第197回 社楽の会報告    第196回へ    第198回へ
                                           
報告者  土 井
2003年10月16日(木)布袋北学供にて、第197回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口北部中)、野沢先生(柏森小)、大島先生(古知野中)、織田先生(扶桑中)、浅井先生(五条川小)、奥村先生(岩南小)、高橋先生(門弟山小)、青木先生(高鷲中)の8名でした。

☆ 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

 CM作りの授業
政治風土

  教師力アップセミナー 野口芳宏先
 Web紹介
 教育関連情報
  MM紹介 

 CM作りの授業
 中学3年生選択情報の授業でCM作りの授業に取り組んでいます。中京テレビの協力を得て、フライパンのCMをどうやって作ったかを授業していただきました。実際の映像を制作段階に応じて見ると、インパクトの違いがわかります。
    この授業は取材され、月末の土曜日5:30「あなたと中京テレビ」で放映されます。

 「政治風土」
中日新聞10月4日朝刊 編集局デスクより 編集局長 小出宣昭
 これこそがプロの仕事と言うべき署名記事を発見した。明治時代からの日本の政治の流れを、自民党と民主党という対立の構図から説明し、それを名古屋市と岐阜県に象徴化している。見事という他はない。
 −−−−−−−−−−−−− 以下引用 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 民主党と自由党がくっついて新しい民主党が誕生した。対する自民党は、昭和三十年に自由党と民主党が合体して生まれた自由民主党なんだから、名前だけみると、日本の与野党とは何が何だか分からなくなってしまう。
 二つの政党の変遷は複雑を極めるが、私は大ざっぱに、地方を基盤とする保守・本流(自民党)と大都会を基盤とする保守・左派(民主党)として見ることにしている。この枠組みでながめると、遠く明治時代からの日本の政治の流れが見えてくる。
 明治の後期には、今とよく似た二大政党が生まれた。
 一つは、政友会。フランス革命の自由と人権の思想的影響を受けた板垣退助の自由党が根っこで、農村が基盤。地方の資源に強かった三井財閥が支持し、東海地方では岐阜がその牙城だった。
 もう一つは、進歩党−憲政会だ。英国議会主義の影響を受け、後に民政党となる。都市の勤労者が支持基盤で、産業資本の三菱財閥がバックについた。この地方では、名古屋が最大の牙城だった。
 農村の保守本流(政友会),と都会の保守左派(憲政会から民政党)という大筋の流れは、大正、昭和、そして戦後にまで続く。政友会は吉田茂の自由党となって本流を形成し、民生党とは進歩党、改進党という保守左派になる。
 昭和二十一年、左派の強い愛知県で初めて本流の自由党を立ち上げた辻寛一さんや江崎真澄さん(いずれも故人)は「自由党なんぞ地元でははじかれ者でね。二人とも、岐阜で入党したんですよ」と語っていた。岐阜には自由党の大野伴睦、牧野良三といった大物がいたのだ。
 その後、日本の政治は二転三転して今に至るが、今度の総選挙を前にした岐阜と名古屋の政党図をみよう。
 岐阜県全体と名古屋市の人口は、二百万余でほぼ同じ。だが、岐阜県の衆院議員は自民5で民主はゼロ。名古屋市は逆に、自民がゼロで民主が5である。地方の本流と大都会の左派とみれば、明治からの流れは変わっていない。
 変わるものと変わらぬものと。小泉改革の嵐は、政治風土にどう響くのだろう。

 教師力アップセミナー 野口芳宏先生
   さすがでした。口頭で報告します。
    http://school55.net/cgi-bin/kyoushi/15/4/noguchi.htm 教師力アップのページにもアップされています。
 Web紹介
(1)大口西小学校のインターネット百葉箱
全国で初めて?水温やphを観測し、インターネットで知らせることができます。
ビオトープ版   http://220.111.245.19 (グローバル/外部からの閲覧アドレス)
インターネット百葉箱 http://220.111.245.19:81 (グローバル/外部からの閲覧アドレス)
 
