憧れの北海道!('20/11.19)
 
 みなさんは、ユウキチを覚えているだろうか?
ほとんどの人が気にもとめてないと思うが、ショウゴやタカの従兄弟で
中学まで豊橋にいたのだが、その後東京に帰っていった破天荒な男だ。
高校を出てから役者になり、それなりに食って行けそうになった頃に
突如、落語家になりたい!と言い出して、春風亭一之輔師匠に弟子入りしたんだな。
そのユウキチが、今年二ツ目に昇進。やっと、何とか落語で食っていけるようになった。

しかし、コロナ過で寄席は全休。
仕事もなく家でプラプラしていたユウキチがやり出したのが「デリバリー落語!
風俗じゃありませんよ!(笑)
寄席が開いていないなら、呼ばれればどこでも落語をやる!という画期的なシステムだ(本人談)。
あまりに珍しいので、テレビ等でも紹介されたようだ(笑)
他人の家に呼ばれたり、公園に呼ばれたり・・。
いろいろな場所で少人数を相手に落語をしてこのコロナ禍を生きていたそうだ。

この時期の世の中は、無観客試合や無観客コンサートが関の山。
そんな中でも、デリバリー落語で生きていたのだから逞しいヤツだ。
ある日、一人暮らしの家庭に呼ばれたときにの観客はひとり!
一対一の落語は、かなり緊張したそうだが、話のラスト1分、
一番良いところ(オチがあるところ)でまさかの宅配が来て、誰もいないところでオチを言っていたとか。
これがホントの無観客落語!お後が宜しいようで~ ベンベン!

ユウキチのことが知りたい方は、こちら→246 :ユウキチその後('16/5)
      (5月に豊橋来たときのポスター)



ということで、JEC第2戦(北海道大会)の始まり~始まり~~
9月19・20で行われるルスツ2デイズエンデューロ。
例年は、日高で行われているJECでも人気の大会だが、
今年はコロナ禍の影響で留寿都(ルスツ)で行われたんだな。

日高は、公道を走るので、ナンバー付のバイクでしか参加出来ないし、
そもそもショウゴもタカも公道を走ったことがないのでバイクの免許もない。
そして、北海道に良い思い出がない!
(164)憧れの北海道その1('11/11) (165) 憧れの北海道その2('12/3) 

9年も前の話だが、今でもはっきり覚えている。
(この頃のことはすぐ忘れてしまうが・・)
毎回のように全日本モトクロスIBクラスで予選落ちを繰り返す親子三人。
中部のみんなに「北海道は、IBクラスのエントリーがメチャ少ないので、行けば誰でも予選通過ですよ!
という言葉に騙されて、わざわざ北海道までお金と時間を使って行った挙げ句に親子三人で予選落ち。
泣きながら帰ってくるフェリーの中で「もう二度と北海道なんか来るもんか!」と親子三人で誓ったんだな。
悲しい話だ・・。

その北海道にもう一度行くことになるなんて考えてもいなかった。
しかし、ルスツは、いつもの全日本のようなクローズとコース。
いつものバイクでいつものように出られる。
そして、何よりJECには予選落ちがない!
エントリーして車検さえ通れば、全員レースに出られる!!
これは、散々予選落ちをしてきた父ちゃん一家には大きかった。
神様が与えてくれた最後のチャンスだと思ったぞ。
ということで、「もう二度と北海道なんかには来ない!」と誓ったこともすっかり忘れて
ウキウキと北海道に向かうのだった。

(豊橋から青森のフリー乗り場まで約13時間、楽しい旅になりそうです)

(道中では、父ちゃんたちの門出を祝福する?ように富士山がキレイに見えました)

(レースが待ちきれずに車の中ですでにヘルメットをかぶってイメージトレーニングをするタカ。
 この姿をバンブーLINEに流したら、同じように北海道に向かっていた
 某IAライダーも同じような事をやっていた写真が流れてきたぞ。ライダーってバカ?)

(東北自動車道の安達太良SAでは、ウルトラマンが祝福してくれました?)

(金曜日の朝に函館に到着。さっそく朝イチで朝食。やっぱり海鮮でしょ!)

