第194回 社楽の会報告    第193回へ    第195回へ
                                           
報告者  土 井
2003年9月4日(木)布袋北学供にて、第194回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口北部中)、高橋先生(門弟山小)、奥村先生(岩南小)、斎木先生(犬南中)、大野先生(岩南小)、尾関先生(江南北部中)、高木先生、勝村先生(犬山中)、尾関先生、早川先生(江北中)、織田先生(扶桑中)、浅井先生(五条川小)、野沢先生(柏森小)、池村さんの14名でした。

☆ 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

  尾教研丹葉地区社会科研修会
大口町中学生海外派遣報告
  東海地震に関する新しい情報発表について
 Web紹介
 教育関連情報
  MM紹介
 研究会案内
 尾教研丹葉地区社会科研修会
   小西先生をお迎えしての研修会の感想をまとめます。

 大口町中学生海外派遣報告
 「ブリスベン見てある記」http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hokutyuhp/kaigaihaken/mitearuki1.htm 
  ブリスベンを見ての土井の個人的感想をまとめました。

 東海地震に関する新しい情報発表について
   http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/press/0307/28a/20030728tokai.pdf       
  気象庁:東海地震において、「注意情報」で防災準備 3段階で情報公表することになりました。 
  児童生徒を帰宅するタイミングが変わるから重要です。
 Web紹介
(1) 国際理解教育研修会「これからの国際理解教育」
  国際協力講演会のHP
 
(2)子どもの居場所づくり新プラン(文部科学省)
 文部科学省はこのほど、全国の学校で放課後や休日に、地域の大人の協力を得て、スポーツや文化活動など多彩な活動が展開されるよう、家庭、地域、学校が一体となって取組む「子どもの居場所づくり新プラン」を平成16年度概算要求に盛り込んだ。このプランは、3ヵ年計画で全国約14,000校で展開、「地域子ども教室推進事業」や、子育て学習の全国展開による学習機会の充実及び相談体制の整備などを予定しいる。
参照:子どもの居場所づくり新プラン【文部科学省】
 
(3)平成16年度 IT政策大綱−日本発の新IT社会を目指して【総務省】
 日本発の新IT社会の構築、16年度重点分野
 
(4)平成14年 人口動態統計(確定数)の概況【厚生労働省】
 出生数は115万3855人で、前年の117万662人より1万6807人減少し、出生率(人口千対)は9.2で、前年の9.3を下回った
 
(3)「テレビコマーシャル」に関するサイト■
☆ テレビCM史研究拠点 http://www002.upp.so-net.ne.jp/TVCM_archeology/ 
 テレビCM史を専門に研究している管理人が集めたデータやエッセイ。貴重な資料多。
☆ CM JAPAN http://www.cmjapan.com/ 
 新作&話題CMの情報ポータルサイト。ジャンルや企業名から気になるCMをチェック。
☆ CM探検隊 http://www.kageroh.com/cm_searcher/ 
 CMの動画を見ることができるサイトのリンク集や、CMソング(CD)のデータベース。
☆ CM-fan.net http://www.cm-fan.net/ 
 世界の広告祭受賞作品や全国初詣CM、各政党CMなど、話題のCMを動画で見られる。
☆ CMMUSIC-あのCMで流れるあの曲はなに?- http://cmmusic.tripod.co.jp/ 
 ジャンル別に分類されたCM曲の一覧表。曲名、歌手名、出演者などからリンクも。
☆ 世界のCMフェスティバル http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~bouvier/index2.html 
 世界中のCMから選んだ500本を世界ツアーで公開。今年9月以降も韓国や日本各地で。
 
(4)木炭特集
☆ 「木炭・アルミニウム電池の作り方」  http://chemcon.chemistry.or.jp/2002/procedure.htm 
  木炭を用いた電池の作り方を丁寧に解説
☆ 「水の汚れはどこへ消える?」  http://www.ngk.co.jp/site/no33/content.htm 
  木炭を使ったろ過装置の作り方
☆ 「遠赤外線協会のホームページ」  http://member.nifty.ne.jp/ensekikyo/index.htm 
  目的物を直接温める、遠赤外線の作用
 