(2)河村文部科学大臣が「教育基本法改正が使命」とあいさつ【自由民主党】
 自由民主党の教育問題連絡協議会で10月3日あいさつ
 
(3)国連KIDS
国連のイメージと現実など、国連のさまざまな情報を詳しく紹介している。http://www.unic.or.jp/kids.htm 
 
(4)「わたしたちの生活と金融の働き」    http://www.fsa.go.jp/fukukyouzai/index.html 
 
(5)ポートフォリオでプログラム学習
地域と学校を繋ぐ防災教育
 
(6)特色ある学校の紹介【全国連合小学校長会】
 鳥取県気高町立逢坂小学校、鳥取県北条町立北条小学校、鳥取県鳥取市立若葉台小学校、鳥取県泊村立泊小学校 を追加アップ
 
(7)日本社会科教育学会 第53回全国研究大会
  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jass2/contents/53taikai.htm   テーマ「社会科教育と新しい時代の"公共性"」
 【期日】2003年10月11日(土)〜12日(日)  【場所】群馬大学教育学部 教養教育棟(前橋市)
 
(8)静岡大学教育学部附属静岡小学校 研究協議会
  「学びをひらく −自分らしくなっていく 子どもと教師の営み−」
 【期日】2003年10月16日(木) 8:40〜15:55
 【場所】静岡大学教育学部附属静岡小学校(静岡市)
 
(9)excite 紅葉特集
  全国の紅葉スポットの紹介をしているサイト。地域の紅葉状況がひと目でわかるよう、県ごとに色分けされた日本地図はとても便利。そのまま社会科の教材。
(10)猛獣の前で踊るガゼルと紅葉に共通するものは?
  紅葉は、葉緑素が分解されることで、カロチノイドやアントシアンの色が浮き出る事からおこるという「原理」は、よく知られている。では、紅葉の起こる「意義」は?学術的な見地から解説したエッセイで興味深い。
 
(10)子ども向け 安全にネットを利用するためのポータルを開始      【マイクロソフト】
  マイクロソフトは10月7日、子供が安全にインターネットを利用するための情報を掲載した「キッズ セーフティ ポータル」を開設した。個人情報の流出を防ぐにはどうしたらいいか、トラブルに巻き込まれないためにはどうしたらよいか、ネット関連犯罪への対応策などを、小学生向け、中高生向け、保護者向けの3つに分けて掲載している。
 キッズ セーフティ ポータル http://special.msn.co.jp/kids/ 
 
(11)国土交通省 鉄道局
 鉄道の歴史が分かる子ども向け「鉄道いろいろ」ページがおすすめ。日本中の鉄道を全部つなげると何kmか?も分かりますよ。http://www.mlit.go.jp/tetudo/ 
 
(12)ekiben.or.jp
 全国の駅弁情報を検索できるデータベース。駅弁の歴史もわかる。社団法人日本鉄道構内営業中央会が作成。
 教育関連情報
(1)学習内容の制限緩和を   中日新聞10月7日夕刊
「ゆとり」早くも転換 指導要領で中教審答申
 中央教育審議会(鳥居泰彦会長)は七日、教科の学習内容を制限している学習指導要領の「歯止め規定」を緩和するよう求める答申を河村建夫文部科学相に提出した。留学生政策に関する中間報告もまとめ、政府の「留学生受け入れ十万人計画」がほぼ達成されたことから、質の確保を重視する方向への転換を打ち出した。
 答申を受け、文科省は年内に指導要領を部分改訂。指導要領は「最低基準」との位置付けを強調し、学力低下不安を解消する考えだ。「ゆとり路線」を目指して昨春導入された新指導要領は、学力低下不安の高まりから早くも学力重視の方向に転換を余儀なくされた。
 答申は、指導要領はすべての子どもに指導する基準であることを徹底すべきだと強調。特定の分野や内容を「扱わない」としている「歯止め規定」を、実態に応じて範囲を超えた内容も指導できることを明確にする形で記述を見直すよう求めた。
 入試の出題では「小中高校の教育に与える影響に配慮する必要がある」と指導要領への配慮を求めたが、範囲外の出題の是非は「関係者間で検討されることを期待する」との表現にとどめ、基準は示さなかった。
 個々の子どもに応じた指導を充実するため、小学校で「習熟度別授業」を、小中学校で「補充的な学習」と基準の範囲を超えた「発展的な学習」を、それぞれ指導要領に追加記述するよう提言。
 総合学習は「目標や内容が不明確で検証、評価も不十分」と指摘し、教科の学習との関連づけを指導要領に明記し、各学校には全体計画を策定するよう要請した。
 留学生政策では、日本人学生の留学支援や外国人留学生の質の確保に重点を置くよう求めた。海外で博士などの学位取得が可能な長期留学制度の創設を提言。大学には、日本への留学生で成績が良くない者への指導を徹底するよう促した。
 一方、河村文科相は同日、大学入学資格検定(大検)を就職や各種の資格試験にも使えるよう制度の見直しを諮問した。
 <中教審答申の骨子>
▼学習指導要領は「すべての子どもが学習する内容」という基準性を明確化
▼指導要領の「歯止め規定」の記述を緩和
▼習熟度別授業を小学校の要領に例示し、小中とも「発展的な学習」「補充的な学習」を追記
▼「総合的な学習の時間」の趣旨や教科との関連付けを指導要領に明記、各学校は全体計画を策定
 <歯止め規定>小中高校の学習指導要領は各学年、教科で指導する内容を示した上で、学習の範囲を明確にするため「食物連鎖などは取り扱わない」(小6理科)などと限定する規定を設けている。一方、指導要領の総則は「特に必要がある場合には、第2章(各教科)以下に示していない内容を加えて指導することもできる」として歯止め規定を超える指導も許容、教育現場で混乱が生じていた。
 