金曜日の昼過ぎにルスツに到着。さっそく、テントを張って下見に出かける。
コースは、クローズとコースと言ってもそこは北海道。
丘に設置されたコースは、雄大の一言!
長いルートの中にエンデューロテストとクロステストがある。
エンデューロテストは、かなりテクニカル。
ワダチも深いところがあるし、むかるんでいるところもたくさん。
反対にクロステストは、アクセル開け開けで丘を縦横無尽に走り回る。
ただし、コース幅が広いが逆キャンパーもたくさんあって、ライン取りが難しい・・。
少しのミスやライン取りでタイムもかなり変わってきそうな感じだぞ。
その上、雨の影響が残っていたので、両テストとも滑りやすいし、ラインを間違えるとハマってしまう場所も何カ所かある。
う~ん、難しいぞ!

エンデューロテストは、登りあり!下りあり!ワダチあり!のてんこ盛り。
特にワダチが深くなりそうな所は、そのまま勝負所になりそうな感じ。
う~ん、こちらもやっぱり難しいぞ!!

今回の2デイズの目標は二つ。
ひとつは、IBクラスランキング8位のタカがIA昇格のための順位(3位以内)になることと、
NBクラスランキングで父ちゃんがトップに躍り出ること。
ショウゴは、完走が目的でしょう~(笑)

(これが今回のコース図。長いルートと二つのテスト。コース状況さえ良ければ、気持ちよく走れそうなコースです!)

(下見をするショウゴとタカ。二人とも10年前の予選落ちをすっかり忘れて嬉しそうです・・)


いよいよ、レース当日。
お天気は晴れ!(二日間のレース中も晴れ!という予報にウキウキ!
コースは、夜中に降った雨の影響でかなりぬかるんでいるが、
このお天気なら少しずつ回復してくるでしょう。
晴れ用のAタイムと雨用のBタイムが用意されていたが、
やっぱりAタイムで、規定周回数はIA・IBが7周、NA6周、NB5周。
1周目が計測無しなので、実質は、IA・IBが6周12回のテストタイム合計、NBが4周8回のテストタイム合計で争う。

まずは、下見の1周。
ルートを走るとすぐにクロステスト。
下見をしたとはいえ(といってもほとんどを忘れている!)初めてのコースなのでラインを探りながら慎重に走る。
走ってみると考えていた以上に滑る。
コース幅がある分、どこを走って良いのかが分からない。
特に逆キャンパーは、イン側の草が残っているところが良いのか?
雨の日の定石通りのスピードを落とさないようなアウト側のライン取りが良いのか??
コーナー毎にいろいろと試してみるが分からない???
こりゃ、いつもこのコースを走っている地元勢がかなり有利だな!とすでに半分あきらめている父ちゃん。
それでも、2012年式の300EXCは、古いとはいえパワーは十分。
十分すぎてこのコンディションではホイールスピンだらけだぞ(笑)
もう、クロステストは「出たとこ勝負!」と割り切って楽しく走ることに専念。

この後は、長いルートを尾根伝いに気持ちよく登る。
メチャメチャ滑るので、気を遣うがスタッグするほどでもない。
そして、エンデューロテストに到着。
こちらも、考えていた以上に難しい!
もう、エンデューロテストも「出たとこ勝負!」と割り切って楽しく走ることに専念!(笑)

(レース当日は、期待と緊張が入り交じってワクワク・ドキドキ!)

                (IA昇格が掛かっているタカも気合い十分です!)
       (25番ショウゴのスタートとタイムチェック時のタカ)

(NBクラスのスタート。右端が父ちゃん。クロステストを攻めるショウゴ・タカ・父ちゃん。父ちゃんは膝が開いているぞ!)


   (タイムチェック時のショウゴと何故かテスト中にも関わらずカメラ目線のタカ)


走る毎にコースコンディションは良くなるが、荒れても来ている。
気を遣うが、かなり面白いぞ!
一日目のレース結果は、ショウゴがIA21人中の14位。
まぁまぁでしょう。
タカが、IB19台中の5位。
ランキングトップのホマレくんは別格なので置いといて(笑)
北海道勢が2・3位に食い込み、4位と6位が昇格争いをしているヤマニシさんとハシグチさん。
ますます、混沌としてきたぞ!
父ちゃんは、6位。
でも、8位以内が父ちゃん以外全員北海道勢なので、これでNBランキングトップに躍り出る。
う~ん、まずまずだな。
この調子で二日目も頑張ろう!って気合いが入る父ちゃんたちに自然の恐ろしさが舞い降りるとは、
この時、誰も思いませんでした・・

めでたし?めでたし??