2004年日帰り登山 from 豊橋

2004年8月 4日(水)常念岳 2857m 単独  曇、快晴、晴、 無風

単調な登りは、急登であろうが緩斜面であろうが見た目よりも厳しいものではない。まして朝一の登りならば快調に行けるはず、と考えた。辛いのは急登を下山路に選んだ時だ。兼ねて練上げていた常念岳、蝶が岳方面に出かけることにした。午後3時頃までは明日の天気は曇雨で諦めて他へ出掛けるつもりだったのに、午後7時頃ピンポイントを見たら、堀金村や安曇村は9過ぎがピーカンに変わっていた。慌ただしく準備をしほぼ定刻に出発。
最近は飯田まで治部坂峠経由の153号線を利用してたが、この路線は道がいいので乗用車やトラックが多く、しかも道を譲る気がまったくないため精神衛生上よくない。昔に戻って新野峠越えで走ることにした。こちらは阿南町過ぎるまでは本当に車が無い。気持ち良く走れる。
豊科から三股まで今までにないような綺麗な道路が続き、数十台の車が停まってる広い駐車場に着いた。トイレも設置してあり、入山者やドライブなどの利用者の多さが想像できた。直ぐに爆睡

朝方雨が車を打ち付けたが直ぐに止み、曇天の一日が始まった。本当に晴れるのか?不安なスタート。

林道を少し進むと登山センターがあり常駐してる指導員より登山届の提出を促された。用意してきたモノを提出し出発。直ぐに三股分岐で沢に沿って常念への登りに入る。
数分で小沢と別れ尾根へと取付く。少し登ると迂回路との分岐を過ぎいよいよ地図にあるジクザクの登りが始まった。
登山道は下草もしっかり刈り取ってあって幅広く、足元はしっかりしてるので歩きやすく気持ち良く登る。
ひたすら登ってるうちに上の方に木々の間から青い色が見えだしたので益々休まずに歩みを繰り返した。青い色を求めて、汗を落しながら喘いでいると突然尾根上の開けたピークに出た。まだ2100m当たりだ。軽く休憩。

しばらく尾根に沿って軽く登って行くと木立の間にやっと前常念が見えた。更に30分程笹林の中を登り最後に傷んだ梯子を登ると、丁度空木岳の池山尾根のように森林限界の岩の上に出た。
視界は開け常念から蝶槍への稜線と稜線越しに穂高連山が頭を見せ、天気も青い晴に変わり、雲海が足元を覆っていた。陽焼け止めを塗り、いよいよ隠れるとこのない稜線登りが始まった。
しかし、静かな山で出発以来誰にも会わない。夏の北アと言っても外れの山は平日は閑散としてるものだと納得しながら、まてよ下に停まってる沢山の車の持ち主達はどこにいるんだ?と考えた。このコースが不人気なのかも知れない。
陽射しの中時々吹く気持ちの良い風を楽しみながら岩稜帯、砂礫帯、岩石帯と黄色のペンキに導かれて登る。登りきったとこが常念避難小屋だ。小屋の直ぐ上が前常念岳でそこで休憩を取った。

ここまで来ると常念小屋から涸沢の穂高や遠く中ア、南ア、富士山等が遠望できた。食事をしてる間に雲が上昇しだした。
前常念からは尾根上の岩稜帯を登り続ける。途中常念小屋への分岐(今は通行禁止)を過ぎ正面のピークを目座して登る。この辺りでやっと稜線上に人の姿がかなり見えだし、北アはやはり北アなのだと感心した。
登りきると常念まで下りが入るのかな?と嫌がってたピークに着いたら目の前に稜線上の分岐があり、ほぼ登山終了だった。
分岐点に着くと目の前に表銀座コースと槍が岳や後立山連峰が堂々と聳え迫力満点のパノラマ。更に涸沢の小屋や尾根上の西岳ヒュッテまでもハッキリ目視できる。
山頂まで10分位の登りで到着、山頂祠横下に丁度いい一枚岩がありそこを占領した。

目の目に槍と北鎌尾根を見ながら食事。食事をしてると後方の山頂祠では次々と写真取りの人達が交代で撮りあって賑わってた。何時でも山頂に人がいるとは限らないのだから、三脚ぐらい持ってこいと思うけど、夏しかやらない人達には荷物になるだけかも。
蝶への稜線回りを止め30分程休んでると、ガスがとうとう稜線を隠してしまった。明るいうちに下山に入った。快調に前常念まで下り少し休憩して、森林限界へと向かった。
この区間で初めてこのコースを私以外登ってくるグループに三組出会った。結局小屋に泊まるなら8時頃出発すれば良いということだ。
森林限界最後の岩場の上で再度小憩。岩場を離れる時に熊鈴を岩の間に落してしまい、必死にハイマツを押しのけ探索の結果発見し一安心。子供の贈り物なので無くすと厄介。

再度笹林の中に飛び込み緩やかな斜面を快適に進み2100mピークに着く。小憩し最後の下りに一気にかかる。汗を落しながらひたすら下山。徐々に沢音が近づき距離を数えてるうちに登山口に到着。林道を下って駐車場に戻り帰り支度をした。
この時間蝶の方からは数グループが続けて下山してきた。やはり向こうがメインかな。駐車場を後にして直ぐ道路を横切って逃げもしない小猿を含めた猿の集団に遭遇。一気に走って四季の里で風呂に入る。

いつものように気分転換し帰路にかかる。帰りも飯田から新野を回るコースで走った。ガソリンが減っていたのでこのコースの方が登りが少ないので経済的。今回も睡魔が来る前に自宅に着いてしまった。マッサージに行こうとしたが満員なので中止しビールコースに行ってしまった。美味い。本当に美味い。後は爆睡。

三股登山口

0:57-0:57 豊科lC下る
1:42-1:42 三股駐車場着
5:20-5:20 三股駐車場出る
5:38-5:38 登山口
7:57-8:02 2100mピーク休憩
8:49-8:50 森林限界
9:50-9:50 常念避難小屋
9:53-10:05 前常念岳
10:58-10:58 稜線上の常念小屋分岐
11:11-11:46 常念岳2857m
12:36-12:50 前常念岳
14:15-14:17 2100mピーク
15:27-15:27 登山口着
15:42-15:50 三股駐車場着
17:23-17:23 ほりでーゆ四季の里
19:15-19:15 飯田lC下る
21:49-21:49 自宅着

表銀座コース遠望、でかいので別リンクにしました

尚、本年山行のGPSログとマップはカシミールで表示しています
                
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