Last Updated 21, Feb 1999.
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How to use X68000 CRT

Sharp X68000 の CRT を AT 互換機の X Window System で 使用する方法です。えーと 私はハード屋さんではないので、 あまり内容の保証できません。 例によって、これを見て試される方は、自己責任でお願いします。

ケーブルの結線

X68000 の CRT を AT 互換機をつなぐ時には、 所定の信号同士をつなげば問題ないようです。 GNDは、どれをつないでもいいような気がするのですが、 私は次のように結線しています。

  X68000 CRT            AT compatible VGA

   1: Red   ------------ 1: Red
   2: GND   --------------- 6: GND
   3: Green ------------ 2: Green
   4: GND   --------------- 7: GND
   5: Blue  ------------ 3: Blue
   6: GND   --------------- 8: GND
   7: NC                 4: NC
   8: GND   -----+  +--  5: GND
   9: NC         |  |    9: NC
  10: NC         +----- 10: GND
  11: NC            |   11: NC
  12: GND   --------+   12: NC
  13: NC       +------- 13: HSYNC
  14: HSYNC ---+  +---- 14: VSYNC
  15: VSYNC ------+     15: NC

私の場合は 以前 TOWNS と X68000 CRT をつないでいたケーブルがあったので、 それを流用してケーブルを自作しました。 たぶん、市販の 98-VGA 用ケーブルでも大丈夫ではないかと 思うのですが未確認です。 .......おっと今、市販のケーブルを一つ確認してみたところ、 以下のようになってました。

  X68000 CRT            AT compatible VGA

   1: Red   ------------ 1: Red
   2: GND   --------------- 6: GND
   3: Green ------------ 2: Green
   4: GND   --------------- 7: GND
   5: Blue  ------------ 3: Blue
   6: GND   --------------- 8: GND
   7: NC                 4: NC
   8: GND   -----------  5: GND
   9: NC                 9: NC
  10: NC            +-- 10: GND
  11: NC            |   11: NC
  12: GND   --------+   12: NC
  13: NC       +------- 13: HSYNC
  14: HSYNC ---+  +---- 14: VSYNC
  15: VSYNC ------+     15: NC

上記の 8-10, 12-5 が、 8-5, 12-10 で逆ですね(^_^;。 たぶん GND だから問題ないのでしょう。あとは 同じです。 やっぱり、音楽関係などの信号線は、未接続NCになっているみたいです。

X Window 800x600 計画

X68000 の CRT は、15/24/31 khz の 3 モードスキャンですが、 31 khz は普通の CRT と少し違っていて、単純につなぐと横長の画面が表示されて、 左右が切れてしまいます。 CRT のフタを開けて、水平振幅の抵抗を調整すればなんとかなるようですが、 すると今度は X68000 をつないだ時に困ります。

そこで、X68000 本体と同じ信号を出力するように、 XF86Config のパラメータを調整して、正常な表示を行ないます。 ただし、この方法が使えるのは、 プログラマブルなチップを使っているグラフィックカードに限ります。 (最近の物は大抵大丈夫でしょう)

で、この方法は 水野さんfj.sys.x680000 に投稿 (Message-ID: <XLB0002.96Jan30135526@sparc10.center.nitech.ac.jp>) されていたのがもとになっています。以下が、その XF86Config のパラメータです。

ModeLine "512x512"  23.18399667  512  560  640  736  512  527  533  568
ModeLine "768x512"  34.775995    768  840  960 1104  512  527  533  568
次は私が、どこまで画面を広くできるか試行錯誤によりみつけたパラメータです。
ModeLine "800x512" 36    800  866   991 1150  512  527  533  568
ModeLine "800x540" 36    800  875  1000 1150  540  540  546  599
ModeLine "800x550" 36    800  875  1000 1150  550  550  556  601
ModeLine "800x560" 36    800  875  1000 1150  560  560  566  601
ModeLine "800x600" 36    800  871   996 1150  600  604  616  646

画面が広くなるに従って、同期が取りにくくなるようですので、 CRT の垂直同期を調整する必要があるかもしれません。 私の CRT では 画面の上下ギリギリで、800x600 が表示できました。 ただし 垂直同期(Vertical Sync) が 48.46 Hz まで落ちてしまうので、 ちらつきが気になります。でも非常に画面が広いです。

画面の広さ と表示品質の面で 800x560 くらいが妥協点ではないかと思います。

なお、これはX68000 本体を接続した時に、 768x512 で正方形ピクセル表示となるように調整した状態を基準としていますので、 垂直振幅を狭くなるように調整すれば、もう少し広くできるかもしれません。

それから 微調整は、xvidtune で行なうことができますので、CRTの個体差により、 画面の上下左右が切れてしまう場合は、パラメータを調整してみましょう。

    HorizSync	31.3-31.5         # multisync
    VertRefresh 45-60


# 31KHz modes, X68000 original timings.
ModeLine "512x512"  23.18399667  512  560  640  736  512  527  533  568
ModeLine "768x512"  34.775995    768  840  960 1104  512  527  533  568
#
# 31KHz modes, X68000 my
ModeLine "800x512" 36    800  866   991 1150  512  527  533  568
ModeLine "800x540" 36    800  875  1000 1150  540  540  546  599
ModeLine "800x550" 36    800  875  1000 1150  550  550  556  601
ModeLine "800x560" 36    800  875  1000 1146  560  560  566  601
ModeLine "800x570" 36    800  875  1000 1150  570  570  576  602
ModeLine "800x600" 36    800  875  1000 1150  600  600  612  634


Section "Screen"
    Driver      "svga"
    Device      "FMV-475NL/S"
    Monitor     "DSTN"
    Subsection "Display"
        Depth       8
        # Omit the Modes line for the "Generic VGA" device
        Modes       "640x480" "512x512" "768x512" "800x512" "800x560" "800x600"
        ViewPort    0 0
        Virtual     800 600
    EndSubsection
EndSection

以上は、FMV-475NL/S で動作を確認していますが、ノートブック では注意すべき点があります。
大抵のノートブックで、LCD と 外部CRT をサポートしていますが、 グラフィックのクロックを変更して解像度を変更する場合には、 外部 CRT 表示のみ に設定しないと、うまくいかないようです。
例えば、FMV-475NL/S では、LCD と 外部CRT の同時表示に設定すると、 外部CRT は VGA 31KHz になるように常にコンバートされてしまいます。
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