Sharp X68000 の CRT を AT 互換機の X Window System で 使用する方法です。えーと 私はハード屋さんではないので、 あまり内容の保証できません。 例によって、これを見て試される方は、自己責任でお願いします。
X68000 の CRT を AT 互換機をつなぐ時には、 所定の信号同士をつなげば問題ないようです。 GNDは、どれをつないでもいいような気がするのですが、 私は次のように結線しています。
X68000 CRT AT compatible VGA 1: Red ------------ 1: Red 2: GND --------------- 6: GND 3: Green ------------ 2: Green 4: GND --------------- 7: GND 5: Blue ------------ 3: Blue 6: GND --------------- 8: GND 7: NC 4: NC 8: GND -----+ +-- 5: GND 9: NC | | 9: NC 10: NC +----- 10: GND 11: NC | 11: NC 12: GND --------+ 12: NC 13: NC +------- 13: HSYNC 14: HSYNC ---+ +---- 14: VSYNC 15: VSYNC ------+ 15: NC
私の場合は 以前 TOWNS と X68000 CRT をつないでいたケーブルがあったので、 それを流用してケーブルを自作しました。 たぶん、市販の 98-VGA 用ケーブルでも大丈夫ではないかと 思うのですが未確認です。 .......おっと今、市販のケーブルを一つ確認してみたところ、 以下のようになってました。
X68000 CRT AT compatible VGA 1: Red ------------ 1: Red 2: GND --------------- 6: GND 3: Green ------------ 2: Green 4: GND --------------- 7: GND 5: Blue ------------ 3: Blue 6: GND --------------- 8: GND 7: NC 4: NC 8: GND ----------- 5: GND 9: NC 9: NC 10: NC +-- 10: GND 11: NC | 11: NC 12: GND --------+ 12: NC 13: NC +------- 13: HSYNC 14: HSYNC ---+ +---- 14: VSYNC 15: VSYNC ------+ 15: NC
上記の 8-10, 12-5 が、 8-5, 12-10 で逆ですね(^_^;。 たぶん GND だから問題ないのでしょう。あとは 同じです。 やっぱり、音楽関係などの信号線は、未接続NCになっているみたいです。
X68000 の CRT は、15/24/31 khz の 3 モードスキャンですが、 31 khz は普通の CRT と少し違っていて、単純につなぐと横長の画面が表示されて、 左右が切れてしまいます。 CRT のフタを開けて、水平振幅の抵抗を調整すればなんとかなるようですが、 すると今度は X68000 をつないだ時に困ります。
そこで、X68000 本体と同じ信号を出力するように、 XF86Config のパラメータを調整して、正常な表示を行ないます。 ただし、この方法が使えるのは、 プログラマブルなチップを使っているグラフィックカードに限ります。 (最近の物は大抵大丈夫でしょう)
で、この方法は 水野さん が fj.sys.x680000 に投稿 (Message-ID: <XLB0002.96Jan30135526@sparc10.center.nitech.ac.jp>) されていたのがもとになっています。以下が、その XF86Config のパラメータです。
ModeLine "512x512" 23.18399667 512 560 640 736 512 527 533 568 ModeLine "768x512" 34.775995 768 840 960 1104 512 527 533 568次は私が、どこまで画面を広くできるか試行錯誤によりみつけたパラメータです。
ModeLine "800x512" 36 800 866 991 1150 512 527 533 568 ModeLine "800x540" 36 800 875 1000 1150 540 540 546 599 ModeLine "800x550" 36 800 875 1000 1150 550 550 556 601 ModeLine "800x560" 36 800 875 1000 1150 560 560 566 601 ModeLine "800x600" 36 800 871 996 1150 600 604 616 646
画面が広くなるに従って、同期が取りにくくなるようですので、 CRT の垂直同期を調整する必要があるかもしれません。 私の CRT では 画面の上下ギリギリで、800x600 が表示できました。 ただし 垂直同期(Vertical Sync) が 48.46 Hz まで落ちてしまうので、 ちらつきが気になります。でも非常に画面が広いです。
画面の広さ と表示品質の面で 800x560 くらいが妥協点ではないかと思います。
なお、これはX68000 本体を接続した時に、 768x512 で正方形ピクセル表示となるように調整した状態を基準としていますので、 垂直振幅を狭くなるように調整すれば、もう少し広くできるかもしれません。
それから 微調整は、xvidtune で行なうことができますので、CRTの個体差により、 画面の上下左右が切れてしまう場合は、パラメータを調整してみましょう。
HorizSync 31.3-31.5 # multisync VertRefresh 45-60 # 31KHz modes, X68000 original timings. ModeLine "512x512" 23.18399667 512 560 640 736 512 527 533 568 ModeLine "768x512" 34.775995 768 840 960 1104 512 527 533 568 # # 31KHz modes, X68000 my ModeLine "800x512" 36 800 866 991 1150 512 527 533 568 ModeLine "800x540" 36 800 875 1000 1150 540 540 546 599 ModeLine "800x550" 36 800 875 1000 1150 550 550 556 601 ModeLine "800x560" 36 800 875 1000 1146 560 560 566 601 ModeLine "800x570" 36 800 875 1000 1150 570 570 576 602 ModeLine "800x600" 36 800 875 1000 1150 600 600 612 634 Section "Screen" Driver "svga" Device "FMV-475NL/S" Monitor "DSTN" Subsection "Display" Depth 8 # Omit the Modes line for the "Generic VGA" device Modes "640x480" "512x512" "768x512" "800x512" "800x560" "800x600" ViewPort 0 0 Virtual 800 600 EndSubsection EndSection