(2)EduMail)))学校運営や指導力への意見集め校長の評定に反映 香川県
 香川県教委は、校長の学校運営や指導力について一般教職員から意見を集め、勤務評定に反映するシステムを、早ければ今年度中に導入する。これらの評価を参考に、県教委や各市町教委が校長を指導するもので、文部科学省は「全国的にも聞いたことがない制度」としている。
 同県は2001年度に地元企業関係者らによる検討委員会を設置し、勤務評定の在り方などを議論。教職員の声を校長の勤務評定に反映すべきと県教委に報告していた。県教委義務教育課によると、校長の勤務評定は、これまで、県や各市町の教育長らによる学校訪問を通じて行っていた。
 今後は、毎年提出される教職員の「異動希望調査票」に、「校長がリーダーシップを発揮しながら、学校を効果的に運営しているか」などを問う欄を特別に設けることを検討している。教職員の意見は、当該の校長の目には触れないよう配慮する。同県内の公立小中高校など約330校が対象となる。
 
(3)EduMail)))大阪・豊中市の2小学校に授産施設併設
 大阪府豊中市は市立小学校2校で空き教室を改造し、知的障害者が働く通所授産施設を併設することを決めた。11月に着工し、来春の完成後、社会福祉法人に無償貸与する。学校内に授産施設を造る例は全国でほとんどなく、福祉関係者は「障害があっても好きな町で生活できるノーマライゼーションを、子供たちが肌で知ることができる」と評価している。
 一般に障害者の働く場所は限られ、保護者らによる運営基盤の弱い無認可の小規模作業所などが受け皿になっている。同市障害福祉課によると、市内にも23カ所の無認可作業所があり、法人が運営している授産施設はわずか2カ所だけだ。
 こうした状況の下、約10の作業所が、安定した運営を目指して新たに2法人を設立。市は、児童数の減少で生じた北丘、南丘両小学校の空き教室各5室を作業室に改造し、2法人に無償貸与する。施設では18歳以上の知的障害者計約60人が働き、弁当やクッキーなどを作る計画だ。
 同課は2001年5月から、両校PTAなどにこれらの計画の説明を始めた。しかし、翌月、同府池田市の大阪教育大付属池田小で乱入殺傷事件が発生。一部の住民から、施設が学校内に出来ることに不安の声が出た。このため市は2年間かけて、障害者理解のための住民学習会や施設見学会などを開き、同意を得た。
 法人設立に参加した第四豊中障害者共同作業所の宮崎知代所長は「障害者が働く姿を子どもたちが見て、生活を知れば、交流も生まれると思う」と期待。一色貞輝市長は「障害のある人に、周りが偏見を持つことなく温かく接してほしい」と話している。
 
