2004年日帰り登山 from 豊橋

2004年7月 7日(水)前穂高岳 3090m 単独 晴曇 無風

ひと月もあいだが空くと次の山行時がキツクなるので、停滞前線の合間を縫って出掛けた。

北岳にしようか前穂にしようか迷いに迷ったが、結局靴のソウルが剥がれ昼間急遽「靴流」で奉仕品を買ってきた。この靴はアイゼン装着に不安があるので前穂行きにした。
飯田までストレスもなく走行し、松本近くになっても睡魔が来ないので一気に沢渡大橋駐車場まで行く。

途中コンビニで食料調達し思ったより早く沢渡に到着した。(コンビニはディリー、7,Kと新島々の手前まである)
時期が早いのか平日の北アはこんなものなのか車は少なかった
5:40の始発バスで上高地に入り、荷物整理をし終えて出発。朝の河童橋周辺は閑散。カメラを持った人がいるだけ。岳沢コースは私だけのようだ。

明神コースから外れ登って行くと始めは樹林帯の緩い登りが続きやがて沢筋の陽射しを浴びながらのちょっと急な登りに変わる。
上高地約1500m,岳沢ヒュッテ2200mで700mの登りだ。
小屋まで後何分表示が10分毎に設置してある。傾斜がややキツクなる頃に岳沢ヒュッテが見える。
また、表示板が設置してあるのでついつい休みそこねてしまった。
ネットで見ると、始発バスから最終バスの間で岳沢〜前穂〜奥穂〜北穂〜槍が岳を一気にやったページをあった。彼のタイムとは比較にならないくらいゆっくりヒュッテに着いた。途中二名の単独に抜かれた。この時期は静かだ。

小屋で小憩した後、いよいよ重太郎新道に取付く。高度差800m,若い頃ここを下山する度、登りに使うやつの気が知れない、と思ってたコースをついにやることになってしまった。それも体力の落ちたこの年に。
暫くはジクザクの急登が草付きの終わりまで続く、しっかり汗を流した後嫌いな梯子が現れ出した。ウンカや蝿の大群の中を一つずつ小尾根のピーク越えを繰り返しながら一気に高度を稼いでいく。
はるかに見上げていた明神岳が徐々に目線に近づく頃、徐々にガスってきた。岳沢パノラマを越え稜線上の岩稜帯を乗り越え進み雷鳥広場も通過した辺りから一月ぶりの身体がへたりだした。時間的に奥穂から涸沢横尾回りは困難になった。
GPSで見るともう前穂まで直線200m程だ。小憩をし鎖場を登ると突然分岐のある紀美子平に出てしまった。既に奥穂はガスで見えなくなっていた。

分岐から登りだしたものの何か足元の砂礫がバカに崩れやすいと思ったけど強硬に登って行ったが、どうにも崩れておかしいので視界のあるうちに戻ることにした。途中で横にトラバースしていったら突然ペンキマークが現れ本道に戻った。時間ロスをしてしまった。

ガスの中、岩稜帯をマークを目印に登りきると誰もいない、奥穂も北穂も涸沢も何も見えない山頂に着いた。

小蜂だか蝿だか蚊の大きいのか判らない小虫の軍団で身体も真っ黒、リュックを開ければリュックの中へも侵入されてとても山頂を楽しむことは出来なかい。アリバイ写真だけ撮ってさっさと紀美子平まで下山。
新しい靴はココまでは異常なし。

視界が無くつまらないのでもう少し下ると明るく暑くなりヒュッテや上高地が見えだした。小憩は見晴しのよい岳沢パノラマ等でした。
再度暑い陽射しを浴びながら汗だらけで岳沢ヒュッテに到着し果物の缶詰め等を片づけた。
小屋の入口に生ビールのタンクが置いてあった。これはずるい手段だ(^_^;)。目に付くとこにそんなもの置かれちゃたまりませんわな。でもでも振り切って小屋を後に上高地に向かった。バスには間に合うけど入浴に間に合うかが心配だった。そして、すっきりして家に戻れば冷たいビールが待っているのだ。

時間的に風が通らない暑い下りとなった。登りに目をつけといた岳沢風穴まで下り、風穴前で小憩。根っこの間に氷結が見え冷たい風がひっそり流れて一気に身体を冷ましてくれた。新しい靴も下山時には何時ものとこがすれる。でもテープを貼るほどではない。

そこそこ冷えてしまったので下山開始、再度汗が流れ出した頃、明神周遊コースに出合ほぼ完了した。
小憩し河童橋ヘ向かう。朝は人もいなかったが観光客で少々賑わっていた。穂高はガスの中に包まれてた。雨が突然降り出したが構わずバス停に。

5時丁度に臨時バスが出たので何とか風呂に間に合いそうだ。沢渡に戻り直ぐ前回と同様の梓湖畔の湯に電話をいれ、ギリギリ間に合った。遅くても5時前に下山しないと入浴は難しい、ということだ。

今回は露天もありリフレッシュ。

風呂を終え帰路へ、渋滞もなくスムースに高速に。遠く佐久の上空に積乱雲が夕日を浴びて大発生していた。

駒が岳SAで軽食を取り仮眠しようとしたが眠くないので飯田へと向かう。153号線も順調に流れ睡魔が来る前に山間部を通過した。
田口と海老で大粒の雨にぶつかっただけで行きも帰りも仮眠無しで到着してしまった。
道路状況は年々便利になっていく。23時前には自宅に到着し終え冷たい生ビールを堪能できた。

久しぶりの穂高というので緊張してたのかな?

すっかりガスッた山頂からの下り

21:13自宅出発 23:26飯田IC入る
 0:21 松本IC下りる
 1:35- 5:40 沢渡大橋駐車場仮眠
 6:22     上高地バスセンター前出発
 8:25- 8:36 岳沢ヒュッテ
 9:50- 9:55 一回目の休み
 11:12-11:15 二回目の休
 11:28     紀美子平
 12:30-12:46 前穂高山頂3090m
 13:04     紀美子平
 13:26-13:31 雷鳥広場
 13:42-13:50 岳沢パノラマ
 14:40-14:50 岳沢ヒュッテ
 16:21-16:35 林道出合
 16:45     河童橋
 16:50     バスセンター
 17:00     臨時バス
 18:14     沢渡大橋出発
 22:45     自宅着

尚、本年山行のGPSログとマップはカシミールで表示しています
                
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