(5)熱中症関連
☆ 熱中症予防情報  日本気象協会
 予想される気象条件に過去の熱中症発生件数の事例を加味し「ほぼ安全」「注意」「警告」「厳重警戒」の4段階で熱中症予防情報を提供。1週間 先までの情報を確認できる。
☆ 熱中症、熱射病、日射病のホームページ
 スポーツ、運動中における暑熱障害・熱中症・熱射病などの予防法、応急手当の仕方など。
 
(6)福祉について考えよう!
 福祉の現状やデータなど。小中学生が総合の時間で活用することを念頭に置いたサイト作りがされており、調べ学習に役立つ。東京都福祉局が作成。
 
(7)点字のお勉強
 点字の基礎基本をわかりやすく解説。実践編では文学作品の点訳読解に挑戦。
 
(8)8月の天候【気象庁】
 
(9)平成15年版 青少年白書」(全文)【総務省】
 青少年白書の全文掲載
(10)平成15年版 環境白書を掲載【環境省】
参照:平成15年版 図で見る環境白書を掲載【環境省】
 
(11)「統計でみる市区町村のすがた2003」を刊行【統計局統計センター】
 社会・人口統計体系で市区町村別に整備している基礎データの中から主要な項目を取りまとめたもの
 
(12)9月は宇宙月間です【宇宙開発事業団】
 プロジェクトと連動したシンポジウムや、展示会、青少年向けプログラムの案内など
 
(13)50cm望遠鏡で撮影した火星画像更新【国立天文台】
http://mars2.mtk.nao.ac.jp/Gallary.html  2003年5月21日から8月25日までの撮影
 
(14)特色ある学校の紹介【全国連合小学校長会】
http://www.zenrensho.jp/10.htm  独創的な指導実践研究や学校自慢を掲載
 
(15)「21世紀におけるインターネット政策の在り方」−日本発の新IT社会を目指して−【総務省】
 本格的な利用拡大を目指す第二段階のIT社会に入り、利用高度化の今後の方向性と利用高度化実現のための提言
 
(16)青少年のメディア・リテラシー向上のために− 小学生向け教材の貸出しについて −【総務省】
 小学生向けの3教材を追加して貸し出し、「うっきーちゃんのテレビふしぎたんけん」<低学年向け>、「TVブラザーズの−テレビ大冒険−」<低学年向け>、「ストーリーは君しだい!ドキュメンタリーの真実」<高学年向け>
 
 教育関連情報
(1)4・3・2制の一貫教育導入など認定(首相官邸)
 構造改革特別区域計画第2回認定式が8月29日、首相官邸で行われた。今回の第2弾認定は、新たに47件を認定。特区としては、小・中学校において4・3・2制の一貫教育を導入し、基礎教科の充実、国際科・生き方創造科など独自の教科の創設等を図る熊本県富合町の「富合町小中一貫教育特区」などに認定書が手渡された。
参照:構造改革特別区域計画の第2回認定式【首相官邸】
 特区の例として、小・中学校において4・3・2制の一貫教育を導入
 
(2)愛媛県教委がスピード違反で教諭3人を減給処分(愛媛)
 県教委は二十七日、自家用車を運転中に速度違反で検挙されたとして、三崎町内の小学校に勤務する三十歳代の男性教諭ら、女性一人を含む三十―四十歳代の小中学校教諭三人を、いずれも減給十分の一(一か月)の懲戒処分とした。
 
(3)特技をいかして生徒や学生が講座を開催(山梨)
 県生涯学習推進センターは、公募した13歳から22歳の生徒・学生にオリジナル講座を開いてもらう全国でも珍しい取り組みを行っている。講師を務める生徒・学生はスポーツや趣味など各自の特技や経験を伝えるプログラムを作成して開講し、同センターが会場の手配などを支援する。
 
