第185回 社楽の会報告    第184回へ    第186回
                                           
報告者  土 井
2003年2月27日(木)布袋北学供にて、第185回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口町教委)、高橋先生(門弟山小)、勝村先生(犬山中)の3名でした。

☆ 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

 舞阪町立舞阪中学校PTA講演会
 脱、教育ポピュリズム
 Webページ紹介
 教育関係情報
 MM紹介
 句読点 
 韓国リポート
ワールドウォッチ

 舞阪町立舞阪中学校PTA講演会
  講師として講演してきた内容を紹介します。
  1 中学生はこどもが大人になるところ。
    身体的に精神的もたいへん不安定な時期。親としては「何かあって当たり前」ぐらいにどっしり構えてほしい。
  2 失敗しない接し方。
    こどもを上から見て「○○しなさい」という言い方は失敗する。目線を下げ、一人の人格として尊重し、「どうしたいの?」とこどもの考えを引き出しできる限り尊重したい。
  3 しかし、教育ポピュリズムのような子どもに迎合するだけではだめ。だめなことはダメ!と言えないといけない。そこには親に価値基準が必要。
  4 価値基準の一つとして、こどもに生き方のイメージを与えることが大切。目標ができると、人は努力するようになる。また、ちょっとやそっとでは崩れない。

 脱、教育ポピュリズム
 関連で、配布資料を紹介しました。主な内容はココ
 便利Webページ紹介
(1)CM作成を考える http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/eigyo/media/index.cfm?i=e_pulse066 
  商品作りから絡んでこそ。
 
(2)世界各国のインターネット人口増加率【PDF】
http://www.nielsen-netratings.com/pr/pr_030220.pdf 平均は年4%。
 
(3)「花」に関するサイト■
☆お花を飾ろう! はなはなねっと  http://www.8787.net/ 
 簡単なアレンジメントの解説や豆知識など。自由に使えるカードや壁紙がうれしい。
☆ヤサシイエンゲイ  http://www42.tok2.com/home/kengei/ 
 ガーデニング総合百科。園芸の基礎・コツや植物別の育て方など。質問や相談も可。
☆誕生花365日・花言葉  http://www.uzunet.jp/hanakotoba/ 
 カレンダー形式で誕生花と花言葉を解説。写真付き。花を贈るときなどに利用して。
☆花交差点  http://www.87kousaten.com/ 
 用途や予算などから選んで注文。花に関するお役立ち情報や相談コーナーもある。
☆植物広場  http://www.syokubutu.com/  
 花屋や園芸店、フラワー教室、造園業者、公園などのHPを紹介。都道府県別で便利。
☆花の名所案内  http://www.e087.com/ 
 花の種類別解説や全国の花の名所、開花情報などを発信。これからの季節にぜひ!
 
(4)イラク関係サイト
☆イラク http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/  外務省 各国・地域情勢
☆イラク関連記事 http://www.asahi.com/international/iraq/ asahi.com
☆イラク関連記事 http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq/ 協同通信
☆イラク関連記事http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt54/index20030214AS3K1402P14022003.html 日本経済新聞
☆イラク関連記事http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/iraq/200302/index11-15.html 朝日新聞
☆イラク関連記事 http://www.yomiuri.co.jp/attack/ 讀賣新聞
☆イラク http://rnnnews.jp/indepth/pg/view.php?ch=012 時事英語辞典
☆爆弾はいらない 子どもたちに明日を http://homepage2.nifty.com/mekkie/peace/iraq/index.html 
☆イラクの人々は今 http://www.copula.net/mag/vol_1/iraq01.html 
☆全国会議員公開アンケート http://www.eeeweb.com/~research/contents.htm 
☆ピースウィンズ・ジャパン http://www.peace-winds.org/ 
  イラク北部クルド人自治区などでの難民支援、開発援助活動。
☆百人村イラク写真アクション http://homepage3.nifty.com/iraq-action/     
☆イラクの学校教育 http://www.naec.go.jp/education/asia/iraku/contents/001.htm 
☆本 イラク湾岸戦争の子どもたち 森住 卓=写真・文 http://www.koubunken.co.jp/0300/0281.html 
 
(5)教育改革プラン発表(北九州市)
 北九州市教育委員会はこのほど、平成14年度から17年度末を目標年度する北九州市教育改革プランを発表した。このプランは、市民の理解と協力を得るための小、中学校、養護学校教育の改革アクションプランとしての性格付けをしている。
参照:北九州市教育改革プランについて【北九州市】
http://www.city.kitakyushu.jp/~k0103020/H15.2/030205kaikaku.pdf 
 
