JEC)だ。 その都度、アタフタし、ビビりまくり、様々に発生するトラブルに振り回されてきた。 思い返せば、それぞれが楽しかったし、バイクの新たな楽しみも教えてくれた。 ただ、それでは、一番力を入れている「JNCCのためになったか?」と問われれば、分からない・・。 ジャンルが違うので、必要なテクニックも求められるバイクの性能も違う。 まぁ、それでも、みんな楽しかったから「よし!」でしょう・・。 そんな父ちゃんたちが、あのMFJにもう一度戻って来るとは思わなかった。 車検もないJNCCとは違い、あのMFJがやっているエンデューロなので緊張するぞ。 モトクロスでは、散々お世話になってきたMFJだが、時にそのルールの厳しさについていけないこともあった。 今はどうか分からないが、ショウゴがやっと全日本の予選を通るようになってきた頃の車検は、 やたらとゼッケンについて厳しかった。 だいたい、毎回4~5組ある予選を通らなければ、予選を4周走って終わり!って世界だった。(時間にして8分前後!) 藤沢まで行こうが、広島まで行こうが、北海道まで行こうが、九州まで行こうが、たったの4周だ。 北海道まで行って、3人とも予選落ちしたときには、マジにヘコんだぞ・・。 (164)憧れの北海道その1 (165) 憧れの北海道その2('12/3) (166) 憧れの北海道その3 その予選を何とか通っても、スターティンググリット到着時間に3秒遅れただけで、入れてもらえないこともあるぞ。 世界四大バイクメーカーがワークス活動をやっているような最高峰のモトクロスレースなので、当たり前のことも多いが、 父ちゃんたちのようなヘボタレ(ヘタレ)IBライダーには、敷居が高かった。 そんな、父ちゃんが38歳で初めて全日本モトクロス選手権に出場したときの緊張は、スゴかった・・。 当時の様子は→ (10)初めての全日本(99年) 2016MFJ全日本エンデューロ選手権シリーズROUND 1 広島大会 素人さんは、このテージャスランチをデンジャラスランドと読み間違えてビビるが、 父ちゃんたちにとっては、もう庭みたいなもんですよ(笑) そんなデンジャラスランド?いやいやテージャスランチに、土曜日の朝に到着。 ショウゴと交代で運転しても遠かったぜ。(途中、ずっと雨だったし・・) タカは、「JNCCに出るのも難しいので、JECはいいや。 それに、オレはオンタイムよりもJNCCのような“よ~いドン!”でスタートする方が好きだ!!」ということでお休み。 父ちゃんたちが出場するのは、全日本クラスでは、一番下の「ナショナル」というクラス。 一番上がモトクロスと同じようなIAクラスで、その下がIBクラス。 そして、そのまた下にナショナルクラスがあるんだな。 JNCCとJECは、同じエンデューロと言ってもルールがずいぶん違う。 “よ~いドン!”で一斉にスタートして、時間内で速い順に順位がつくJNCCと ルート(移動区間)を決められた時間内に通過し(遅くても早くても減点になる) 毎周1~2箇所あるテスト区間のタイムの合計で順位が決まるJEC。 言葉で説明すると簡単なようだが、こんな本格的なオンタイム制エンデューロは、初めてなので、戸惑うことばかり。 もう二度と読むこともないと思っていたMFJの厚い2016国内競技規則書(エンデューロのページ)も読みましたよ。 時間管理が必要なので防水の時計も近くのディスカウントショップで1,080円で買ってきたぞ。 (時計をするなんて高校以来だぞ。それも入学式の日に落としてなくしたので、39年ぶり?) 何やらカードを入れる袋も必要なので、併せて買った。 ゼッケンも黒の下地に白文字なので、JNCCのグリーンゼッケンの上に養生テープを貼り、 その上から黒のガムテープを貼って、テープで白文字を作って出来上がり。 これで、準備万端!と言いたいところだが、これでいいのかどうかさえ分からない・・。 ショウゴは「また全日本の時みたいにゼッケンでゴチャゴチャ言われたら帰る!」とすでにビビりモード。 明け方まで降っていた雨も何とか上がり、土曜日は曇り。 パドックもJNCCと思うとずいぶん余裕がある。 どこに止めようかとウロウロしているとスタッフらしき人が来て「バイクは何台積んでいますか?」と聞いてきた。 「2台です!」と答えれば、「それでは、駐車スペースを2台分使ってください!」と教えてくれる。 「なんて親切な人なんだ!」と感激する父ちゃん。 そう言えば、JECは、参加申し込みも上のIAライダーから始まって、日にちを区切って下のクラスに降りていく。 台数制限をしっかりやっているんだな。 おかげで隣のスペースにサイドオーニングも出すことが出来たぞ。 なんて贅沢なんだ~! (こんな感じでゆったりと駐めることが出来ました) コースは、まだグジャグジャなので、下見はお昼からゆっくり行うことに。 最初は、ふたつのテスト区間だけの下見を考えていたが、やっぱり“はじめてのJEC”なので ちゃんとルート(移動区間)も下見をすることにした。 といっても、ひと月前にJNCCで走ったコースなので、多少変わっていても大体分かるぞ。 デンジャラスランドとビビっていた頃が懐かしいぜ! テスト区間は、JNCCと同じようにふんだんにモトクロスコースを使う。 そして、またしてもFreeRide250にゲコタ(リヤタイヤ)で来てしまった父ちゃん。 どうしてだろう? テージャスランチでは、雨やウッズに苦しめられたというトラウマか?? 明日は、晴れなので、またまたテンちゃん号にとっては、苦しい戦いが予想される。 テスト区間自体は、大して難しいところもなく、タイム勝負!って感じ。 その後のルート区間を下見していれば、コースの半分ぐらい来たところで 「この先はJNCCでも走っているからもういいや!」とショウゴが離脱。 「それでも、難所があるかもしれないから見ておいた方が良いぞ!」という忠告も無視して帰ってしまった。 実は、これが後に裏目になってしまったんだな。 ひとりでショボショボとルート区間を歩いて行くが、そんなに難しいところもなく、 ただただ山の斜面をクネクネクネクネと行く感じ。 JNCCよりは、難しいかもしれないが、ミスしたって時間内に着けば良いので楽勝じゃない? 三分の二ほど来たら疲れてしまったので、「後は、JNCCと似たようなもんでしょ?」と父ちゃんもここで離脱。 実は、これが後で裏目に出てしまったんだな。 結局、父ちゃんとショウゴは、一番見ておかなければならないコース後半の沢の難所を知ることもなく 下見を終えてしまった。 そして、レース当日。 晴れ渡った天候にコースの状態もドンドン回復。 ますますスピード勝負になるイヤな予感がする・・。 みんなが車検を受けてパルクフェルメ(車両保管場所)にバイクを入れだした。 素人さんは、このパルクフェルメを何かのお菓子と勘違いするんだよな(笑) パルクフェルメにバイクを入れるとも触ることが出来ないので、バイクの各所を最終チェック。 するとリヤハンドブレーキがおかしい・・。 一発目は効くけれども、そのまま握っているとレバーがドンドン動いてしまう。 あきらかにおかしい・・。 この感じは、エアが入り込んでいる感じではない。 エアが入っていれば、効きは甘くなるが、こんなにレバーが最後まで動くはずがない・・。 どこからかブレーキオイルが漏れている? そう言えば、一週間前のイナベでエンデューロクロスの練習中にロックで転倒したっけ? 確か左側にガチャン!って転んだ覚えがある。 なんでレース一週間前にエンデューロクロスの練習なんかしたんだろう? それもJECでは絶対ないような石ゴロゴロのロックセクション! どうしてだろう? 自分が分からなくなる父ちゃん・・。 ホースやオイルタンク周りを見たが漏れている箇所は見つけられなかった。 どうすれば良いんだ? 直すパーツもない。リアブレーキなしで、このレースを完走することが出来るのか? リタイヤした方が良いのだろうか?? 焦る父ちゃん。 アタフタする父ちゃん。 挙動不審になる父ちゃん。 そのときにヒメマルさんがちょうど来て「あら、JECにも出るんだ?」とご挨拶。 「初めて出るんでまずは、完走を目指しますよ!」ととりあえず答えたが、目が泳いでいる・・。 みっともないところを見られてしまった・・。 オイルは、ドバドバと漏れているわけではないので、大した穴ではないだろう・・。 それも一発目はブレーキも効くので、いざという時には何とかなるだろう・・。 でも、果たしてフロントブレーキだけでレースが出来るのか? オイルは最後まで持つのだろうか? 不安はつきないが、いざとなったらリタイヤすれば良いんだし・・と気楽に考えることにした。 受付は、土曜日に済ませておいたので、第一関門の車検に向かう。 ショウゴ号の改造点は、リクルス。 テンちゃん号は、リヤハンドブレーキとリクルス。 リヤプレーキペダルはないぞ! 恐る恐るまずは、ショウゴを車検に行かせる。 しばらくして帰ってきたショウゴに「大丈夫だったか?ゼッケンは何か言われんかったか??」と聞けば、 「全然OKだった!」という返事。 ちょっと安心していよいよ父ちゃんの車検。 しかし、テンちゃん号には、リアプレーキペダルがない! こんなバイクがレースに出ることはないだろう。 それをあのMFJが許してくれるのか? ドキドキしながら車検を待っていると父ちゃんの番が来た。 ヘルメットチェックはOK。 スタッフが車体番号をチェックして、タイヤ周りを見ていると「あれ、ブレーキペダルがない!」 気づかれてしまったか!さすがはMFJだわい!!(当たり前か?) 「実は、この一見クラッチのように見えるレバーがリアブレーキで、 リクルスを入れてあるので、クラッチレバーがないんですよ」と説明する。 「へ~、初めて見ましたわ!」と感心するスタッフ。 てっきり怒られると思い込んでいた父ちゃんは一安心。 とってもフレンドリーな感じで車検終了。 同じMFJでも全日本モトクロスと全日本エンデューロでは、ずいぶん感じが違う。 (どちらが良い悪いという意味ではなくてね) レース内容は、IA・IBは、7周(1周区間タイム:30分~40分)※IA/IBは区間タイムが変則的で |