(4)EduMail)))フリーター再教育を56専修学校で実施 文科省
 文部科学省は8月27日、来年度予算の概算要求を発表した。一般会計は6兆7405億円で、今年度予算と比べて6.6%増えた。フリーターの再教育に5億1400万円を充て、IT(情報技術)や生命科学など8分野について、全国の専修学校56校で実施する。
 子供の居場所づくりでは125億円を要求。3年間の緊急事業として、初年度は全国7000の小中学校で放課後や休日に地域の大人が体験活動を指導するほか、問題行動・不登校の児童生徒への支援などに取り組む。
 研究分野では、国公私立大学を対象に特許の海外出願の費用の一部を、5年間限定で支援する。人材の養成を含め約35億円の予算を盛り込んだ。
 
(5)EduMail)))小中学校教諭ら11人が農業体験 島根・益田市
 農業の大切さを学び、教育現場に生かそうと島根県益田市でこのほど、教員対象の農業セミナーがあり、小中学校の先生ら11人が秋野菜の植え付けなどを体験した。
 より深く農業を理解し児童、生徒に適切な指導をしてもらうため、県益田農林振興センターが開いた。今回で5回目。11人は益田市と美都町の教諭らで男性3人、女性8人。
 同市赤雁町の体験型農業公園では、同センター農業普及部の品川正さんが野菜作りの基礎について講義。このあと教員らは畑に集合、クワで土を盛り上げ畝(うね)を作り、キャベツ、白菜、ブロッコリーの苗を植えたほか、大根の種子をまいた。
 東仙道小教諭、今谷和子さん(36)は「1、2年生の生活科の授業で野菜作りを教えます。すぐに現場に生かせるセミナーは貴重な体験です」などと話していた。教員らは植え付け作業に先立ち、市内の野菜栽培農家や肉牛の飼育農家を見学した。
 
(6)EduMail)))教員も夏休み中に「駅前留学」で研修 千葉市教委
 千葉市教育委員会は、中学校の英語教員の英語力を高めるため、今年度から独自の研修事業をスタートさせた。教員たちは「駅前留学」で知られる英会話学校NOVAの講師からも学ぶ予定だ。夏休み中の研修は、生徒の「夏期講習」並みのハードなスケジュールとなりそうだ。
 この研修は文部科学省が打ち出した「英語が使える日本人の育成」の方針を受けたもの。今年度は30人が対象だが、5年間で市内の中学校の全英語教員が研修を受ける。
 研修内容は、大学教授による英語教授学のほか▽県内在住の外国人のべ30人との「日本の英語教育」「子供の学校生活」などをテーマにした対話・議論▽リスニング▽市内の英語教員による英語授業の実践発表▽海外での大学受験の条件となる英語試験「TOEFL」の学習方法の講義−−など、盛りだくさんだ。NOVAの外国人講師からは、語学指導のノウハウだけでなく、ALT(外国語指導助手)とのチームティーチングの方法などを学ぶ予定だ。
 研修は計10日間で、すでに6月から始まっているが、夏休み中の8日間は午前9時半から午後4時半まで、研修が集中して行われる。市教委では「教員が英語で英語を教えられ、生徒からも自然に英語が出てくるようになれば」と話している。
 
(7)EduMail)))高3女子の5割「性体験ある」 福岡県性教育研究会調査
 福岡県内の教員らで作る県性教育研究会(入江幸子会長)がこのほど、高校生の性行動や性意識を調べた「青少年の性に関するアンケート」の結果をまとめた。高3では女子の5割、男子の4割がセックスを経験しており、このうち半数以上が「経験した相手は複数」と答えるなど、性の低年齢化やネットワーク化を裏付けている。
 調査は昨年度、入江会長が講演などに招かれた高校に依頼。承諾が得られた福岡、佐賀両県の計3校で無記名でやり、男子342人、女子439人が回答した。
 セックス経験があるのは、高1では女子34%、男子20%だが、高3では女子50%、男子41%に増えた。この数字は、東京都で昨年実施の調査で得られた高3女子46%、男子37%とほぼ同じ。初体験の年齢は全学年を通じ、男女とも15、16歳が6割以上を占め、最も多かった。
 また、セックス経験者のうち、複数の相手と経験した割合は、高3で男子62%、女子78%と高率を示し、短い期間に交際相手を変えたり、軽い気持ちでセックスに至るなど、安易な性行動がうかがわれた。
 一方、大部分が「性感染症や妊娠が気になる」と答えたが、「いつも避妊している」のは、男子45%、女子46%と半数以下にとどまった。用いている避妊方法はコンドームが約7割を占めたが、医師の処方が必要なピル(経口避妊薬)を使用している生徒もいた。
 入江会長は「経験人数の結果などには、正直言ってがく然とした。親や教師は認識を改め、実態を直視してほしい。男女の体の違いを知り、相手を思いやることを教える性教育が、小学校の低学年くらいから必要だ」と話している。研究会は1986年に発足。毎年、性教育の方法や内容などを研究発表する勉強会を開いている。
 
