2009年 日帰り登山 from 豊橋

 

7月15日(水)  前穂高岳 3090m
岳沢、重太郎新道から 曇 単独  

 

桂小場から木曽駒へ行こうか迷っていたら予報が安曇村が晴に変化したため、一気に高度を稼ぐ急登を楽しめる
前穂か奥穂に決めた。久しぶりに全高速を利用したら0時には沢渡へ着いてしまった。

去年より200円上がったバスに乗り上高地へ。とり合えず晴模様で出発。岳沢上部はガスの中。
あまり汗をかく事もなく順調に岳沢出会い迄登り、上着を脱ぐ。うっすら汗がしみていた。
岳沢に出ると轟音と共に隣の沢を風が通り抜けていた。今年も岳沢自体崩壊が進んだとこがあり巻道ができていた。
いつまでもつか定かではない。
岳沢小屋跡対岸で一本入れ、今日の目的の急登にかかった。
最初のアルプス以来、私の中には足下に登山口が見えるような急登に憧れている、ところがある。
ついでながら、遥かに登山口が見え、登ってきた高度感のある尾根を見下ろすことにも憧れている。

予定通りというのか予定外というのか晴れる事はなく、汗をかく事もなく登り続け、嫌いな梯子を越えてまずカモシカの立場へと登り上がる。
この辺から強い風が定期的に吹きつけ出した。足下の高山植物を見送りながらせり上がって行くと、岳沢パノラマ前後で数組の下山者とすれ違い出した。

風を避けて休もうと思ってるうちに雷鳥広場まで来てしまったので
そのまま紀美子平まで登る事にした。
雷鳥広場先の梯子を下って、ゴミ残雪を越えて鎖場に着けば、紀美子平は直ぐ先。
何とか予定時間までには紀美子平に着く事ができた。奥穂は以前ガスの中。明神方面は時々ガスが飛んで行くので久しぶりに前穂高に登ってみる事に決めた。

岳沢小屋が有った頃は、紀美子平往復だけの登山客が大勢いたけど、今は奥穂を越えて行く連中と、下山ルートに利用する連中だけしか利用しなくなったので、とても静かな一時を楽しむ事ができるようになった。

真新しい白ペンキに従って最初の平場まで登り、ここからは直接岩尾根を登りペンキの回り道と合流して山頂へ。
当然誰もいない静かな岩の空間。視界は周囲20m。三角点に座り込んで軽食を取る。風は頭の上を旋回していた。
座ってる分には穏やかで快適な状態だった。立ち上がると強風でつかまっていないとバランスを崩す。
おかげで写真は岩にしがみついてカメラを押さえ込んで撮った。
ガスの合間に、まだかなりの積雪に囲まれた涸沢や真っ白な奥又白が見えた。
貸し切りの山頂でまったりとした時間を過ごしたけど、ちっともガスは晴れないので下山。
今度は素直にペンキに従って下山、積雪してるとやっかいな岩場のトラバースを通過し紀美子平へ。
小憩して下山にかかる。とても昼過ぎとは思えない明るさと継続的に続く強風にホールドを確認しながら行動。
雷鳥広場、岳沢パノラマ等とても休息する雰囲気にならず、サッサと通過。
岳沢小屋跡対岸まで降り着いて小憩。更に岳沢出会いで家に携帯を入れ、ペットボトルをやっと1本片付けた。この時期に水分を必要としないほど汗をかかず、上高地へ戻った。
林道に付くと同時に雨が振り出したが、そのままバス停に向い沢渡へ。
今回は梓の湯の前の「しもまき」で汗を流した。こ綺麗な中房温泉みたいだった。500円。
6:13 バスセンター出
7:13 岳沢出会い 7:15
8:25 岳沢小屋跡対岸 8:30
9:18 カモシカの立場
10:12 雷鳥広場
10:26 紀美子平 10:30
11:10 山頂 11:54
12:23 紀美子平 12:30
12:45 雷鳥広場
13:09 岳沢パノラマ
13:26 カモシカの立場
13:58 岳沢小屋跡対岸 14:00
14:50 岳沢出会い 15:03
15:33 林道で会い
15:50 バスセンター 16:00


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