(6)新学習指導要領の指導要録の記入例
 新学社 http://www.sing.co.jp/shidou/ 
 
(7)国土地理院                   http://www.gsi.go.jp/ 
:地理・地図の普及に関する懇談会 10の提言 −地理・地図への親しみを深めるために−
http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2003/0217b.htm 
「地理・地図の学習機会の充実」「地理教育者との連携の強化」など
 
(8)文部科学省                  http://www.mext.go.jp/ 
:第3回インターネット活用教育実践コンクールについて
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/15/02/030212.htm 審査結果を発表。扶桑町が文部科学大臣賞受賞
 
(9)嶋田のホームページ『教師修業通信スプリンター』http://homepage2.nifty.com/sima-yuuiti/ 
   嶋田の鍛える国語教室 http://homepage2.nifty.com/sima-yuuiti/kitaerukokugo/index.html 
 
(10)鳥取県米子市立日新小学校  http://www.torikyo.ed.jp/ynissin-e/ 
   鹿児島県有明町立通山小学校 http://www3.synapse.ne.jp/toriyamahome/index.html 
 
 【サーチ】環境用語(エコワード)
・三点比較式臭袋法 http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・臭気指数規制   http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
・メタンハイドレート http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・社会的責任投資(SRI) http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
 教育関係情報
(1)文系・理系に中学を色分け、学区を自由化       【埼玉県志木市】
  埼玉県志木市が、市立中学校ごとに理系や芸術系重視などの特徴あるカリキュラムを設けたうえで、行きたい学校を選べる学区自由化を導入する方針を固めた。
 ニュースのつづきは  http://www.gks.co.jp/y_2001/gov/data/03013102.html 
★☆★コメント★☆★ 
 志木市のHP http://www.city.shiki.saitama.jp/ より情報を得た。
 ちょっと待てよ、と思った。
 前勤務していた中学校では、将来の職業生活を考えるためにいろいろな職業を調べたり自己を理解したりするためのカリキュラムを年間10時間ほど組んでいた。それで、やっと高校を選択することができた。
 中学校を色分けし、選択制にするなら、小学校でそのための指導をしなければならない。そのようなことが可能か?
 学校を選ぶと言うことを簡単に考えすぎではないだろうか?
(2)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【レポート】収穫期を迎える学校インターネット   最終年度の課題は情報の共有と活用
……………………………………………………………………………………(((Selection
 総務省と文部科学省の連携事業「学校インターネット」中間発表会(通信・放送機構主催)が先月28、29の両日、鹿児島県川内市で開かれた。全国の小中高約3100校を結ぶ高速・広域ネットを活用した先進的授業や学校間交流を図る「学校インターネット」も、来年度が最終年度となる。収穫期を迎えた学校インターネットの成果と今後の課題を報告する。【毎日新聞サイバー編集部・佐藤仁志】
◇ネット導入が終了した日本の情報教育基盤
 1990年代前半にインターネットの商用化が始まり、日本の情報教育は大きく変化した。94年から始まった100校プロジェクトと、97年の新100校プロジェクト、さらに「こねっとプラン」などによって、全国各地に「ネット先進校」が形成された。
 こうした先進事例を、学校単位でなく地域単位で普及させようとしたのが「学校インターネット」だった。第1期は当時の郵政省が300億円、文部省が32億円を投じ、全国約1100校に衛星や無線、ADSL、光などの各種高速ネット基盤を整備。99年秋から本格運用を開始し、各地の教育委員会などを地域センターとして、教材データの蓄積・共有化を図った。
 第2期は郵政省184億円、文部省18億円の予算で、テレビ会議システムの有効利用をテーマに、全国600校に通信基盤を整備し、00年春から稼動を開始した。最終となる第3期は文部科学省が202億円、総務省が129億円を投じ、一気に全国1600校が広域LANに参加。さらに地域イントラネットの構築を進めた。
 ◇盛況だった中間発表会の実践事例報告
 今回の中間発表会は、地元や全国各地から約400人が参加した。1月28日には、会場となった川内市立育英小学校と札幌市立厚別東小学校をテレビ会議で結び、4年生同士が地元紹介を行い、その模様を全国に配信した。29日は川内市国際交流センターで、全国各地の教師らが先進的教育実践を報告した。報告や事例発表は31本に及んだ。
 第3期では、文科省の予算が総務省予算を初めて上回り、ネットワーク基盤やハードの整備が主眼だった第1期、2期よりも教育現場に密着した「活用法」の開発が主眼となった。全体に、高速ネットの利点を生かした「動画」や「テレビ会議」を重視しているのが特徴だ。
 具体的には、大学レベルの教育研究者を主体とする「企画評価委員会」(座長、坂元昂・文科省メディア教育開発センター所長)が主導し、「動画制作支援システム」「学校インターネット新聞」「ウェブアンケートシステム」「国際交流学習サイト」「情報モラルのホームページ」などを構築して、実践事例の蓄積を図った。
 ◇教科単位でテレビ会議活用
 29日、メーンホールで最も時間を割いて発表されたのは、田中博之・大阪教育大学助教授による、国際交流学習サイト「グローバル・スクール・ネット」を通じた、小学校5年生同士の日韓国際交流授業。取り組んだのは大阪府松原市立布忍(ぬのせ)小学校と、韓国平澤市の内基(ねぎ)初等学校。両校と会場を結んで交流風景を実演し、来日した内基の李載権校長も交流の輪に加わった。 
 この事例はテレビ会議による交流授業を、一般的な「総合的学習」の枠内にとどめず、「社会科」の授業として展開したこと、それも日本−韓国という国際交流も含めて展開したことが高く評価されている。日韓の小学生同士が、身近な相手国の商品探しから「製鉄業」における日韓協力まで、視野を広げた学習を展開した。
 NTTコミュニケーションズが提供する「コミュニケーションズスクエア」という共有可能なパワーポイントによる教材とテレビ会議を組み合わせた遠隔授業システムを使った授業は、昨年9月以来、延べ3回。さらに「日韓自動翻訳掲示板システム」(レッツワールド)への書き込みも児童レベルで600回、教員レベルで200回に達し、濃密な交流が実現している。
 公開授業をコーディネートした松原小の幸隆之教諭も、「韓国語・日本語の通訳の人が話すタイミングを計りながら順序良く発言や発表を行うなど、子供たちもすっかり国際交流やテレビ会議に慣れたようだ。安心して見ていられた」と満足そう。小正月を控えた学年末の休みにもかかわらず、来日した内基小の李校長も「多くの方の支援で非常に実り豊かな交流を実現できた」と語った。両校は来年度以降も、専用掲示板をグループ別に10個確保するなど、さらに密度の高い交流を予定している。
 坂元・企画評価委員会座長も「これまでの学校インターネットはインフラ整備や技術開発中心だったが、ようやくネットの能力を教育現場で生かせるようになってきた。総合の時間だけでなく、各教科単位で情報技術を日常的に授業で活用できるようになれば、情報教育も本物といえる」と評価する。
 ◇教育実践や体験の共有化が課題
 学校インターネット対象校以外でも、ネットの導入は急速に進んでいる。学校へのネット普及率は97年の9・8%から、99年35・6%、2001年81・1%へと急上昇。02年段階では97・9%とほぼ導入段階が終了した。
 半面、その活用実態には教員間、学校間、地域間で格差が大きい。学校インターネットのホームページには、これまで構築されてきた無償の教育ソフトや、実践事例の登録・検索システム、学校間交流用システムなどがリンクされているが、学校インターネット参加校内でも、そうしたソフトやシステムを利用した経験のある学校は1割程度。大半は、ツールの存在は知っていても、授業での利用には結びついていない状況だ。
 学校インターネットは来年度でプロジェクトを終了する。04年度以降にどのような形で資産を引き継ぐか、まだ決まっていない。基本的に構築されたネットワークやシステム、ハードなどは、学校や地域センターがそのまま使える枠組みになる予定だが、通信費用の負担や運営主体などについては、全国各地の教育委員会の判断に委ねられそうだ。
 教育専用で、しかも3100校をネットワーク化した広域通信網は、世界的にも例がない。その内部でどれだけ教育実践や体験の共有化を図るかが、残り1年の大きな課題になるだろう。それは、学校インターネットの成果を、どれだけ参加校以外に普及させるかという課題にも直接結びついている。
【大阪府松原市立布忍小学校】http://www.e-kokoro.ed.jp/matsubara/nunose/ 
【内基初等学校】http://naegi.es.kr/ 
 
(3)◆県が教員や県教委職員を10年間で500人削減へ(香川)
 県は17日、2003年度から10年間で教員や県教委事務局職員を計500人削減することを盛り込んだ行財政改革推進プランの素案を明らかにした。知事部局の減員と合わせて年間85億円の経費が節減できるという。《全文はこちら》 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/06/20030218wm06.htm 
 
 
 MM紹介
1)小泉内閣メールマガジン 第82号
[数字でみる日本]
● 9,329団体
 9,329団体とは、平成14年12月末現在、特定非営利活動促進法(NPO法)に基づいて都道府県または内閣府に認証されたNPO法人の団体数です。なお、「NPO(民間非営利団体)」とは、継続的、自発的に社会貢献活動を行う、営利を目的としない団体の総称をいいます。
 認証団体の活動分野についてみると、保健・医療・福祉が59.6%、社会教育が45.7%、NPO設立に向けた助言・類似した活動を行う団体の連絡調整が39.1%、まちづくりが37.8%、子どもの健全育成が37.4%などとなっており、複数の分野にわたって活動する団体も多くみられます。
 NPOは、平成7年に発生した阪神・淡路大震災を契機に、その復興に活躍した個人のボランティアが組織化される動きが進み、我が国の社会に定着してきています。平成8年には、こうした市民活動団体は全国に8万5,786団体にのぼりました。
 こうしたNPOの活動の発展を促すため、平成10年に施行されたNPO法により、一定の要件を満たす団体は法人格を取得することができるようになりました。
 また、平成13年には、法人格を取得したNPOで、国税庁長官が認定した団体に対して寄附した個人、法人を税制上優遇する認定NPO制度を創設しました。平成15年1月現在、認定されている団体は「国境なき医師団日本」など10団体となっています。
 平成15年度の税制改正案では、認定NPO法人に認定されるための要件を緩和するとともに税制上の優遇措置を拡充するなど認定NPO制度を大幅に改善することとしています。
 NPO法人は、市民が自由な社会貢献活動に参加する仕組みとして、今後ますます重要な役割を果たすことが期待されています。社会に貢献する存在としての評価を高めていくため、NPO法人には、活動の目的や内容などを積極的に市民に明らかにし、幅広い信用・支援を受けながら、活発に活動す
ることが求められています。
※ 内閣府ホームページ(NPOホームページ) http://www5.cao.go.jp/seikatsu/npo/index.html 
 
(2) ☆ ワールド・ニューズ・メール ☆  金曜スペシャル版    
〓The World News Mail@2003.2.14 No.348  週2回無料、火曜はグローバル〓
----<メニュー>--------------------------------------------------------
[1]海外便り  ○もうひとつある誕生日/ほか
[2]特集    ◆バギオ日本人移民から100周年
[3]世界の論調 ◆またも起きたシャトルの悲劇
[4] UPI hears...(UPI特約コラム)
[1]海外便り
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○もうひとつある誕生日(韓国)
 韓国では、ソル(旧正月、陰暦1月1日)を迎えないと新年が明けた感じがしない。今年は2月1日がソルだ。デパートなどではソルの商戦が盛んに行われ、陽暦の正月を迎える静かな雰囲気とは対照的だ。
 このように韓国では生活の中に陰暦が自然にとけ込んでいる。誕生日も同様で、陽暦の誕生日とは別の、「もう1つの誕生日」である陰暦の誕生日を使う人が結構いる。
 そのため韓国の人に誕生日を聞くときには、陰暦か陽暦かをしっかりと聞いておく必要がある。
 また、年の数え方も一般的に「数え年」が使われているため、生まれるとすぐに1歳で、新年を迎えるとさらに1歳年をとる計算になる。
 しかし、この「数え年」、年ごろの女性にとってはちょっと敬遠されており、わざと満年齢を使って年齢を少なく言う人も少なくないようだ。
 わが家では、子供の誕生日は陰暦で祝っている。きっかけは、上の子が2歳の誕生日までは陽暦で祝っていたが、不思議なことに誕生日に限ってけがをした。
 試しに3歳の誕生日に陰暦で祝い、その日にけがをしなかったので、それ以来、陰暦がわが子の誕生日になっている。
 わたし自身、気になって陰暦の誕生日を調べてみたら、旧1月1日生まれとわかり、妙に感動したことを覚えている。読者の皆さんも、「もう1つの誕生日」を調べてみれば新たな発見ができるかもしれない。(T)
 
3)■■■・・kyositu.comニュース【小学校教育総合情報誌】・・■■ ROOM <vol.113>
校内研究の進め方(2)     奈須正裕@立教大学教授
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 研究を進めるということは、自分にとって厳しいものとなります。そのことを覚悟していくべきであると思います。教師は自分に対しても誠実であるべきだと思います。教師が、どこまでも誠実に生きれば、子どもも誠実になっていきます。
 「子どもは、親の背を見て育つ」といいますが、私は、「子どもは、教師の背中で育つ。」と申し上げたいと思います。
 校内研究は、いいサンドバックとなります。研究を進めていく教師の姿は、魅力的です。子どもたちは、そんな教師の姿を見て、育つことが多いのです。
 横浜市立大岡小学校という学校では、教師一人ひとりが自分たちで改善したいところを知っています。そして、そこを改善していこうとひたむきになって研究しています。そして、その姿が子どもた
ちをかえています。同じ職場の同僚を変えています。いうなれば、スーパースクールといえましょう。
 公開授業をやれば、ほとんど教科です。総合的な学習の時間だけというのではありません。教師が誠実であろうとしています。いい加減ではありません。
 校内研究のテーマ・題材は何をやってもいいと思います。テーマや題材が問題なのではありません。楽に、そして無理なく・無駄なく研究をすればいいと思います。無理や無駄をしないで、効率的に
やることです。
 全職員で現状を自覚し、それを共有し、どうしたいのか考えることにより、学校の変えることが見えてくるのです。
 そして、具体像をできるだけ早く描くことだと思います。そして、多くの人に見ていただくことではないでしょうか。
 また研究を始める際に大切なことは、自分があこがれる学校、授業を見つけ出すことです。
 自分の授業と比較すべきものがないからいけないと思います。恋愛でもそうですが、素敵な人を見ると、自分も変わります。
 つまり、あこがれる具体対象を外に求めることが大事なのです。
 母方の実家が京都で和菓子を作っていますが、和菓子屋の基本は、うまいものを知っているかどうかなのです。うまいお菓子を食べたことがあるかどうか、判別できる舌をもっているかどうかなの
です。
 いいお菓子というものは、甘さが違います。お菓子に使う原料、砂糖もちがうのです。これは、食べないとわかりません。
 料理人にも聞いた事がありますが、料理の基本も同じです。うまい料理を食べたことがあるかどうか。うまい料理を食べたことがない人は、いい料理を作れません。
 また、自動車の生産も同じです。いい車を作れる人は、いい車に乗ったことがあるかどうかだといいます。
 私たち教師であるならば、とてつもないうまい授業をみたことがあるか。どうかです。とてつもないくらいすばらしい授業を見ないと、本当の授業のすばらしさはわからないと思います。
 そうでないからなかなか授業はうまくなりません。
 旅費がないとか、時間がないとかは問題ではありません。
 本当の菓子職人は、旅費がないとか言いません。うまいお菓子があると聞けば、日本中、どこにでも行きます。
 また、うまい料理人は、フランスでもイタリアでも海外に行って修行してきます。私たち教員でも、年休を取って、自腹でいくことが必要だと思います。また、そのような感覚を持つことが大切では
ないでしょうか。
 研究というのは、頑張ったら頑張ったなりにかわるのです。また、研究を進めていくと息詰まることがあります。しかし、そこが大切なことです。息詰まったら、また新たな発見ができるのです。
 騙されたと思ったら全国どこへでも行くべきだと思います。自分の住む地域で我慢してはいけません。国内でトップのところへ行くべきだと思います。                 続く
(横須賀市立鴨居小学校での講演より    文責 小川義一)
奈須教授を紹介している立教大学文学部ホームページ  http://www.rikkyo.ne.jp/grp/bun/kyo/
横浜市立大岡小学校ホームページ     http://www.edu.city.yokohama.jp/es/oooka/index.htm
 
(4)「これからの新しい教育を考える」 2003年2月14日発行:第18号より
子ども達が喜んだ私の実践(11)「磁石を使った楽しい理科授業」     神吉 満
 
 磁石に関する実践です。東大阪で小学校の教諭をされている、三上周治氏の話をもとにした実践です。不十分な所もあると思いますが、子どもたちはビックリしていました。私もはじめて見たときにはうれしくて、職員室でみんなに見せてまわりました。
 準備したものは、強力磁石です。私は、インターネットでさがして、ネオジウム磁石というものを購入しました。(1つ1000円くらい)この磁石は、9キロぐらいのもの(鉄)を持ち上げられるくらいの強さです。
1.フォークはくっつくか?
『フォークがくっつくと思う人?くっつくと思う人は手をあげます。』
ほとんどの子どもが、「くっつく、くっつく!」といって手をあげます。慎重な子どもは、
「何でできているかわからないと・・・」というようなことをいっていました。そこで、プラスチック製のフォークを出して一言。
『くっつきませ〜ん』
 子どもたちは、「そんなんずるーい!」とブーイングです。次に鉄製のフォークを出して、もう1度同じことを聞きます。今度は「くっつく」です。磁石に鉄がくっつくことを確認します。
2.箱はくっつくか?
 紙製の箱を2つ準備します。1つは、空の箱。もう1つは鉄製のものを入れた箱です。まず空の箱をとりだしてききます。
『この箱が磁石にくっつくと思う人?くっつくと思う人は手をあげます。』
半分くらいは疑って手をあげません。
「なんかはいっとるかもしれんよ」という声が聞こえてきます。もちろん紙の箱はくっつきません。
『紙はくっつくわけがないですよね。』
「なんかずる〜い。」
もう1つの箱を出して、
『じゃあこの箱がくっつくと思う人?』
これも半分くらいしか手をあげません。そこで、磁石にくっつけてみせます。
「え〜なんで〜?」
「中に鉄がはいっとるんよ!」
と大騒ぎです。
『そうです。中に鉄が入っています。磁石は、中身が見えなくても鉄があるとくっつくんですね。』
 見えなくてもくっつくことを確認します。
3.青のりはくっつくか? 
 青のりの食品成分表を見せて鉄分が多いことを確認します。
『青のりが磁石にくっつくと思う人?』
 理屈ではくっつきそうですが、常識的にはくっつきそうにありません。子どもたちは大混乱です。
 子どもたちの意見を聞いたあと、実際にくっつけて見せます。鉄分が多く含まれるものがくっついてきます。子どもたちはビックリして感動します。
 三上周治氏は、ひじき、タイムを例に挙げていました。私もやってみたのですが、うまくいきませんでした。やり方が悪かったのだと思います。バジルもためしたのですが、これもうまくいきませんでした。青のりだけがうまくいったので、青のりで実践みました。
 余談ですが、お札に使われているインクにも鉄分が含まれるそうです。だから、インクの多い部分(色の濃いところ)は、くっつきます。
 
(5)情報教育の教育現場での実践をサポートする◆◆◆火曜の会メールマガジン◆◆◆第84号
 [2] 授業に役立つホームページ
   〜デジカメを使おう〜               齋藤智世
 デジタルカメラ(デジカメ)は、もうすっかり学校現場に定着しましたね。デジカメもパソコン同様、日々新たな商品が出てきています。そんなポピュラーなデジカメですが、学校現場に入って日も浅いだけに、写真を撮るときのコツは? デジカメはどんなふうに活用したらいいの? 学校現場で使う場合の注意は? 授業での効果的な使い方は?など、たくさんの?がありそうです。そんな?に答えてくれるページをご紹介します。
 
●初心者には『0からはじめるデジカメ入門』
Koppeさんのページです。「メカが苦手なあなたにぴったりのデジカメの買い方、撮り方、見せ方を具体的にわかりやすく紹介」しています。撮り方の入門編、基本編、節約編から、特殊撮影、プリントアウト、加工まで、とにかく広く浅く情報提供をしてくれるページです。メニューも見やすく、目的のページに容易にたどり着けます。
●楽しく読める『デジカメかんたん活用講座』
A.I.SOFT社のサイト内にあります。一般の人向けですが、17の講義リストがあり、内容が充実してします。身近な活用方法を取り上げている点や、単なる操作説明だけでなくその仕組みや理解を助ける知識の解説がある点もいいなあと思います。第5回の「夏休みの宿題ラクラク!デジカメレポート術」は、子ども向けの文面になっています。それ以外の回も平易で読みやすい文章です。情報の整理・伝達・活用を意識するような文も入っています。
●上手な撮影を目指して『デジカメ派のための実践デジタルテクニック』
情報教育の実践研究や普及を進めるデジタル表現研究会D-projectのサイトです。カメラの持ち方から始まり、ピントやズーム、ぼかしなど、かなり細かい解説が連載形式で綴られています。上手な写真撮影を目指す人、目的に沿った写真を撮りたい人は必見です。
なお、[Dの宝島]にある[総合的な学習Q&A]の第4回学習環境に、[Q1.調べる道具としてメディア機器を使うときの留意点は?]があり、デジカメなどを使わせたい場合のポイントが書かれています。こういう情報もありがたいですね。
●専門用語を調べるには『やさしい写真の用語』
富士フィルムのサイト内にあります。分からない用語があったら、ここで調べることができます。ただ、デジカメ用というより、フィルムカメラ用の部分が多いのですが。。。[撮影上達教室]もあります。
●デジカメ撮影法を扱う授業の参考に『学校放送オンライン』
ご存知、NHKの学校放送関係サイトです。『しらべてまとめて伝えよう』の第3回が「デジタルカメラをつかいこなそう」です。[今回の任務]や[授業リポート][応用のヒント]を参考にしてみてください。2001年度は、第6回がデジカメの使い方、第13回が写真撮影のテクニックになっています。
 『体験!メディアのABC』では、[放送ラインナップ]というところをクリックすると放送内容がわかります。「映像の合成」や「アップとルーズ」、「組写真」、「写真と文章」などがあります。
 すでに番組は終了している『インターネット情報局』のパソコン講座に[加工・コラージュ]があり、デジカメや写真についての記述があります。『ネタブラカタブラ』のレッスン03「音と映像」にも少し載っています。
●学校現場を見据えた『小学校デジカメ&パソコン活用マニュアル』
小学校の先生のページです。学校でのデジカメ活用に焦点を当てたHPですから、ためになる情報がたくさん収められています。[デジカメの特徴]や[デジカメ活用例]だけでなく、[ワープロの次はデジカメを覚えよう][デジカメ研修会の問題点]などの項目もあります。
●‘デジカメの困った’を解決『先生のためのパソコン講座』
はらきんさんのホームページ内にあります。このページのサブタイトルは「となりの先生に差をつけるためのひみつのページ」となっています(^_^.)。この講座のNo.10が「失敗しないデジカメ撮影のコツ」、No.17が「デジカメの使い方(総集編)」です。デジカメは学校でどんな使い方ができるのか、学習にとってはどんな写真が必要なのか、具体的な失敗写真の例を挙げての対策(技術編)解説など、先生にとってためになる情報をたくさん掲載しています。もちろんデジカメ以外の講座もたくさん用意されています。いざ、チェック。
●『理科の会原稿 目次』
久保田英慈さんのページです。理科の会の原稿として、「マルチメディアと理科教育」でデジカメの使い方を紹介する原稿が掲載されています。
●子ども向けクイズページ『デジカメを使うときの5つの原則を教えるホームページ』
竹川浩治さんのページです。タイトルが示すとおり、「デジカメを初めて使う子供へ使い方をクイズ形式で教えるホームページ」です。カメラの持ち方やしまい方などを教えるときに役立ちそうです。
『情報教育○○の活用10の原則』の中の「デジタルカメラの効果的な使い方10の原則」(岩崎秀幸氏作)をもとに作成したようです。あなたの学校の使い方ルールに合わせて、作成してみてはいかがですか?
 
デジカメを使った授業を紹介するHPもありました。いくつかご紹介します。
●数枚の写真でプレゼン『たった4時間で君も発表名人』
●写真付き記録をデータベース化『デジカメを使って定点観測をしよう』
●写真付き礼状を作成『ミニ記者に変身』
●デジカメでスライドショー『デジカメで簡易プレゼンテーション』
 
 句読点
公用文の場合は、 縦書きの場合は「。」「、」を用い、横書きの場合は「、」の代わりに「,」を用いるというのが広く行われているようですが、これは、文部省国語課が編集し、刊行した文献中に述べられている基準に従っているためです。
 「くぎり符号の使い方は、縦書きの場合と同じである。
  ただし、横書きの場合は『、』を用いず、『,』を用いる。」
  (「文部省刊行物表記の基準」(1950) より、
    後に「国語の書き表し方」と改題)
 更に、以下の通知があります。
 
「句読点は、横書きでは『,』および『。』を用いる。」
 (「公文作成の要領」 (昭和27年4月4日内閣甲第16号依命通知)より)
 
 ただし、公用文の横書きにおいても、「,」ではなく「、」が用いられることもあるようで、自治庁の「左横書き文書の作成要領」(1959) には、「句読点は,『。』(まる)及び『、』(てん)を用いる。」とあり、これも句読点使用の一つの基準となっているようです。
 
 さて、(外国語・第二言語としての)日本語教育の教材は、横書きのものが圧倒的に多いのですが、その場合でも「,」よりは「、」の方が多く用いられる傾向にあります。特に初級日本語教科書の場合はほとんどが「、」を用いています。日本語学習者向けの「日本語の書き方」ハンドブックの中には、横書きの場合も「、」を普段使用し、洋数字や外国語(ローマ字等の)のまじった文(論文等)を書く場合にコンマを使用すると説明しているものもあります。
   
 韓国リポート
 2月16日〜18日に訪問した韓国の報告をここでします。
 
 【ワールド・ウォッチ】チリ      チリの教育制度とサンチャゴ日本人学校
□□南北に長い国
 チリは南米南端の太平洋に面し、東西約170キロメートル、南北約4300キロメートルと、南北に細長い国である。南は海を隔てすぐそこに南極大陸があり、太平洋を西に約4000キロメートル進むとモアイ像で有名なイースター島がある。
 スペイン系白人と、混血のメスティーソが人口の95パーセントを占めている。在留邦人は企業の駐在員とその家族を中心に約1000人が居住しており、日系人が約2500人いる。宗教は信仰の自由が保障されているが、カトリック教徒が絶対多数を占めている。チリの特産は銅製品、ラピスラズリ(青色の鉱石)、そしてワインが挙げられる。豊かな自然と気候を利用した特産品といえる。
□□チリの教育制度
 チリの教育制度は初等教育が8年間で義務教育となっており、その上に中等教育が4年、高等教育(大学、専門学校)が4〜7年の就学となっている。中等教育には普通中学と技術中学がある。前者は進学を目的とした学校で、後者は専門技術者の養成を目的としている。大学は国立、私立を合わせて17校ある。全国統一試験を受験し、その結果を各大学・学部の合格点と見比べて検討し、進学先を決定する。大学のレベルは高く、社会からも高い評価を受けている。私立学校には名門校が多く、施設設備も充実している。
□□現地校とも交流
 サンチャゴ日本人学校は、国語力向上のため「子ども1人1人が自分の意思を明確に表現する能力を育てる」という課題で研究を進めている。おもな取り組みとして全校朝会での学年発表、全校帰りの会での個人発表、朝の10分間読書タイム、学習発表会、全校文集の作成などがある。総合的な学習の時間を「コピウエタイム」と名づけ、チリや日本の伝統・文化などを理解する学習や現地校のサンタロサ校との交流を行っている。
□□児童生徒数
 ●小=48人  ●中=5人 【サンチャゴ日本人学校】http://www.iejapones.co.cl/ 
 
 【ワールド・ウォッチ】サウジアラビア   サウジアラビアの教育制度とジェッダ日本人学校
□□イスラム教と近代都市の融和
 サウジアラビア随一の商業都市ジェッダ。古くからイスラム教の聖地メッカとメディナへの玄関口として発展した。現在も毎年巡礼には、世界中のイスラム教徒がこの地を経由していく。サウジアラビアは、敬虔なイスラム教の国である。その教えは社会の隅々まで浸透しており、教義に従って厳格に生活している。市内のいたるところにモスクがあり、1日5回の礼拝を欠かさない。
 この町の西側には紅海があり、スキューバダイビングを楽しむ人たちもいる。東側には、国土の大半を占める土漠が広がっている。夏は気温が40度を超え、雨は年に数回しか降らないが、市内のいたるところに緑が植えられ、近代的な建造物と調和している。
□□サウジアラビアの教育制度
 サウジアラビアの学校制度は日本と同じ6・3・3・4制である。国家からの援助ですべての公教育は無償である。日本と大きく異なる点は義務教育制度がないこと、小学校以上は男女別学であること、女子は体育を行わないこと、男女とも音楽の授業がないことなどが挙げられる。義務教育でないといっても都市部では保護者の教育熱が高く、小・中学校はほぼ100パーセントの就学率である。
 公立学校は朝6時半に始まり、午後1時に終わる。午前10時ごろにおやつの時間があるが、昼食は家庭でとる。また、公立学校ではイスラム教の教義や歴史を学ぶことが義務づけられており、聖典「コーラン」の学習は小学校1年生で週8時間が教育課程に組み込まれている。小学校の高学年以上では学校で正午(2回目)のお祈りを行う。
□□日本の伝統文化大切に
 ジェッダ日本人学校の朝は児童生徒全員が図書室で読書することから始まり、読書後は全員で教室などの掃除をし、きれいな環境で毎日学習している。日中40度前後の厳しい暑さのなかでも、サッカーやキックベースボールをして遊ぶ姿にたくましさが感じられる。
 日本の文化・伝統を大切にし、児童生徒会を中心にこいのぼり集会や七夕集会、節分集会などを催し、併設の幼稚部の子どもたちともいっしょに楽しんでいる。また、1年間を通して百人一首に取り組み、小学部1年から中学部まで全員で百人一首大会を行い競っている。
 現地理解教育や国際理解教育として、現地の施設見学や国際学校との交流を行い、小学部から行っているアラビア語や英会話の授業の成果を生かし、直接現地の人たちに質問をして理解を深めている。制約のある社会環境のなかではあるが、消防署や牛乳工場に出かけての学習をしたり、紅海へ遠足に行ったりして、体全体でサウジアラビアを体験している。
□□児童生徒数
 ●幼=4人  ●小=9人  ●中=2人 
 ジェッダ日本人学校】 http://www.geocities.co.jp/NeverLand/3248/ 


      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp