2007年日帰り登山 from 豊橋

2007年5月23日(水)小秀山 1981.7m

乙女渓谷〜二の谷〜小秀山〜三の谷〜乙女渓谷 

単独 快晴  20℃〜28℃


最近、二の谷の通行止めが解除されたような記事を見たので早速出かけてみた。
中津川へ向かう通勤車両の渋滞を横目に舞台峠を目指す。
5年前の記憶を頼りにひた走り8時30分頃到着。
駐車場には6台程の車が止まっており、早速管理棟の横から橋を渡って二の谷に入る。木の色も真新しい階段状の遊歩道が沢に沿って川の上に造られれいた。
時々現れる滝を見物しながら鬱陶しい階段を黙々と登って行く。それでも徐々に勾配を増して行き出来立てのホヤホヤの小屋を過ぎると少し登山道らしくなる。
再度木の遊歩道になり沢の音もひとしお大きくなると夫婦滝が飛沫を飛ばしながら現れる。

中々の迫力でこの滝を見るためにこの遊歩道を来る人も今後増えることだろう。駐車場からここまでで約400m程高度を稼いだが、ここからは更なる急登が始まる。

10分ほど滝の横を巻くように急登すると滝上部の落ち口に出る。右手に落ち口、左手に滝を見ながら河を渡り、正面の尾根の取っ付きに登る。今日やっと尾根端に乗った。でも直ぐにまた河原に戻り孫滝に出会う。

道は左手横の尾根の上にせり上がって続いている。
これで水場とお別れであとはただひたすら高度をかせぐ急登が始まった。
巨岩の上に土砂が貯まってできたような尾根は歩くたびにクッションのようだ。右手の稜線は頭上にあり、遠景の山並みもまだ目の上だ。
沢を詰めるコースの宿命とでもいうのか沢尻から主稜まではいつになってもキツイ。約600mの高度を短時間に詰める。
黙々と体力を温存しながら歩を進めるしかない。尾根を乗り越え巻き込み次の尾根に登っていくような急登が続く。
平らな急登でなく、腿全体を上げるような段差も増えてきた。
それでも時間が経てば右手の稜線も目線になってきたし、遠景は既に顔下に下がってきた。
基本通り歩みを止めずリズムを崩さず足を出し続ける、これが登山だ。

10時40分ごろ大きな1本を入れた。

再開して3分ほど登ったらカモシカ渡りという7m程の岩登りとその先に岩尾根が続いた。鎖やロープはないけどホールドがしっかりした岩場なので問題はない。

整備された笹尾根や樹林の尾根の急登をもう少し続けると、やや滑らかな登りに変わり営林署の巡回用尾根と交わる。

その先で三の谷コースと(やっと)合流した。

時間にしれ見れば滝と別れて1時間程のことだけど、久しぶりに急登感で満足。
もっとも劒岳の早月尾根だとこんな登りが山頂まで続くのだけど。


(余談)
今日出会った人の話を聞くと、山登りの登り方、歩き方を習得してなかったりまだ山に馴れていない人の場合、山頂まで5時間以上かかることもあるので、出発時間に余裕を持って下さい。

正面にかぶと岩がやっと現れた。時間的に余裕が出来た。気楽な気分でかぶと岩へ向かう。
正面の岩場コースを登って行き岩を曲がった途端、残雪の御嶽が突然現れやっと開かれた空間に飛びだしたことに気づいた。

かぶと岩で休みたかったけど帰路の楽しみにして取り敢えず山頂を目指した。
かぶと岩から少し下り登り直すと第一高原。阿寺山脈の説明看板がある。

ここから第一高原〜第三高原まで小さなアップダウンを繰り返す。
日影の樹林帯では腐った残雪が所々に残っていて泥だけになった。

最後の第三高原でやっと小秀山を見ることが出来た。
まだ最後の登りでなく小ピークが一つあった。(右写真)

でも、遠くに見えるようでも10分ほどで小岩を乗り越え山頂広場に乗り出した。

正面に御嶽山全貌、後背に笠、遠景に白山が白く輝き足元には村並が見える。
(右下の写真は、山頂から第一高原方面を見たところです)

 

かぶと岩から山頂の間で単独行の4人と出会い、もう誰も山頂にいないだろうと思ったら一組大休憩していた。

私も小憩。下山時にかぶと岩でも休みたいので程々の休憩。

 

誰もいなくなった山頂で暫く休息し、1時前に出発。

30分程でかぶと岩に戻り再休憩。休みに丁度いい岩場だ。ここでメールを自宅に送った。

 

下山は三の谷コース。三の谷分岐から直ぐに九十九折りの道を繰り返す。

こっちから登ると急かも知れないけど曲がりくねって退屈なだけで地面は段差もあまりなく滑らで歩きやすそうなので見た目よりもいいピッチで登りきることが出来そうだ。

やがて尾根上に沿った下りに変わり続き、再度曲がりくねった下降が始まる。

段々沢の音が大きく聞こえ、対岸の景色も上の方に移動しやがて林道が見えてきて営林署小屋横に降り立った。

小屋から三の谷分岐まで途中一箇所の尾根上歩き以外、全部九十九折りのコースだった。

登りに利用すればただひたすら登るだけの非常に退屈なコースと言える。
汗を流すにはいい登りかも知れない。

 

林道を腰の不快感に文句を言いながら歩き続け、通行止めゲートを通過すると対岸に広場が見えてきて今回の登山は完了。
行きに道の駅でチェックした舞台峠手前の風呂は第4水曜定休日で困ったけど、山頂にいたグループに聞いた舞台峠先の神明山荘で汗を流した。500円。かえってこっちの方が良かったかもしれない。

帰路中津川へ向かう時、正面にドカンと聳える恵那山の雄姿には感動した。
中津川の山岳会等が恵那山に対する思いれが強い訳が判ったような気がした。



余談 

「シンメイザンソウ」と聞いたので新明山荘と思い違いしていた。地図を見ると神明と言う地名だった。

8:38 乙女渓谷駐車場出   9:17 新築の小屋
9:43 夫婦滝  10:02 孫滝
10:37 一本休憩 10:42
10:50 カモシカの渡り
11:07 三の谷分岐
11:28 かぶと岩
11:34 第一高原
11:47 第二高原
12:01 第三高原
12:15 小秀山 12:45

12:53 第三高原
13:09 第二高原 1910m
13:21 第一高原
13:26 かぶと岩 13:42
13:55 二の谷分岐

15:03 三の谷登山口 15:09
15:28 林道ゲート
15:40 車に戻る 16:05


尚、本年山行のGPSログとマップはカシミールで表示しています

        ホームへ戻る  07山行のインデックスヘ戻る  前のページに戻る  次のページに進む