2007年日帰り登山 from 豊橋

2007年8月8日(水)双六岳 2860m

新穂高から鏡平経由往復 

単独 晴 曇 


何故か突然、鏡平へ行ってみたくなった。小屋の前に寝転がって槍穂高を見上げながら仮眠した30年程前が蘇ってきた。
連ちゃんになってしまったが、仕事を終え新穂高へ向かう、やや距離があるのが不満。
東海環状で中央道の渋滞情報があったので、そのまま閃光が待ち受ける美濃道へ向かう。
郡上八幡前後を大雨の中走り、高山市内、丹生川村などで小雨に栃尾を過ぎ新穂高へ入ったらやんでいた。
心配だった無料駐車場も9割位の入りで空きスペースが所々にあり一安心。一番奥に一台空いていたので助かった。明日の準備をし、即爆睡。

3時半準備を始め4時出発。彼方此方で明かりがつき支度を始めてるようだ。
近道を通りバス停前から左俣に入る。今日も1700m程の高度差を詰めることになる。
まずは林道歩き。懐中電気の灯を頼りに進み、橋を渡り笠ケ岳入り口辺りでこれから登るワサビ平小屋泊まりの人たちに出会い始めた。
直ぐに小屋前を通り、やがて秩父沢出会いの橋。ここから小池新道になる。すっかり明るくなり上方にシシウドヶ原が見えている。
登山口に自転車が二台置いてあった。灯をしまい、登りにかかる。

河原歩きから始まるが、このコースは95%以上日影のない炎天下コース。
秩父沢の雪渓のある橋辺りが涼しく、帰路の休憩用に楽しみだ。天気は曇っている。風は時々涼しく快適に登って行く。
朝一の下山者が以外に多くこのコースの人気度が判る。キジ打ちもうっかりできない。
結局、シシウドヶ原まで一気に登り小憩。

ここから一登りで鏡平小屋に到着。小屋横の池の前で槍穂高をバッグに記念撮影の団体が順番待ちをしていた。

にぎやかな小屋は通過して弓折へと登り、途中の小ピーク(弓折中段)で小憩して稜線へと向かった。

(左写真 秩父沢林道出会い 上方にシシウドヶ原)

向かう途中で振り返ると、鏡平小屋と池が足元に見え槍穂高も時々顔を見せていた。あいにくすっきりと全貌を見渡すことはできなかった。
ユックリと登って行き弓折乗越の分岐から稜線を双六小屋方面へと向かう。小ピークへ登って行き、下りを交えた小さな登りを繰り替えし写真撮影で賑わう花見平という広範なお花畑を過ぎると、前方に双六小屋と主稜が見えてくる。(右写真)
左手にはまだ双六岳を望むことができるが、ガスが早いスピードで上昇してるのでやや心配。また、ここから小屋に向かって下ってるので帰りは疲れた状態で登り直しに挑戦ということになる。朝の賑やかさ一段落といった雰囲気の双六小屋に到着、小憩。
ガスってきてるので双六岳への登りにかかる。ゆっくりハイマツ帯を一歩一歩ず進む。急斜面を登りきると岩場になり三俣小屋への分岐、その直ぐ先で中道との分岐を過ぎ更に残雪等を越えて急登して行くとなだらかな幅広い山頂尾根にでる。
ガスると迷いそうな広さだけど、石積みに導かれて登って行く。ガスって視界が無くなったため山頂までを以外に長く感じてしまった。尾根上には急登箇所はなく、山頂までゆったりと登って行く。視界のない山頂に到着、肌寒い。
晴れていれば正面に三俣蓮華が見えてるので、時間的、体力的には挑戦したいとこだが、ここで引き返すことにした。

ガスの中を下山開始、幅広い尾根から双六小屋方向に降りだすと、ガスが晴れて明るくなった。2700m以上の山頂尾根上だけがガスに包まれてるようだ。(右写真)小屋まで降りて水を補給し、本格的に下山にかかる。
P2600辺りまでゆっくり登り返し尾根上に乗り出す。再度ガスに包まれた。隣の双六岳も後方の小屋も見えなくなった。朝は華やかだったお花畑もガスの中に消え、人の姿もなくなり静かな稜線歩き。
弓折乗越で小憩。相変わらずガスの中。時々人とすれ違う。鏡平小屋までおりテラスでまったり休憩をとった。正面の槍穂高はまるっきり見えない。その代わりあまり暑くなく汗もでない。
あきらめて下山開始、シシウドゲ原で再度休憩。足元に林道出会いが見えてる。段々暑くなってきた。この時期このコースは小屋が三つもあるので、明るい間は常時人が登ってくる。
再度下山を始め、沢の音が聞こえだすとやがて雪渓下の秩父沢の仮設橋にでる。汗を洗い流し、上方からの冷たい冷気に身体を休ませた。
ここからは、ひとっ歩きで河原に下り立ち、林道に出会う、朝の自転車はもう無くなっていた。
林道を下ってワサビ平小屋に戻り、またまた休憩し最後の林道歩き。

ヘルニア以来の最長登山時間も登りが楽だったせいか岩岳の帰路のような林道歩き独特の腰の痛みは無く助かった。

バス停に戻り下山届を出し車に戻り、深山荘で露天風呂に入って汗だけ流して帰路に着いた。家についたのは23時過ぎ、新穂高は遠い。

今回の双六への登りは足の平行移動だけで登って行ける感覚の非常にベストな登山道だった。そのせいか登山マラソン?で登ってる人もいた。往復4時間位だそうだ。

南アのような薄暗い原生林の登山道とは異なった、陽の当たる岩状の登山コースもたまにはいいかもしれない。

お盆前の平日なのに、人は非常に多く感じた。これでも最盛期に比べれば少ないのかも知れないが?

4:00 駐車場出発
5:30 ワザビ平小屋
5:53 秩父沢出会い
7:33 シシウドヶ原 7:41
8:20 鏡平小屋
8:46 弓折中段 8:52
9:20 弓折乗越(分岐)
9:35 花見平
10:26 双六小屋 10:34
11:53 双六岳  12:00
12:40 双六小屋 12:44
13:35 花見平
13:47 弓折乗越(分岐) 13:52
14:19 鏡平小屋 14:31
14:54 シシウドヶ原 14:57
15:33 秩父沢仮設橋 15:45
16:14 秩父沢出会い 16:22
16:40 ワサビ平小屋 16:48
17:50 下山完了   18:56 撤収


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