(8)EduMail)))中教審・中間報告で学力向上路線を追認
 中央教育審議会の教育課程部会は4日、小中高校の学習指導要領の見直しを求める中間報告をまとめた。教える内容の制限を緩めたり、習熟度別学習を奨励するのが柱で、文部科学省が学力低下の批判に応えて打ち出した学力向上路線を追認した形だ。同省は10月にも答申を受け、来年度の教育課程編成に間に合わせるよう見直し作業を進める。
 学習指導要領は教科ごとに学ぶべき最低限の内容を定めており、小中学校では昨年度、高校では今年度に改訂された。
 中間報告では、指導要領が最低基準であることの明記とともに、教科ごとに教える内容を細かく定めた「歯止め規定」の見直しを提言した。同省は昨年度の教科書検定から、指導要領を超える発展的内容について、本文の記述としてでなく「コラム」の形で容認している。
 また中間報告は「個に応じた指導」として、習熟度別学習を新たに明示するよう提言した。習熟度別学習は全国の7割の小中学校が既に実施している。学習効果が疑問視されている総合的な学習の時間については、指導方法や教科学習との連携を明確にするよう求めた。
 
 MM紹介 
(1) ☆ ワールド・ニューズ・メール ☆  金曜スペシャル版     □
〓The World News Mail@2003.8.29 No.400  週2回無料、火曜はグローバル〓
○日本の自衛隊をコケにした現地マスコミ(英国)--------------------------
 イラク国連事務所への爆弾テロ事件が起き、日本政府がイラクへの自衛隊派遣を延期するとのニュースをロンドンで聞いて、すぐにこれは「まずいな」と思った。
 BBCは21日の午後6時のテレビニュースの中で、派遣延期の事実をコメントなしに伝えただけだったが、キャスターたちの口調には日本軽べつの雰囲気はありあり。
 そして、案の定、22日付の英タイムズ紙は論説欄であからさまに日本政府と自衛隊を全くコケにした記事を掲載した。
 「勇敢であれと頼むな。おれは日本の兵士である」との皮肉交じりの見出しでまず一撃。
 本文を読んでいくと、「何たる臆病(おくびょう)なたわごと! 世界の各首都から嘲笑(ちょうしょう)が聞こえる。飢えているサラエボへの援助輸送団の護衛兵たちは、セルビア人が銃撃を開始した時に帰国したか? 殺人鬼の反乱軍が子供たちを不具にし首都に突撃していたからと言って英軍はシエラレオネを見捨てたか」などと、危険地帯に行くことに尻込みする日本を非難。
 日本の主張は「家が燃え落ちようとしている。だから消防士は火炎と取り組む前に熱が冷めるまで待ったほうがよい」と言うに等しい、と批判した。
 また、暴力に巻き込まれない平和維持軍という考え方がいかに非現実的なことかを指摘。
 「日本軍は戦闘に巻き込まれない限り、何らかの軍務を喜んで行う。彼らは全員理容師にでもならせよう」と結んでいる。タイムズ紙は普段は日本の右傾化を憂慮するような論調を載せる新聞だが、今回の日本のふがいなさにはあきれ返っている。
 これだけコケにされれば憤慨しない日本人はいないだろう。しかし、国際社会の中で、日本が命の危険を伴う人的貢献を回避しようとする限り、反論しようがない。
 「腰抜けの日本人」と見られている限り、国連安保理の常任理事国になることなど夢のまた夢だ。(G)
 
(2)日刊・小学校教師用ニュースマガジン 1216   07/31(木) 
 編集・発行 蔵満逸司 wahaha@po.synapse.ne.jp  読者 6603人 
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菊池省三■子どもの表現力を鍛える3
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授業づくりネットワーク北九州2003 
 
子どもの発表やスピーチ、作文を聞いたり読んだりすると、「だからどうなの?」と思ってしまう表現が多いことに気づきます。他者と伝え合わないといけない場面なのに、「〜と思います」「〜じゃないんですか」「〜と同じです」といった表現を力なくしているだけなのです。子供どうしのかかわりも少なく授業はダレタ感じ
になってしまいます。
そのような表現をする子どもは、深く考えていない場合が多いように感じます。相手意識も目的意識も希薄なようです。自分の思いだけを残す場合はいいのでしょうけれど、相手と共に考えるような場合ではそれだけでは困ります。そのような表現からは、深まりも広がりもないからです。そこで、次のような三つの指導を行います。
1.「〜と思います」を使わないで「〜です」と表現させる。
 これは、学習中に指導することが多いです。「私は、・・・について〜だと思います。」と話した場合、
「私は、・・・について〜です。」と言い換えさせるのです。「〜と思います」のままだと、「その後」を考えようとしないからです。思考がそこで止まってしまうのです。「〜です」と言い切るようにさせると、その後に、
「なぜかというと、―――――だからです。」「例えば、―――――というようなことがあるからです。」
などと、「次」を考え始めるようになるのです。
 
 聞いているまわりの子どもたちも、「〜と思います」だと「ふ〜ん、○○君はそう思ったんだね」で終わりです。言い切る形で終わると、「なぜそうなの?」「例えばどういうことなの?」といった思考がより働くようです。学習に深まりが見られるようになります。
 
2.「誰」に話しているのかを話させる。
 ディベートのように、誰に話すのかがはっきりしている場合はいいのですが、普段の話し合いでは明確な相手意識は弱いといえます。ただなんとなく先生やみんなに話しているだけです。
 そのような話し合いばかりをしていると、自分には関係ないと考えて聞き流す子
どもが増えてきます。
 そこで、
「○班の人に聞きます。」
「ぼくの発表の後に、○○さん感想を言ってください。」
「○列の人立ってください。私と同じ考えなら聞いた後で座ってください」
などと、発表前に話させるのです。
 このように書くと、「○班以外の人は関係ないと思って、逆に聞かないのではな
いか」と感じる方もいるかもしれませんが、子どもたちは発表者と○班のやり取り
を興味深そうに聞きます。教室の中に緊張感が出てきます。
 
3.意見は「反論」であると教える。
 なぜ意見を述べるのかという「目的」をはっきりさせなければなりません。子どもたちの話し合いを聞いていると、何のために意見を話しているのか分からない場合があります。
 私は、意見は反論である、と指導しています。その意見に賛成であれば、わざわざそれ以上話す必要はないと思っているほどです。その事柄について深く追究する必要がないからです。社会的な問題(みんなの問題)をあつかうときや判断が分かれたときなどは、相手の意見に対して反論をしつこくするように指導しています。具体的には、
「A相手の意見を引用して、B違うと否定して、Cその理由を説明して、Dだから違うと結論を言う」
と指導しています。
以上のような指導をくり返すと、「ただなんとなく話している」「思いついたことをだらだらと書く」ということはなくなってきます。そして、相手と積極的にかかわっていこうという子どもが増えてきます。
 
(3) 小泉内閣メールマガジン 第107号 ========================== 2003/08/28
[数字でみる日本]
● 年29.2%
 年29.2%とは、出資法で定められた、金融業者が金銭の貸付けを行う際の上限金利です。元本が1万円とすると、利息の上限は1日8円になります。
 近年、違法な高金利や厳しい取立てで利用者を精神的に追い詰めるなど、違法な金融業者による被害が深刻な社会問題となっています。
 上限を超える高金利で貸付けたり、正規の登録を受けずに営業していたヤミ金融業者によって、平成14年には、約12万人が総額で約159億円の被害に遭いました。
 違法な業者の手口としては、「他店で断られた方もOK」「簡単、即日融資」などと電話、チラシなどで勧誘し、3万円から5万円といった少額を、7日から10日間と短期間に貸し付ける事例が多くみられます。
 しかし、少額とはいえ、違法な高金利のため、返済請求額は雪だるま式にあっという間に膨れ上がってしまいます。そして、少しでも返済が遅れると、本人や職場だけでなく、家族や親族まで脅迫まがいの厳しい取立てにあい、利用者は精神的に追い詰められてしまいます。
 先月末、違法な金融業者への規制を強化するため、ヤミ金融対策法(貸金業規制法及び出資法等の一部改正法)が成立しました。厳格な登録審査により貸金業登録制度が強化されるほか、来月からは、違法な高金利や無登録での営業についての罰則が、現在の「懲役3年以下若しくは300万円以下の罰金又はこれの併科」から、「懲役5年以下若しくは1千万円以下の罰金又はこれの併科」(法人の場合には、高金利違反に対して3千万円、無登録営業に対して1億円)へと引上げられます。
 違法な金融業者による被害に遭わないための最大の防衛策は、無登録業者や違法な高金利をとる業者を利用しないことです。借入れをする場合には、当該業者の登録の有無、金利が法定の上限を超えていないかを十分に確認し、違法な金融業者を利用しないようにご注意ください。
※ 金融庁ホームページ(違法な金融業者にご注意!)
※ 登録貸金業者情報検索サービス
 
 研究会案内
(1)メディアリテラシー教育研究会中部支部9月例会のご案内
日時:9月13日(土)午後1時〜5時 その後懇親会
場所:名古屋法律経済専門学校1号館601教室  参加費:500円
■お話のタイトル「出会い系サイト流行の背景と法規制」
< 内容>
「出会い系サイトとは?、出会い系サイトが流行した要因、 出会いシステムの歴史、 出会い系サイトの利用実態、出会い系サイト規制法案等」
■ゲスト・井上善友さん (プロフィール)
「埼玉学園大学人間学部 非常勤講師
専門分野  メディア論、ジェンダー論、セクシュアリティ論
著書(共著)「広告からよむ女と男  ジェンダーとセクシュアリティ」(雄山閣出版)
 
(2)日本社会科教育学会
第53回全国研究大会(群馬大会)のご案内 2003年6月6日
日本社会科教育学会会長 二 谷 貞 夫  全国研究大会実行委員長 山 口 幸 男
 2003年度の日本社会科教育学会第53回全国研究大会は群馬大学教育学部にて開催することになりました。シンポジウムテーマは「社会科教育と新しい時代の"公共性"」、課題研究テーマは「自然・環境」「地域の国際化」「高度情報化」「ジェンダー」「小・中・高校の一貫性」の5つです。わが国社会の内外が大きく揺れ動き、教育界でも教育基本法改訂が論議されるなど戦後教育の大きな転換点にさしかかっているこの時、これらの諸テーマは社会科教育にとって基本的、かつ将来的にきわめて重要な課題であるといえます。会員、非会員を問わず多くの皆様に「日本の真ん中、群馬県」にご参集いただき、議論を深められればと思っています。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
1 主 催 日本社会科教育学会  日本教育大学協会全国社会科部門
2 後 援 群馬県教育委員会  前橋市教育委員会
      群馬県小学校社会科研究会  群馬県中学校社会科研究会
      群馬県高等学校教育研究会地理部会、歴史部会、公民部会
3 会 場 群馬大学教育学部(教養教育棟)
4 期 日 平成15年10月11日(土)〜12日(日)
  シンポジウム 
    テーマ 社会科教育と新しい時代の"公共性"

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp