2005年日帰り登山 from 豊橋

2005年11月16日(水)朝日岳 1827m  単独 晴  携帯概ね可 

実は先週も寸又峡に来ていたのだ。ただ、朝トイレに行こうとしたらギックリ腰が再発したようで痛くて何ともならず泣く泣く朝日を浴びた燃える山並を後ろに早朝帰宅しひたすらベッドで大人しくしていた。
日帰り登山どころか、時間帰りのトホホ登山だ。
昨年もこの時期日帰り登山の対象をどこにするか迷った結果、山犬段から高塚山等に出掛けていた。
紅葉最盛期、天気は安定してるし痛みも薄れ足腰を踏ん張っても激痛がこなくなったので早速リベンジに。
先週と同様、0時半には寸又峡バス停前の最終駐車場カモシカ像前で仮眠。先週より風が無い分まし。でも明け方はよく冷えた。
6時から明るくなってる土産物屋の先から、案内板に従って下っていくと吊橋があり、早朝なので薄霜がはっていた。さほどの揺れもなく対岸に渡り終え林道への登りにかかる。この吊橋までは一般観光客も訪れるようだ。途中、熊の?糞をまたぎビクニ坂の看板を過ぎると明るくなり左岸林道に出る。
左の方へ数歩行くと大きな案内板と登山口がある。早速、4時間近くの噂の急登に挑んでみることにする。

高度差1500m。アルプス並の差を一気につめようという登りだ。
登りだして直ぐにヤセ尾根の急登が始まる。時々巻くけど直ぐにヤセ尾根に戻り急登が続く。場所によっては固定ザイルが張り巡らされてる。登り用というより下りの補助用という感じだ。急登を続けると崩壊状の沢筋を横切り更に登るとやがて左右から尾根がはり出してきて少し広い尾根の上にでる。足場も岩混じりとなる。何度もザイルのたらされた斜面を登って行くと上方にやっと樹間から青い色がみえだした。最初の支尾根が終る予感がした。急登の先でやっと合流した支尾根の上に出た。
携帯が圏外から3本立ちに変わった。足元に寸又峡のダム、正面に沢口山、横に前黒と目の前に大地以外のものがやっと見えた。
再度足元を見ながらのヤセ尾根の急登を開始。少し汗を流すとヤセ尾根の登りからジグザグの急登に変わった。本当に一気に登って行く。
やがて尾根から外れ巻くようにカルク登って行くと暗い樹間の中で突然合地ボツという場所に着く。直ぐ先の主尾根上にりっぱな方向案内板が立っていた。
登山道は予想以上に整備されテープと赤ペンキがあり迷ううことはない。滑りやすい場所や崩壊地にはザイルがしっかり固定してあり地元で管理してるようだ。寸又三山の大きな看板等登山ブームと温泉ブームで更に観光誘致に力を入れてる感じ。

やっと本尾根上を歩くことになった。左側が落ち込んだやはりヤセ尾根が続く。ここからはそれほど急ではなく左手正面に見える崩壊地越しの山頂直下までをつめるように上って行く。ちょっとした散策、里山の散歩をしてるような足場の気持ちいいコースだ。30分程で最初の展望台を通過、直ぐに二つ目の展望台も通過する。徐々に左手の崩壊面が近づきアカヤシオ・シロヤシオ自生の看板を過ぎた辺りから山頂への最後の急登が始まる。
とにかく登る、目の前は地面か草木の根元、足で登るだけでなく手も使う。二週間ぶりの急登だけど別に疲れた感じはない。休憩したいという欲求も感じない。時々冷たい風が吹くので汗もそんなにかかない。コース上に梯子も無いし大きな段差もない。
ただただヤセ尾根をつめていくだけ。気が付くと横の崩壊地が目線の下になっていた。遠景の山並も目線になっていた。
登山道もやや細くなって薮っぽくなりだした。そのうち足元に笹が現れだし植生が変化した。その先をもう少しよじ登っていくと突然薮の中から栗山沢の頭という小さな標識が目に入った。その上方にも大きな看板もあった。

ここから先は尾根幅が広くなり山頂へ向かっての樹間の単調な登りとなる。そのせいか赤ペンキがやたらに目に付く。看板も朝日岳から山頂に表記が変わった。10分程で山頂に到着。先週の腰痛の失態を開腹することが出来た。
足腰は異常なく体力はしっかり残ってる。軽く食事をし山頂を楽しんだ。残念なことに晴れてはいるが富士山は見れなかった。
始めは暑いので上着を脱いでいたが徐々に冷込み、気付くと山頂だけ雲がはりだしやや暗く感じられるようになった。
満足して下山を開始する。下りだすと早い。今回も貸切の山だった。
なだらかに栗山沢の頭まで鼻歌気分で下りそこから一気に下る。30分程で合地ボツに着いてしまう。
再度小憩して急降下に入る。久しぶりに足の指が靴擦れをおこした。
多分長いこと踏ん張ってたせいだろう。足元が滑りやすいので落石を落さないよう気を配った。
ザイルがはってあるとこは利用して一気に滑りおりる等結構早いペースで下った。その内林道が真下に見えだしやがて明るい左岸林道に降り立った。

暫く日向ぼっこをしていたが寸又峡からの帰路に昔のような渋滞にぶつかると鬱陶しいので駐車場へ向かう。吊橋に向かって駆け下りてる途中で今日初めて人と出会った。嫌な予感がした。吊橋を渡ってる時、対岸から人が渡りだし途中で擦違う。その後も人。騒めきが響きだし観光道路の上に人の群れが。朝出掛けるときには人のいなかった駐車場回りは人と車で溢れていた。車の移動も大変そうなので駐車場前の宿で風呂に入った。風呂に入るとき上着を脱いだら結構汗で湿っていた。
風呂から出て寸又峡の雑踏を後にする。明日からここは歩行者道路で紅葉の最盛期を迎えるとのことだ。
朝日トンネルを過ぎ、寸又峡から去る最後のカーブで丁度朝日岳が見えるポイントがある。
まだ晴れているのに朝日岳山頂付近だけ雲が発生していた。山の天気は変化が早い。
帰路一箇所渋滞したけど千頭からは快適に走ることができ、夕方までには帰宅することができた。
来週からは東名の集中工事がまた始まる。

6:37 駐車場出発
7:16 左岸林道登山口

9:02 合地ボツ1232m
9:09 合地ボツ出
10:35 栗山沢の頭

10:47 朝日岳 1827m
11:15 朝日岳出

11:24 栗山沢の頭
12:06 合地ボツ
12:17 合地ボツ出

13:13 左岸林道登山口
13:25 左岸林道登山口出
13:50 駐車場着        17:30 自宅着

尚、本年山行のGPSログとマップはカシミールで表示しています

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