2005年日帰り登山 from 豊橋

2005年5月25日(水) 黒法師岳 2067m 単独 晴曇、無風  携帯不可

昨秋、この山にトライしたけど通行止めだったので熊伏山に行った。今回は通行止めの情報はないので早朝自宅を出た。
昨晩の満月の名残が西の空にあるうちに出発。東栄回りか浜北回りか迷ったが東栄佐久間経由で水窪へ向かう。
思ったより時間がかかったが(私としては珍しく普通運転)ダムへ到着。土産物売店、トイレの広場があり、前夜入山した場合はここが仮眠場所だな、と決めた。
そのまま進み、戸中川林道終点ゲート前までゆっくり走った。ゲーと手前を避け少し後ろの側路に駐車、身支度をする。
本日は他に車はなく私一人のようだ。ゲート前で入山ノートを見ると、毎日一組ぐらいが入山してるようだ。
それらの出発を見ると皆ここで仮眠で出発が4時から6時の間だ。どうも今朝の私の出発は遅いようだ。

鹿の足跡だらけの林道歩きを2時間弱、6キロ標識のとこで右に林道支線があるが通行止めの柵が置いてあり、振り返ると丸盆黒法師の看板がある。

その先に真新しい黒法師岳登山口の標識が道路の左手に立っており小さな矢印で右と書いてあった。右を見ると草木の中に赤テープと道が上っていた。

支線が崩壊してきたので新登山道を作ったようで、早速登山にかかる。

登高尾根分岐巨木の裏側(縦走路側)

登高尾根分岐巨木の標識(登りきった側から)

黒法師岳方向から登高尾根分岐点を見る

斜面を一気に登って行く。一登りで尾根の上に出る。ここから太いブナの下、足元に先ほどの林道の先を見ながらしっかりした道を登る。
やがて、林道支線からの旧登山道分岐を過ぎ急登が始まる。
ゲートから400m登り、登山口から8,900mの登りが今日の予定なので気楽な気分で飛ばしていった。
小ピークを過ぎ少し平になり再度急登が始まる。道は尾根上にありテープが所々にあるので迷うことはないが急だ。
やがて枯れたスズタケの急登の後、今年は最後のツツジの落花を踏みしめながら樹林の急登になる。
予想以上の急登だった。ジクザクに登るのではない直登だ。頭の上に真直ぐ赤いテープが続いている。リズムが狂いだした。
上方にチラチラ青い部分が見え、また木陰から見えていた遠くの尾根ラインと目線が近くなった頃尾根上から外れ沢筋上部をつめるようなガレの登りとなる。崩れやすいガレ場を登ってると横の樹林の中で鹿の鳴き声が響いていた。

再度樹林の直登気味の登りとなりテープの間をぬけると笹草と倒木が現れどう脱けようかな、と先を見たら巨木の下に登高尾根の看板が見え、唐突に終わってしまっていた。ゲート前から一気の登りになってしまった。ちとへばった。

前日の飲食は足にクル歳になってしっまたか?下山時に備え降り道の後方確認をしてから笹草の稜線に出た。

巨木を一回りし更に位置関係を把握する。

 

ピーク分岐の巨木の前後に新旧の看板が設置してある。降り口に倒木があり休みに丁度いい感じだった。

ガスッてると草原を歩いてきてそのまま通過してしまいそうな看板の位置だ。登高尾根の新しい標識は巨木の陰だし、古い標識は老木に馴染んで見落としそうだ。おまけに表示も黒法師岳←→丸盆岳だけなので、ここが分岐かどうか気付かない。

笹の踏み跡も小ピークを巻くように稜線方向だけにしかついてないし、おまけに倒木が下降口を隠してるように見える。

(帰路に営林関係者に聞いたら昨年下山時に見落として遭難騒ぎがあったようだ。もっとも見落とした人はその先丸盆でビバークして翌日鎌崩までごていねいに越えて下山したそうだ)

 

笹状の尾根上を黒法師に向かって行く。
黒法師岳方面はガスですっきりしていない。

右手からバラ谷の頭からの主尾根が綺麗な緑の芝生状に近づいてくる。向こうも笹尾根のようだ。

 

 

 

 

登高尾根分岐から前黒法師岳

ガレ場を越え登って行く。更に二つほどガレ場を過ぎるとバラ谷の頭分岐の標識が見えた。

もうその先が山頂だ。50m位の登りで山頂に到着。新旧の山頂標識が立っていた。

 

陽も再度照りだし明るくなり、丸盆岳と鎌崩やバラ谷の頭が緑に映えていた。鹿の平の緑が綺麗だった。

それにしても静かだ。風も無い、音もない、静寂というより静謐な山頂の陽溜まりだ。

 

軽く食事を取り下山開始する。ガレ場に沿って下り笹の中を来た道を戻る。

登高尾根分岐から丸盆岳方へ

木陰に黒法師岳

山頂少し下より不動岳と鹿の平

 

黒法師岳山頂

バラ谷の頭分岐から主稜線

 

登高尾根分岐から鎌崩方面

快適に登高尾根分岐に戻り再度休憩。
丸盆岳は往復一時間半位というので次回の楽しみにする。テープに従って下山、急登だった分下山はゆっくり下りていても早い。
登ってる時には気付かなかったが、この山全体が崩れやすいガレ状だ。急な下りに足元は結構崩れ小石などをスリ落していく。

下ってるうちに一気に旧登山口との分岐を過ぎてしまいやがて尾根から外れ下りになり林道に下り立った。
下りた先の支線の分岐にある小屋前で休憩。身支度をし、再度林道歩きにかかった。
木の搬出現場を過ぎ少し行ったとこで、仕事が終わった営林関係者に拾ってもらい厚意をうける。
ゲートまで時間短縮ができた。
結局今日の入山者は私だけだったようだ。
木々に覆われた稜線歩きのコースと異なり、上が開けた稜線歩きは楽しい。
2000m越えの山の稜線歩きはこの辺が南限になるのでそれも楽しさを増す要因の一つだ。

2005年5月25日 水曜

7:17    戸中川林道ゲート前終点
7:35    戸中川林道ゲート前終点出発
9:19  林道から6km地点支線分岐の新登山口
11:55 稜線等高尾根分岐 12:05
12:33 バラ谷の頭分岐
12:34 黒法師岳山頂2067m 12:45

13:03 等高尾根分岐 13:10
14:04 旧登山口分岐
14:34 林道登山口に下山 14:40

15:35 戸中川林道終点車に戻る
15:50 戸中川林道終点車に戻り撤収

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