2003年日帰り登山 from 豊橋

2003年11月5日(水) 焼岳北峰 2399m  単独 晴曇  無風 

先週嫁と上高地に行った。朝7時に出て大正池から河童橋周辺の紅葉を散策して午後8時には家に着いた。

その時沢渡の係員に尋ねたら朝5時半からバスは運行してるという。ならば6時には上高地に着いてるので

前穂、西穂、焼岳は日帰りが出来るとはずなので早速行ってみた。天気は夕方から雨になってるので3時までに決着が着くのは焼岳か西穂しかないので焼岳にした。

朝貸し切りのバスで6時頃帝国ホテル前で下車、無風だが薄着のせいか寒気に歯をカタカタ云わせながら田代橋へ。

既に紅葉は終わり、人出も一気に減少しこの15日でバスも運休に入るという。閑散として静寂な分岐点で荷物を詰直し林道を焼岳方向に歩き出す。

程なく右手に登山口に看板があり、笹と樺の林の中を右手の割谷山を巻き込むように歩いていく。やがて峠沢筋に入り

本格的に登りとなる。左手が崩壊した道を登るわけで、時々足場の悪い箇所を越え、尾根上のえぐられたような登山道を登って行く。

徐々に急登になり前方に4,5個の巨岩が点在する辺りから梯子を4〜5回攀登る。

急登は登ってるときには丁度いいリズムだったので気にならなかったが下山時に結構な急登と感じた。

「前方50m間落石注意」の看板を過ぎると、絶壁の下、草付きの間をトラバースした道が続き道の最後の岩壁にピカピカ光る物が見えた。

ネットで読んだ28段の長梯子と想像した。岩山の下に登り着きアルミの仮説梯子を登る。37段もあり帰路の方が恐怖感がありそうな気がした。(左の写真踏み跡の最後の岩肌に白く斜めに見えるのが梯子)

尾根の間の丁度いい隙間に建っている
焼岳小屋 
足元はグチャグチャ、本日で小屋締めだった
 

登り終えコーナーを曲ると突然風が吹き上がり目の前に笹草上のトラバース的な登りが続き焼岳や中尾峠が眞直に現れてきた。
一登りで焼岳小屋への新中尾峠を越え数歩下ると日影の中に焼岳小屋があった。まだ開いていたので以外だった。軽く朝食をとり直ぐに焼岳ヘの登りに入る。

数分で焼岳の展望台ヘ出る。まだ天気は大丈夫そうで、焼岳は眼前に聳え岩肌の所々から蒸気を噴き上げていた。最も展望台の足元の笹の間からも

白く蒸気が登ってる状態だ。中尾峠へと少し下り最後の岩肌の登りにかかる。小屋の方からトンカチの音が響くだけの静かな山行だ。

七合目の看板を過ぎ蒸気の上がってる沢を通り時々硫黄の悪臭に悩みながら急なガレ上の登りを繰り返す。

下から見えた岩稜を左横に回り込んで登りきるとコルにでる。中の湯からの分岐だ。立ち入り禁止の最高峰南峰ヘのヤセ尾根に噴煙が覆いかぶさって

噴出してるので無理せず素直に北峰ヘと向かう。ここも目の前に激しく噴出してる横を通過する。登りきれば北峰の頂き。

風はなく陽もあるような無いようなガスッてるようでそうでもないような状態だった。

4時間弱の登りなので疲労感は無く水分の要求もない楽な登山だった。

普段ならここから更に2時間登って山頂と言うパターンなのだから。

山頂からは火山湖と南峰からの外輪が良く見えた。

私としては珍しく30分以上山頂にいたけど遠望が望めないので下山にかかった。

下山開始直ぐにガスが晴れだし、笠〜槍〜穂高がやっと望め、西穂小屋まで見えた。

足指に痛みもなく岩肌を快調に下り小屋前に着くと、小屋は完全に封鎖されていた。小屋の前後は泥だらけで足場が悪いので

先の峠まで行きココでもう一度快食を取った。

最初のトラバースを終え37段のアルミ仮説梯子を結構慎重に降り、落石注意のトラバースも越え樹林帯の急下降に入り

知らず知らずのうちに一気に下山してしまった。

林道を歩き田代橋へ、お昼時だけど先週とは異なり人の姿はごく僅か。空も暗く曇雲になり早々の下山に満足。

帰りも帝国ホテルから二組だけの貸しきり状態で沢渡へ。
沢渡で梓湖畔の湯に入る、700円。

帰路駒ケ根で仮眠し以後は快調に快速した。飯田の手前で雨が降りだし、根羽から津具の茶臼山山麓を走ってる時に雨足が強なったが田口過ぎたら小雨になった。8時前に帰宅してしまってので子供を不在者投票に連れて行きその後簡単な食事をしてビデオを返却し普段とまるで変わらない夜になってしまった。

前回上高地に行って分かったのはココは遠くなく、車乗り換えでもアクセスが便利で疲れないということ。
また再来年釜トンネル工事が完了すれば2車線になるので信号待ちは無くなりもっと早く上高地に入ることが可能になる。
元気なら更に楽しみが増えたわけだ。


大正池遠望

11/4
 21:30 自宅出
 23:48 飯田IC入る
11/5
 0:50 松本IC降りる 約230KM
 1:30 沢渡梓駐車場着仮眠
 5:40 沢渡始発バスで出
 6:11 帝国ホテル前下車、田代橋まで行き荷物整理
 6:36 焼岳登山口通過
 7:20 焼岳小屋迄1時間の標識通過
 7:49 「これより50m落石注意」標識通過
 8:04 小屋迄20分の案内の長いアルミの37段の仮設梯子通過
 8:26 焼岳小屋 8:40
 8:58 焼岳展望台で写真撮影後中尾峠通過
 9:11 8合目「危険地帯落石注意等」の看板通過
 9:57 中の湯分岐のコル通過
10:00 焼岳北峰2399m到着 10:38
11:32 焼岳小屋通過
11:34 新中尾峠食事 11:40
11:54 アルミ階段通過
12:02 「これより50m落石注意」標識通過
12:19 焼岳小屋迄1時間の標識通過
12:52 焼岳登山口通過
13:05 田代橋通過
13:20 帝国ホテル前バス停
13:26 帝国ホテル前バス乗車
13:50 沢渡大橋到着
14:36 梓湖畔の湯に入った後沢渡を去る
16:53 駒ケ根SAで仮眠し飯田IC降りる  19:30 自宅帰宅


笠ケ岳方面をバックに、もう少しガスが晴れればと
スタートから10時30分まで人に出会わない静かな山行だった


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