 MM紹介 
(1) メールマガジン「実践!作文研究」 第192号 2003年10月12日発行より
☆★☆コメント☆★☆
 作文研究グループとしては最も大きなメーリングリストであり、そのスタッフが発行しているメールマガジン。具体的な指導がさまざまな角度から紹介される。
 その第一人者、上條先生の指導を紹介する池内先生の記事。以下引用
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上條晴夫氏の作文指導
----「書けない子をなくす作文指導10のコツ」を読む(6)----
  作文指導は「指示」が命だ!「4.時間の指示をする」    聖学院小学校  池内 清
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■時間の指示
 時間の指示をするというのは、子どもたちに書く時間をあらかじめ、書く前に知らせておく事である。
 例えば、『三分で書きなさい』とか、『十分で書きなさい』とかである。
 時間の指示をすることの大切さを上條氏は体育のたとえを用いて以下のように説明する。
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 走ることを、子どもたちに指示するとしよう。五〇メートルを走るのか、一〇〇〇メートルを走るのか。
 指示しない教師がいるだろうか。走り出す前に、五〇なのか、一〇〇〇なのか、必ず、指示を出すはずである。
 五〇メートルを走るのと、一〇〇〇メートルを走るのでは、自ずと、その走り方が変わってくるからだ。(後略)        「書けない子をなくす作文指導10のコツ」(p38)
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 見事なたとえであると思う。思わず納得してしまう。
 前回の「規模の指示」では、作文を書く量の指示をし、今回は、時間で書く量を指示しているとも言える。
 この指示を出すと子どもたちの集中力が一気に高まる。子どもたちに具体的な数字の入った指示を出すと、集中力が高まるのと同じである。『一つ選びなさい』『三つ書きなさい』などが典型例である。
 それを作文指導に活かしたすぐれた指示であると言える。
  上條氏は、この「時間の指示」を書く内容によって、三分、五分、十分〜三十分と分けて子どもたちに指示を出している。(p41-p42)
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 三分・・・・・・・発問後のノート作業
 五分・・・・・・・授業の感想文や学習のまとめ
 十分〜三十分・・・作文の授業
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 このように、時間の指示のバリエーションを使い分け、その場に適した時間を子どもたちに与えて、書く授業を進めるのである。
■「時間の指示」を使った授業
 この「時間の指示」を上條氏から学んだ私は、普段の授業では、これに「一分」という「時間の指示」を付け加えている。
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 一分・・・自分の立場を決める。(賛成・反対、○・×など)
 三分・・・なぜ、その立場に決めたのかの理由。(箇条書き)
 十分・・・その理由の詳しい説明。
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 六年生国語に「二つの意見から」という単元がある。あるテーマに対して、「二つの意見」に分かれて話し合う活動である。
 そこでテーマを「タマちゃんは海に返すべきである」で賛成・反対を考えさせた。
 この授業で使った「時間の指示」は次の三つである。
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1)『タマちゃんを海に返す方がいいか、そのままにしておく方がいいかで、自分の立場を決めます。時間は一分です。』
2)『なぜ、そう考えたのか、理由を三つ書きなさい。時間は三分です。』
3)『その考えた理由の詳しい説明を書きます。時間は十分です。』
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 いろいろと応用が利く、「時間の指示」の組み合わせだと思う。
 
■作文の授業
 まとまった作文を書く時に一時間使って、作文用紙一枚を与えて書いてもらう時がよくある。
 テーマの説明しておよそ三十分を使って書く。
 自分のクラスでは、文題にもよるが、十分あればおよそ四〇〇字の作文用紙を埋めることができる。
 そこで、最近はあえて、「三〇分使って書きなさい。」という指示を出す。
 これは、「早く書ける子でも、十五分は何を書くか、どのように書くかを考えなさい」という指示を含んでいる。
 つまり、構成を考えて書くということである。
(以下略)      http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/backlist.html )
 
