第198回 社楽の会報告    第197回へ    第199回へ
                                           
報告者  土 井
2003年10月30日(木)布袋北学供にて、第198回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口北部中)、奥村先生(岩南小)、早川先生(江南北中)、岩田先生(犬山中)、勝村先生(犬山中)、高木先生(犬山中)、大野先生(岩南小)、池邑さんの8名でした。

☆ 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

 CMつくりの授業 続報
政党マニフェスト
 長良東小学校授業公開日程
 Web紹介
 教育関連情報
  MM紹介
  研究会情報 

 CM作りの授業 続報
毎週のように中京テレビの人に来ていただいて、3年選択情報の授業の中でCMづくりをしています。そ の様子の一部が10月25日に放送されました。ビデオで紹介します。  

 政党マニフェスト
  いよいよ選挙です。
選挙は生々しすぎて授業に取り上げにくい題材です。しかし、今回のマニフェストは、政治とは何かを考 える上で、うってつけの教材です。まず、社会科教師が各政党のマニフェストを読み、認識を深めたいもの です。
 自由民主党:●解説・自民党重点施策<2004>
 「日本の再生と発展をめざして」(平成15年10月7日) _ ■PDFファイル
      http://www.jimin.jp/jimin/saishin03/pdf/seisaku-012.pdf 
 民 主 党:マニフェスト     http://www.dpj.or.jp/manifesto/ 
 公 明 党:公明党の政策綱領マニフェスト100 http://www.komei.or.jp/policy/manifesto_saishu.htm 
 社 民 党:社民党の政策 3つの争点8つの約束
           http://www5.sdp.or.jp/central/topics/03sousenkyo/index.html 
 共 産 党:総選挙に臨む日本共産党の政策    http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-10-09/00_01.html 
 保 守 党:「保守新党が実現を目指す政策」―総選挙政策―
        http://www.hoshushintoh.com/seisaku/to_seisaku.html 

 長良東小学校授業公開日程
別紙でお知らせします。
 Web紹介
(1)2003 子ども環境白書を配布(環境省)
 環境省はこのほど、小学生及び中学生向け「2003 子ども環境白書(平成15年版)」を作成、全国の小中学校へ配布する。内容は、「一人ひとりの取組」と「地域環境力」をテーマに、現在の様々な環境問題とその対策について、要点をまとめ、子どもたちの取り組みも紹介している。電子版は11月中旬、同省ホームページに掲載される。
参照:「2003 子ども環境白書(平成15年版)」の作成について【環境省】
 
(2)日本常識力検定協会
 あなたの常識力は? 第6回常識力検定試験受検申込み受付中!
 一般的に「常識」と呼ばれているものは、私たちの日常や社会生活での潤滑油的役割を果たしたり、より豊かな人間関係を形成していく上で基本となるものです。(サイトより抜粋)日本常識力検定協会では年2回の検定試験を行っている。オンラインでも簡単な診断テストがうけられるので、あなたの「常識力」をはかってみては?http://www.josikiryoku.com/ 
 
(3)都道府県形当てクイズ
http://members.aol.com/keyholderjr/gazou_kuizu02-1.htm  やってみるとはまります。
(4)都道府県市町村 雑学とデータで遊ぼう
(5)小学校教員のためのスタートページ
   おすすめソフトやリンク集、検索ページなど 
 
(6)プレゼンテーション特集  参考 火曜の会メールマガジン
●[応募締切11/30] 小・中・高校生対象
 第1回全国プレゼンテーションコンテスト
    http://www.pre-con.org/   《3月20日》 日本科学未来館
会場にてライブのプレゼンテーションを審査し、各賞の受賞者を決定する。 ぜひ、プレゼンテーションコンテストに参加されてはいかがですか。全国大会に参加してビデオに撮ってきたいと思います。
 
●プレゼン能力の必要性を説く『21世紀の情報教育を考える』
デジタル表現研究会のサイトにある、2002年度コンテンツ‘Dの宝島’の中の‘情報教育座談会’のページです。このシリーズの1「今、なぜプレゼンテーション能力なのか?」、2「プレゼンテーション能力の豊かな教師が子どもたちを伸ばす」が、プレゼン能力に関する話になっています。 研究者、現場の教員、企業人という組み合わせでの座談会形式で、どんな力を身につけなければいけないかなどについて話しています。
実践レポートは、同じサイト内の『キーワードで読む情報教育』13と28にあります。
 
●発表の仕方を伝授する『情報を発表する』
長崎県教育センターが、中学生・高校生の調べ学習をサポートするために「調べ学習の方法」について情報提供したページです。
 何について発表するのか、どんな資料を用意したらいいのか、発表の流れはどうしたらいいかなどについて、説明しています。
 発表用資料のまとめ方、OHPやスライドの使い方、話し方チェックリスト、情報整理のチェックポイント、応答の方法なども用意されています。
 
●学校放送を利用してプレゼン力up『しらべてまとめて伝えよう』
小学生向けの情報教育番組で、NHK年間放送予定に活動の一覧が出ています。指導案も印刷できます。
『体験メディアのABC』 http://www.nhk.or.jp/school/bangumi/media-abc/1-ban.html 
にも活動一覧表があります。参考にしてください。
 
●ワークシートがある『結果の発表』
「総合的な学習の時間 活用ファイル」のサイト内にあり、生徒用のページの一部です。中学向けの内容ですが、小学生にとっても有益な情報です。構想メモやスライドメモ(絵コンテ)、相互評価カードのワークシートもあります。
 
●発表活動の流れを知るには『情報発信の基礎』
情報コミュニケーション教育研究会(ICTE) のサイト内にあり、高校情報の資料のようです。プレゼンテーションの学習の流れなどについて書かれています。
 
●話す時の注意がある『教師とパソコン』
現代教育新聞のサイトに内にあります。‘電子ボード(プロジェクター)’のところに、‘プレゼン特集’として、「教育で求められるプレゼンテーションとは 」「授業にも使える? プレゼンテーションの技術 (2001-08-27)」などがあります。
 
●発表の心構えを説いた『プレゼンテーション技法』
龍昌治さんが、プレゼンを作成、発表するにあたっての心構えなどを簡潔にまとめたページです。
 
●『研究発表マニュアル[口頭発表編]』
島宗理さんが、大学生の口頭発表準備のために用意したマニュアルです。
「私は、___を知りたくて、___した。その結果、___と___の
 間には___という関係があることが分かった。」
のように、自分が発表したいことをクリアにするための穴埋め式文章が載っています。研究のまとめを発表するための手がかりとなりますね。
もっと詳しい解説は、松田卓也さんのページをご覧ください。
『プレゼン道入門 ―科学研究の口頭発表、ポスター発表のよりよい手法―』
 
(7)本のみちしるべ   http://www.hon-michi.net/ 
  秋の夜長といえば、やはり読書。同サイトでは、数あるオンライン書店の特徴比較を行っている。
(8)暗記の達人:中学理科1年2分野(天体)   http://www.fdtext.com/ply/rika_all/ri_1ti/ 
  「秋の夜長」の科学的な根拠を習う教科といえば、理科。このページでは天体の動きに関する、中学1年の理科の問題を掲載している。教材作成会社が教材サンプルとして運営しており、一問一答のクイズ形式。
(9)マザー・テレサ
● マザー・テレサの生涯、語録、関連書籍のリストなど。 http://www.kannet.ne.jp/trydent/mother/mt.html 
●Mother House in Calcutta
 インド・カルカッタにあるマザーテレサ修道会「神の愛の宣教者会」での活動経験を元にボランティア活動で必要と思われる情報を紹介  http://www.love-in-action.tv/ 
 教育関連情報
(1)中教審からメールマガジン(文部科学省)
 文部科学省はこのほど、中央教育審議会教育課程部会の審議内容や配付資料、関連する文部科学省の各種施策等を内容とする「教育課程部会事務局だより」の電子メールによる配信を開始した。このメールは、新学習指導要領や学力についての基本的考え方や今後の方向性を、広くかつ迅速に情報提供することを目的としている。参照:教育課程部会事務局だより【文部科学省】
☆★☆コメント☆★☆
 こうした審議会からメールマガジンが出るのは初めてではないか?とてもよいことだと思うが、審議経過の情報に学校現場が振り回されることの内容に留意したい。
 
(2)EduMail))) 【行政】校長から一般教諭へ降格勧告する制度導入 東京都
 東京都教育委員会は来年度から「管理職として能力不足」と判断した校長や教頭に、一般教諭への降格を勧告する制度を導入する。懲戒処分の対象でない管理職に降格を勧告する制度は、全国で初めてという。
 降格勧告制度は、教員の管理が不十分だったり、校内暴力やいじめなどに有効な対策を取らなかった校長や教頭が対象となる見込みで、数日間の研修を受けさせた後に審査する。都教委が「資質に欠ける」と判断した管理職には、従来の自己申告による希望降任制度に基づいて、降格を申し出るよう勧告する。
 都内では今年度、一部の都立養護学校で「不適切な性教育が実施されていた」などとして、校長が停職処分と同時に地方公務員法に基づく分限処分を受けて降格された。この問題をきっかけに、都教委は「学校運営で校長のリーダーシップを強化する必要がある」として、指導力不足の管理職への指導を強化する方針を打ち出していた。
☆★☆コメント☆★☆
 名プレーヤーが必ずしも名監督になるとは限らない。校長よりも教諭の方がふさわしい人は当然いると思う。
「降格勧告」というよりは、「配置転換」のように考えたい。
 
(3)【記事】 来春の県立高校入試から推薦入試を全廃 (岩手)   読売新聞(10/22)    
○県教委は、二十二年間続けてきた県立高校の推薦入試を来春から全廃し、従来の一般入試に一本化することを明らかにした。基礎学力を重視するためという。
○推薦入試では学力検査(ペーパーテスト)を課さず、調査書や作文、面接などで合否を決めていた。県教委は推薦入試を無くす代わりに、選考方法を<1>従来の一般入試を踏襲し、学力検査の点数と、調査書や作文などを同等に評価する<2>推薦入試のように、調査書や作文などを重視する<3>学力検査を重視する、の三種類に分ける。
○推薦入試の趣旨を残すため、<1>―<3>の選考方法は全県立高校で取り入れる。<3>の学力検査重視で合格させる生徒は定員の一律一割と決め、残りの<1>と<2>で合格させる生徒の比率は各校・学科に任せた。
○このほか、紫波総合、北上翔南、一関二、久慈東の四校で大幅な統廃合や学科再編、名称変更があるほか、従来の十九学区を八学区に再編して志望校の選択幅を広げた。
☆★☆コメント☆★☆
 愛知県も同様の制度をとっているので、この岩手県の改革はとても気になるところだ。
 MM紹介 
 いつも良質の情報を配信してくれるお薦めのメルマガである。今回は、「灌漑」が取り扱われているので紹介したい。
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日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)第796号  2003年10月28日・火曜日発行
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■「環境問題について」(8)                枝廣 淳子(千葉県)
( 前半略 )
平凡社「世界大百科事典」の「灌漑」の定義にはこのように書いてあります。
 
「農作物を栽培するにあたって必要な水を供給し,土地の農業的生産力を永続的に高めるために,水を耕地に組織的に導き,行き届いた管理のもとに地域的に配分することをいう。もっと簡単にいえば,農作物のために人工的に圃場(ほじよう)へ水を供給することである。作物の生育に必要な水分補給,すなわち干ばつ防止が灌漑の主目的であって,降水量の少ない地域や,たとえ降水量が潤沢でも時期的に作物生育上不足することがある地域において灌漑が行われる」
 
せっかくなので、世界の灌漑について少し紹介しましょう。ワールドウォッチ研究所の出している「Vital Signs」という年次刊行物(邦訳は『地球環境データブック』)には、地球環境の状態を測る多くの指標が示されています。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4259546430/junkoedahiro-22 
「灌漑面積」もその1つとして、かなり前から毎年データが載っています。この本の2002〜2003年版から、いくつか数字を紹介します。
 
・世界の灌漑面積(1999年)は2億7400万ヘクタール
・これは前年比1.1%増
・しかし、一人あたりの灌漑面積は1978年のピーク以来減っており、0.046ヘクタール。
・アジアは世界の灌漑面積の70%を占めている。
・中国が5400万ヘクタール、インドが5700万ヘクタール。2ヶ国で世界合計の41%を占める。
・アジアでは灌漑面積が増加しているが、他の地域は横ばい、またはヨーロッパやオセアニアのように減少している。
・灌漑農地での単位面積あたりの生産量は、降雨依存型農地の2倍に達することもある。世界の灌漑地は膳のウチの18%に過ぎないが、世界の農作物の約40%、穀物の60%を生産している。
・世界の灌漑効率(灌漑した水量のうち、作物が生育するために使った割合)は、平均43%しかない。
・主な理由は、灌漑農地の90%が、湛水灌漑(水田のように農地の全面に水を張る)か、畝間灌漑(畝と畝のあいだに水を張る)だからである。
・灌漑効率を改善すれば、土地と水の生産性を両方とも高めることができる。
・たとえば、テキサス州のハイプレーンズ地域で用いられている散水支管自走式低圧スプリンクラーの灌漑効率は80〜95%。
・食物の根へ直接水をやる点滴灌漑の灌漑効率は95%にも達する。
・現在、世界の淡水取水量の70%が農業用水として使われている。今後、水不足が広がるにつれて、また工業用水や都市用水の需要が高まるにつれて、灌漑に使える水はますます減っていくと考えられるので、水効率のよい灌漑技術が重要になってくる。
 
灌漑も含めて、水の問題を詳細に幅広く取り上げた本として、『水不足が世界を脅かす』(サンドラ・ポステル著・家の光協会刊 1900円+税)があります。
 
サンドラ・ポステルさんは、レスター・ブラウン氏の研究仲間で、以前はワールドウォッチ研究所にも関わっていました。その後、水を専門とする自分の研究所を設立しましたが、その後もレスターとよく情報のや
りとりをしているようです。
ワールドウォッチジャパンのHPに、この本の紹介があります。
 
「日本語版へ寄せて」と第1章 21世紀のキーワードは「水」がこのHPから読めます。灌漑の起こりや、灌漑が文明勃興につながったこと、同時に、奴隷や軍国主義・戦争、土壌の劣化(塩害など)にもつながっていることがわかります。塩害は世界的に大きな問題となっています。
 
ところで、上記の「地球環境データブック」の灌漑面積の項を読んだとき、「田んぼは湛水灌漑なので、灌漑効率が悪い」という悪い印象を持ちましたが、ちょっと待てよ、と。
田んぼは確かに灌漑効率という側面で見ると効率が悪いのですが、田んぼの役割は稲に水をやるだけではありませんよね。田んぼは、森林と同じように、「緑のダム」の役割も果たしています。まさに「水を湛えている」からこそ、保水や治水の機能を果たしているのですね。
また、水田に湛えられた水はゆっくりと地下にしみこんでいき、地下水となります。田んぼがなかったら、雨水はいっきょに流れ出て、洪水を起こす一方、地下水は補給されなくなって、川はすぐに干上がるようになってしまうでしょう。また、水田は土砂崩れを防ぐ役割も果たしています。
棚田など、段々になっている田んぼは特にわかりやすいと思いますが、田んぼは用水路から採り入れた水を使い切ってしまうわけではなく、次の田んぼ、次の田んぼへと水を回していきます。
私がお世話になっている新潟県安塚町の農家では、そうやって山の上の田んぼから田んぼへと流れてきた水が、最後には、家の前の小川に流れ(この小川にはカワニナがごろごろしていました。季節になるとホタルがいっぱい飛ぶそうです)、それから池に流れ込んでいました。池ではコイを飼っています(食用)。「田んぼに農薬をまいたら、コイが死んじゃう。そんなことはしない」とおっしゃっていました。「ここではつながりが見えるんだなぁ」と思ったことを覚えています。
そして、田んぼに湛えられた水は、涼しい風や美しい風景を作り出します。灌漑効率という指標では測れませんが、「田毎(たごと)の月」という風景と言葉があって、日本はいいなぁ!と思います。
 
 研究発表情報
(1)【新潟】11月21日(金) <上越市立大手町小学校>
  文部科学省学力向上フロンティア事業指定校・2年次中間発表会
  「確かな学力をはぐくむ教育課程の創造」 http://www.ohtemachi.jorne.ed.jp/  
(2)第8回 New Education Expo 2003 in 名古屋 セミナー・展示会のご案内
 毎年教育関係のお客様から大好評をいただいております「New Education Expo」を今年はさらにグレードアップして開催いたします。セミナー・展示とも教育を取り巻く最新トレンドと実践事例を中心に、圧倒的なメニューを取り揃えて皆様のご来場を心よりお待ちしております。
主催: New Education Expo 実行委員会
会期:2003年11月26日(水)〜27日(木) 9:30〜18:00
場所:名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)(名古屋市千種区吹上2−6−3)
お問合せ窓口:NewEducationExpo実行委員会事務局
       expo@uchida.co.jp      Tel:03-5634-6397/Fax:03-5634-4088
参加お申込み方法:Web申込受付開始 10月25日(土)
         http://expo.uchida.co.jp/   http://school.uchida.co.jp/    http://www.uchida.co.jp/ 
(3)IT化でここまで変わる!学校と地域!
   〜情報共有で、児童・生徒・教師・家庭の心をつなぐ〜
      授業が変わる!学校が開かれる!
        平成15年12月5日(金)10:00〜17:00      岐阜県糸貫町立糸貫中学校
      

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp