(1)ごまめの歯ぎしり メールマガジン版 河野太郎の国会日記
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何にでもくっつけられる一ミリ角のチップに情報を埋め込んで、検索したり、流通管理をしたりその他諸々のことができるという技術が開発されている(T−エンジンとか呼ばれているらしい)。例えば、肉にくっつけて、どの牛の肉かを確認したり、図書館の中でどこに探している本があるかを発見したり....小さいチップなので、エネルギー内蔵というわけにはいかない。そこで、外部からエネルギーを供給する必要がある。で、アメリカが、900メガヘルツの電波を使って、このチップに
エネルギー供給をする構想を打ち出している。ところが、この電波は、日本ではKDDIが携帯電話に使っているところだ。もし、ヨーロッパが、アメリカに同調すれば、日本が、また、携帯電話のように、世界の中で規格が違うということになりかねない。流通のなかで、情報を確認する強力なシステムになり得るものが、日本だけ別システムというのは、コスト高になってしまう。
ハードの技術は、日本がかなり進んでいるのに、肝心なところはアメリカに持って行かれてしまうのでは、国の基幹産業にならない。これは戦略が無いということか。IT戦略本部という組織があるが、
ここはいったい何をやっているのか。しかも、このシステムに使う番号を、アメリカの民間会社が割り振る権利を取ろうとしている、いや、事実上独占しようと動いている。
使用者からは、年間30万ドルの会費を取るそうだ。インターネットのアドレスの割り振りと同じことになるのではないか。
これは氷山の一角だ。製造業から新しい産業への転換が急務ななかで、新しいところをどう育てるかという戦略をしっかりとつくらなければならない。
年功序列で、部署を回りながらいく官僚には、戦略は立てられない。局長級以上はできる人間を全て政治任用し、リーダーシップのある政治家が大臣を続け、国を引っ張らなくてはいけない。
総務省で、脱ウィンドウズの旗を振っていた月尾審議官が退任し、稲村政策統括官も郵政公社に移ることになった。このままにしないで、誰か外からプロを連れてこなければいけない。
(2)日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)第572号
2003年2月1日・土曜日発行
■「新聞をつかった教育(NIE)」 西澤 俊英(滋賀県)
◆授業づくりのヒント
◎天気図の利用
一昔前の夏休みの宿題は「毎日の天気を日記帳につける」というものがあったが、今では新聞がその助けをしてくれます。毎日の気象欄だけでなく、夏休みの終わりには、それをまとめて掲載してくれる新聞もあるのです。
◎写真の利用
おもしろい話題や人、動物、場所まで、いつもの記事の横に写真が入っています。季節の花や風景も載っています。今ではカラーページが増え、もちろんカラー写真もあります。写真を見せて、意見を自由に発表させてみてはどうでしょうか。
◎4コマ漫画・1コマ漫画の利用
ここを楽しみにしている読者も多いが、いつも笑顔で読める4コマ漫画。政治風刺や、事件をユーモラスにまた鋭く描かれた1枚の漫画、これらの漫画から文字を抜いて生徒に考えさせてみるのはどうでしょうか。
◎批評欄の利用
文を書くプロ(小説家、随筆家、評論家ら)の人々が書いた文や、その文についての感想批評が載っています。プロの書いた文を読み、作文指導の参考にしてみたり、自分の意見をまとめる練習に利用してみるのもよいのではないでしょうか。
◎教養面の利用
彫刻や絵、書道、歴史や考古学、芸術や研究について書いています。読めば教養が身に付くところです。最近では関係のあるホームページも紹介されています。教科で利用するときは、教材として、必要な部分を抜き出しておくと焦点化できます。
◎芸能面の利用
映画、舞台、テレビ、ラジオ、音楽で活躍するスターの話題が豊富です。放送や芸能界、ヒット曲や歌手の話も載っています。もちろん写真もカラーで載っていることもあります。芸能面は生徒の興味のあるものの一つなので、ここから授業の導入につなげることもできるでしょう。
◎特集面の利用
毎週1回テーマを決めた特集記事が掲載されています。「読書の週間ベスト10、健康、ニュース解説、人生のページ、もちろんNIEの特集」もあります。「読書の週間ベスト10」は、今売れている本や、おもしろい本、勉強に役立つ本など、いっぱい紹介されています。「健康」病気を克服した人の体験談や、体を鍛えて元気な毎日を送るためのアドバイスがあり、健康な毎日を送るための記事が詰まっています。「ニュース解説」は、世界、日本、地域のむづかしいニュースをわかりやすく解説しています。質問にも答えてもらえます。「人生のページ」は、心の悩み、苦しみについて考え、明るい人生の道筋を教えてくれます。「NIEの特集」は、新聞を使って楽しい授業、学力も身につくページ。おもしろい漢字の話や各学校の話題、授業風景など参考になる話があります。
同第575号より
■「学校の研究システムを変える」(12) 前田 康裕(熊本大学教育学部附属小学校)
◆研究紀要を全員で1日でまとめる
学校では,研究の成果を「紀要」としてまとめる作業がある。通常,研究主任を中心としたメンバーが書くことになるだろう。しかし,平日の勤務の時間には,とても書く時間などない。当然,自宅に持ち帰って書くことになる。その労力は大変なものだろう。時間をかけても,それが役立つ物になれば,やりがいもある。だが,誰も読まない論文であれば,やりがいは薄れる。
そこで,1日使って,一気にまとめてみてはどうだろうか?冬休みの勤務日を「研究のまとめの日」として位置づけるのだ。当然,全員参加である。何も「紀要」にまとめることだけが「研究のまとめ」ではない。研究授業で記録した写真を分かりやすく整理することもできる。授業のビデオを編集して,短い動画クリップにすることも可能だ。「ワークシート」等を来年度に向けて改良することもできる。文章を書く人は,個室でじっくりと書いてもらう。
一番のポイントは「来年度に自分たちが使える」という視点だ。自分たちに役立つものを一気に全員でまとめることだ。
したがって,「どのようにまとめるか」という構想だけは,研究主任で企画しておかなければならない。
私の学校では,「CD-ROM紀要」を毎年作成する。授業の動画クリップ,指導案,教材等,満載の紀要である。それは冬休みに1日で一気に作成してしまう。「自宅に持ち帰り」はない。終わったら,みんなで夕食を食べながら慰労会だ。職員全員が「私も研究に参加した」という一体感が味わえる。「一部の人が自宅で作成する『研究のまとめ』」より,「全員参加で勤務時間に1日で作成する『研究のまとめ』」の方が,断然いい。
(3)小泉内閣メールマガジン 第80号 =========================== 2003/01/30
[数字でみる日本]
● 1,681万円
1,681万円とは、「家計調査」(総務省)による平成14年4〜6月期における1世帯当たりの平均貯蓄額です。これは一人当たり517万円貯蓄している計算になります。
この内訳は、普通預金などの通貨性預貯金が14.1%、定期預金などの定期性預貯金が47.0%、積立型の生命保険などが26.6%、株式や貸付信託などの有価証券が10.2%、社内預金など金融機関以外への貯蓄が2.1%となっています。
1,681万円という数字は単純平均であり、一部の貯蓄額が高い世帯が全体を引き上げています。貯蓄額が3,000万円以上の世帯は全世帯の15.2%、さらに4,000万円以上の世帯は9.7%となっています。
一方で、全世帯の3分の2程度が平均を下回っており、全ての世帯を貯蓄の多い順に並べた場合に、ちょうど真中に位置する世帯の貯蓄額は1,020万円、また、貯蓄額により各世帯をグループ(200万円単位)に分けた場合に、最も多くの世帯が属するのは200万円未満(13.5%)となっています。
平均貯蓄額の推移をみると、昭和37年に平均年収のおよそ8割(年収58万円に対し44万円)だった(「貯蓄動向調査報告」による)ものが、ほぼ一貫して増加し、40年後の平成14年には平均年収(689万円)の2.4倍に達しています。
我々が生活設計をするうえで、資産形成はとても重要です。計画的に資産を形成していくためには、個々の商品の知識だけでなく、金融の仕組みや取引のルールなどについての理解も深めていく必要があります。
昨年12月、預金保険制度が改正され、当座預金、普通預金等については平成17年3月末まで引き続き全額が保護されることになりました。また、平成17年4月以降も、当座預金等の利息のつかない預金については、全額が保護されます。
また、平成15年度税制改正案では、預貯金なみの手軽さで株式投資ができるよう、金融・証券税制を軽減・簡素化することとしています。
※ 金融庁ホームページ(新しい預金保険制度について)
※ 金融庁ホームページ(証券税制の大幅な改善について)