(2)小泉内閣メールマガジン 第113号 ========================== 2003/10/09
☆★☆コメント☆★☆
 社会科の人間は数字に弱い。「弱い」というのは苦手という意味ではなく、重視しすぎてしまうと言うことだ。統計データであるからデータの出典・調査時期の明示はもちろん大切だが、誰がどのような目的でどうやって調べたのかがもっと重要かもしれない。
 小泉メールマガジンには時々次のシリーズが出るが、数字に弱い自分はつい引き込まれてしまう。以下引用
[数字でみる日本]
● 200万5,002人
 200万5,002人とは、全国の認可保育所に入所している子どもの数(平成14年10月1日現在、厚生労働省調査)です。認可保育所とは、一定の基準を満たし、都道府県知事から設置認可を受けている保育所をいいます。この認可保育所は全国で22,288施設あり、公営が56%、私営が44%となっています。
 子育てをしながら働く女性が増える中、認可保育所に入所している在所児数は平成7年以降増え続けています。平成14年には初めて200万人を突破し、これまで最も多かった昭和55年の199万6,082人を超え、過去最高となっています。
 一方、定員に対する入所者の割合を在所率といいますが、この在所率は平成13年の100.6%から102.3%と前年を上回り、2年連続で定員オーバーとなっています。運営主体別に見ると、私営のうち81%、公営のうち37%で在所率が100%を超えています。
 このように定員を超えて入所させることを保育所定員の弾力化といいます。厚生労働省の調査によれば、平成14年10月1日現在、認可保育所のある市町村3,083団体のうち、弾力化を認めている市町村は2,398団体と、78%に上ります。特に、政令指定都市では全てで、その他の市では96%でそれぞれ弾力化を認めており、都市部における保育所の供給の困難さがうかがえます。
 このような状態の解消に向け、政府では、保育所の増加や定員の拡大、幼稚園における預かり保育の活用などにより、待機児童の多い都市を中心に「待機児童ゼロ作戦」の取り組みを進めています。これらの取り組みにより平成14年は前年に比べて全国で55,103人の受け入れ児童数の増加となりました。今後は、平成16年度までにさらに10万人の受け入れを目指しています。
 
(3) ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡    No.010 平成15年10月15日(水)第10号より   
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
    〒630-8502 奈良市登大路町30番地 Tel 0742-22-1101(代表)
          http://www.pref.nara.jp/kyoiku/ 
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☆★☆コメント☆★☆
 教育委員会が発行するメールマガジンはきわめて珍しい。たいしたものだ。
 今回は、公立中学校の部活動についてまとめている。学校5日制の影響が読み取れておもしろい。以下引用
 【 数字で見る奈良県の教育 】 
   公立中学生の約1/5、8,193人が文化部で活動しています!
 中学時代の思い出といえば、毎日、懸命に取り組んだ運動部や文化部での活動を思い起こす人が多いのではないでしょうか。部活動は、思いやりや集団規範、忍耐力、集団の中で自分を生かすことなど、人間形成に関わる多くのことを学べる意義ある活動です。今回は、公立中学校の文化部活動に関する平成14年度の数字を見ていきます。
 公立中学校に通う生徒数は、40,688人、その約5分の1の生徒が文化部で活動しています。そのなかで一番部員数の多いのは吹奏楽部です。部員総数は3,245人、文化部員総数8,193人の39.6%を占めています。次いで美術部16.4%、情報6.0%、茶道・華道5.7%、家庭4.9%、科学4.8%、合唱4.2%、英語3.5%と続きます。
 また、公立中学校 108校の中で吹奏楽部を設置しているのは83校、美術部を設置しているのは73校です。各部活動あたりの平均部員数は、一番多い吹奏楽部で39.1人、全体では19.1人となります。
 平成8年度にも同じ調査をしていますが、平成8年度と大きく変わったところは、年間活動の平均日数が 158日から84日に減少したのに対して、1日あたりの平均活動時間が1時間06分から1時間53分と伸びていることです。
      文化部に所属  一校当たりの部数  年間活動  1日当たり
      する生徒数   (開設総部数)     日数  平均活動時間
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平成8年度    10,870人    5.4部     158日   1時間06分
   (総生徒数 49,408人)
──────────────────────────────────
平成14年度    8,193人    4.6部      84日   1時間53分
   (総生徒数 40,688人)         

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp