2004年日帰り登山 from 豊橋

2004年8月25日(水)光岳 2591m  単独 晴 無風   携帯完全圏外

突然天気予報がアルプス系を晴マークに変えた。台風の合間の貴重な一日。
夜、祭禮の手筒花火の講習を受ける関係で出発が遅くなる、とすれば行ける場所は南ア南部しかない。
23時頃出て、新野峠の道の駅で仮眠。4時に易老渡に向かう。152号を左折して林道に入ろうとしたら通行止めで回り道の表示があり予定外の迂回。時間的に対向車はないのでそれなりに飛ばして5時半頃易老渡に到着。

昨年同様4台だけ停まっていた。昨年も来週だと満車だったから盆との谷間のせいか。
6時過ぎ出発。橋を渡り苔むした斜面に取付く。

(左写真、易老渡の駐車場)

直ぐに傾斜がキツクなった。これでは聖岳の登りと変わらないじゃないか、帰路が大変だ等と心配しながらも急登を続けるとやがて尾根の上に出て再度急登が続く。
朝一の登りなのでリズム的には単調な繰り返しで流れ落ちる汗程には体力は苦しくない。
尾根幅が広くなり急登を続けてるとなだらかになり面平と言うところを通過した。再度急登が始まり後何キロという看板のところで二度ほど水分補給をし(下の地図0029〜0031)、木々の間から見えていた茶臼岳と聖岳と目線が近づき上方斜面の青い空間が多くなった頃急斜面が突然終わり稜線上分岐点に出た。もう単調な急登はいらない。

(左写真、登山口の橋)

小憩し今後を予測した。光岳まで2時間半、往復で4時間、易老岳から易老渡まで3時間弱、5時までに下りれるかどうか?
体調がまだ良いので取合えず前進。ここからは下って登り直し。三吉平までそこそこ下りが続く。三吉がレでは正面に昨年帰りに寄ったしらびそ高原ヘの道路と山荘が見えたがゆっくりしてはいられない時間との競争だった。
三吉ガレを過ぎ三吉平の沼地まで下り沢筋の登りとなる。帰りに登り直す体力が残ってるのか不安はつきない。

12時までにどこまで行けるのか?12時になったら引返す決心があるのか?
疲れてはいたけど足はそれなりに出た。腰もまだ不安はなかった。
(左写真、面平の原生林)

易老岳分岐
三吉ガレからしらびそ高原を見る

朝から樹林帯を登ってきたので陽に直接当たることはなかったが、この沢筋の登りから直射だ。天気が晴とも気付かなかった。
上方に鮮やかな青色と緑に分けられた稜線が見えだし喘ぎもキツクなった頃、水の音が聞こえやがて横を水が流れ出し庭園風の小広場に到着。
静高平の水場だ。ココの看板に光小屋迄あと15分と書いてあった。時計は12時10分。小屋迄12時半山頂まで12時45分。

1時までに山頂に着けば戻り2時間、3時までに易老岳に着けるはずだ。写真などは帰路に撮ることにして決心して山頂を目指す。

静高平から一登りで稜線に出る。目の前に光小屋と後方に光岳が見えた。疲れがふっ飛んだ。急げ、行けの声が背中を押した。

直ぐにイザルガ岳との分岐を通過し、光岳の売り物(?)センジガハラの木道を急いだ。木道終点から数分で瀟洒な小屋に到着。

そのまま山頂を目指した。15分とあるが思ったより長く感じた。登りきった斜面の向こう側に光岳の表示を見つけ感激した。
(左の写真、静高平の水場)

山頂からは兎岳から聖岳、広河内岳、茶臼岳が遠望できもっとゆっくりしたかったが、5時下山を目指し軽く食して下山準備をした。

易老岳に3時までに着きたいと言う願望が自然に足を速くさせる。小屋前、イザルガ岳分岐までの庭園歩き等で写真を撮り

聖岳を正面に見据えて静高平まで下り小憩。易老岳まで一気に行く心構えをした。

それなりに長い沢筋の岩場を下り終え湿地帯を泥にまみれながら急いだ。

(左写真、静高平から一登りすると目の前に小屋が見える)

三吉平もいつの間にか通過しガレを過ぎやがて明らかな登りとなり左手に易老渡への長い尾根も見え隠れしだした。

帰路のためには登らなければならない斜面をゆっくりゆっくりつめた。

急登の先に標識が見え時計を見たら3時少し前だったので一安心、そして設置看板の易老渡まで2時間50分を確認

(面平までと誤解してたので)し実質2時間、遅くても2時間半あれば下山できそうなのでエネルギー補給のため食事をとった。


(左写真、センジガハラ真ん中より小屋を見る)

温泉と冷たいビールのため下山開始。1800m辺りで一度水分補給し、かなり興奮状態で下山していった。
もう少し行ってからと繰り返してる間にも急斜面をドンドン下り面平も通過し大分余裕が出来た。
面平を過ぎると予想通りの嫌な急な下りとなるが、足の指の痛みも少ないので耐えることができた。
ヤセ尾根の急登が終わり最後の斜面のジグザグの繰り返しとなる。対岸の景色が段々下に移動するのを確認しながら沢音目指して降下。

文章にすれば一言、やがてで終わるが、緩い勾配に変わりすっかり暗くなった見覚えのある苔原にで橋を渡り完了。

(左写真、センジガハラ真ん中よりイザルガ岳と分岐)

非常に満足の高い山行だった。下りはやはり聖岳の下りの方が私には辛かった。しかもこっちは林道歩きがないので

よけい楽だ。身支度を終えGPSのログ取りに便が島まで走った。こちらも停まってる車は少なかった。

この山は携帯がまるっきり圏外なので152号近くの村落にでたところで登山完了報告と帰路報告をした。

 





(写真左、山頂付近の散歩道?)

昨年同様かぐらの湯に入って(600円)疲れをとり、帰路を急いだ。血圧は正常、心拍数は1.5倍だった。
22時半には帰宅。やっとビールを痛飲。そこそこ足が痛むがまだまだ高ぶってる一日だった。


追記 

光岳は三吉がレの花畑、静高平の水場と花畑と聖岳遠望、イザルガ岳、センジガハラの木道上、光岳山頂等ゆっくり時間をかけて

遊びたい場所があるので本来は泊まってゆっくり楽しむ所なので私のような登山はお薦め致しません。

(写真左、小ピークの向こうに山頂表示板が見える)

2004年8月25日 水曜
0:00-4:00 新野峠道の駅
5:35-5:35 易老渡着
6:04-6:04 易老渡出
6:42-6:42 尾根上に出る
7:12-7:14 光岳まで9.8キロの案内板(下の地図0029)
7:35-7:35 面平
8:42-8:45 光岳まで7.4キロの案内板(下の地図0030)
9:37-9:40 光岳まで5.7キロの案内板(下の地図0031)
10:18-10:24 易老岳
11:14-11:14 三吉平
12:10-12:13 静高平(下の地図0033)
12:20-12:20 イザルガ岳分岐
12:28-12:28 光小屋
12:42-12:53 光岳2591m
13:07-13:07 光小屋
13:15-13:15 イザルガ岳分岐
13:20-13:25 静高平
14:55-15:02 易老岳
16:14-16:16 面平
17:07-17:40 易老渡
19:20-19:20 かぐらの湯出
22:30    自宅

尚、本年山行のGPSログとマップはカシミールで表示しています
                
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