☆★☆コメント☆★☆
毎号楽しみにしているMMである。有名な講師の記事も多い。
今回は、鎖国の授業、そして野口先生、寺脇文化部長の記事。読み応えがある。
−−−−−−−−−−−− 以後引用 −−−−−−−−−−−−−
┃2┃「鎖国」をシミュレーションしてみる 松村 淳@山口大学教育学部附属光小学校
1 はじめに
徳川家光の最大の事績は、「幕藩体制の確立」です。
彼は江戸幕府約270年の礎を築いたわけですから、例えば三人の武将(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)と比べても、歴史上の重みから言えば遜色はありません。
しかし、家光を学習する内容は制度面が主となりますので、子どもにはイメージしにくく、結局、三人の武将に比べて、高い関心・意欲をもって取り組み、内容を深く追究することが容易ではありません。
では、どうすれば、家光について高い関心・意欲をもち、深く追究することができるか。
システム(制度)やそれが行われた意図を理解するためには、実際にそれを体験してみてはどうかと考えました。
社会科学習において、子どもの学びには、社会的事象を多面的に考察し、公正に判断したり、知識を自ら獲得したりする姿が求められます。
「調べ、考える社会科」が叫ばれて久しいですが、本実践は「調べ、考えざるをえない社会科」になりうる一方法として提案します。
2 「鎖国」をシミュレーションする
「鎖国」をシミュレーションする本時までに、参勤交代、家光のエピソード、身分制度の確立等について学習してきています。
本時のシミュレーションの形式は、開発教育協議会が考案した「新・貿易ゲーム」の考え方を取り入れ、応用したものです。
枠組みは、教師が将軍役になり、幕府、ポルトガル、スペイン、オランダ、中国、日本商人の6グループ(アクター)に分かれます。
方法は、各国商人が、当時日本が輸入していた生糸、絹織物など(紙で作成する)を幕府に持っていき、幕府はその見返りに輸出していた銀(銀貨に見たてた紙幣)を商人たちに渡すというものです。
各アクターには、どんな国かが書かれている背景カードと、次のような内容が書かれている条件カードが配られています。
【ポルトガルやスペイン】→教会を建てることができる。
【日本商人】→日本町を作ることができる。
最初は、〈家康バージョン〉です。
家康までの政策にしたがい、上記の「教会〜」や「日本町〜」を行うと、利益が多くなるようにしました。将軍"家康"役は、「教会〜」や「日本町〜」を盛んに奨励してまわります。
ボルトガルとスペインが教会を建て、日本商人が日本町をつくり、貿易を少し行ったところで、次は、〈家光バージョン〉です。
下の「鎖国のお触れ書き」を出します。
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│一 日本人は、幕府以外、外国と貿易をしてはならない。 │
│一 海外に行った日本人は、帰ってきてはならない。 │
│ (例えば、日本町から) │
│一 キリスト教は禁止する。 │
│一 教会を建てるなどをした国については、貿易をしない │
└────────────────────────────┘
この時点で、オランダと中国以外は、貿易ができなくなります。ポルトガル、スペイン、日本商人は混乱状態に陥りました。
■「教師の"知恵"ぶくろ」誌(2003年12月17日号)からの転載
全文はこちらからご覧いただけます。
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(推薦します! 横山験也)
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┃3┃「話し方指導の基礎・基本」vol.2 野口芳宏@麗澤大学非常勤講師
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2、話す・聞くの力をつける指導原理
ア、計画的系統的に教えていく。
イ、でたとこ勝負で教えていく。
即時的、断片的に指導していく。
音声言語の指導原理はどちらが望ましいか、
ア、イのどちらかをノートに書いて見てください。
ア、多い
イ、七人
少数派の人は、思考のエネルギーのある人だと思います。そこで、意見を聞いてみます。
音声言語というのは、生活的かつ日常的である。
文字言語は計画的・系統的でないといけません。しかし、子どもたちは大人の話し言葉をばらばらに聞いていて、それらの整理を自分で系統的に行っていくのです。
音声言語の指導は、イのほうが大切なのです。
行き当たりばったり、というと、何か悪いように聞こえますが、チャンスをのがさず、その場で即時的に教えるということが肝要なのです。
「先生、雑巾」と子どもにいわれたら、「先生、雑巾が落ちていました。」と言い直させることです。音声言語は、事態が生じたその時に的確に指導することが大切なのです。
アの方が常にいいというのではありません。その場ですぐに適切に指導することを積み重ねていくことが大切です。
子どもの発言の声が小さいときに、声の大きさの指導は三週間後だから後に廻そうという指導ではだめということです。
【横須賀市立鴨居小学校校内研修会での講話より(小)】
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┃4┃5年2組授業ドキュメント(その2) 寺脇 研@文化庁文化部長
【授業模様―みんなの目がテン】
寺脇:今日はみなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにやってきました。よろしくお願いします。ここに日本地図がありますね。京都府庁の仕事はこの京都全体です。私の仕事は日本全体を対象にして働いています。これを国の仕事といいます。国の仕事は,私が誰の指示に従って仕事をしているかというと,内閣総理大臣です。東京には日本の政府があります。その政府の中に,どんな省があるか知っている人はいますか。
児童:ノーベル賞です。
寺脇:おー,ノーベル省という省があればいいですね。ノーベル賞は賞状をもらう賞ですよね。そういう賞もあるんだけど,『省』(黒板に書く)という字を見たことがありますか。こういう省の字がつくものを考えてください。
児童:外務省があります。
児童:文部省です。
寺脇:良い例を言ってくれたね。この間まで文部省だったけど,今は文部科学省です。文部省と科学技術庁が一緒になりました。だから君のいったノーベル賞(省?)と近いよね。ノーベル賞というのは化学の賞,あるいは物理学,文学とか色々ありますね。ノーベル賞については,私が勤めている文部科学省の仕事にも関係しています。それに,みんなの使っている教科書をどんな教科書にするのかを決めることや,ほかにも,みんな,今年度から毎週土曜日がお休みになりましたね。土曜日を休みにするかしないかを決めたり,これから学校でどんな勉強をするのかを考えるのも私たちの仕事です。『総合』っていう授業をやることも私たちが決めたんです。どう思う?びっくりした?
児童:はい(児童一同で)。
寺脇:国の仕事は,すごく大きな仕事ですね。でも,これから地域について勉強していくと,日本全体とみんなとがつながっていることがわかってもらえると思うよ。
《5年生といっても,ついこの間までは4年生。ものの見方や考え方がいつも自分中心で,生活環境は,家族・近所・友達と限られている。京都のことは社会科で習ったけれど,実感としては捉えてはいない。その子どもたちが,「国の仕事」などと言われるものだから,もうびっくり。日本という国のことは知っているけれど,その国の仕事をしている人が,今,目の前にいる。自分に勉強を教えてくれている,子どもたちの目がテンになっていた。それでいて,いつもの何倍も興味と吸収力がアップしているようだ。》
【授業模様―目からウロコ】
寺脇:地域って何だと思いますか。地域という言葉を二つの字に分けて考えるとどんな熟語になるかな。
児童:地面です。
児童:地球です。
寺脇:「域」という字はどう?難しいかな。「域」という字も左側に土があるよね。域っていうのはどこからどこまでという境界を意味するんです。何を連想しますか。
児童:校区という地域だと思います。
児童:こっちが京都市で,そこから大阪府です(地図を示しながら)。
児童:日本と外国です。
寺脇:大きいのがでたね。さっき国の仕事の話をしたときに,すごく大きなことと思ったかもしれないけど,国も一つの地域なんです。地域っていうのはいろんな形があるんですよ。じゃあ小さな地域の考え方をみてみようか。この祥豊小学校区がどういう所になったら良い地域になると思いますか。
児童:交通が便利な地域だったらいいです。
児童:身体の不自由な人が便利で暮らせる所です。
児童:事故がないような平和な地域です。
児童:もっと空気がきれいだったらいいです。
児童:みんなが優しい心を持っていたらいいと思います。
寺脇:ゴミが落ちていない,落書きがないというのはどうだろう。
児童:賛成(児童一同で)
寺脇:じゃあ,もっと小さな地域のこの教室をどう考えたらいいでしょうか。この教室の中は5年2組です,ということは,ここも一つの地域だよね。例えば,目の前にある机をきれいにしておくのは,誰が責任を持ってするの。
児童:自分の机は自分で管理して,きれいにしておいたらいいと思います。
寺脇:今自分のという言葉が出ましたね。自分っていうのは考えてみると,一番小さな地域なんですね。自分より小さな地域ってないよね。この机はあなた自身で責任を持つ。じゃあもうちょっと大きな地域,この5年2組の教室をきれいにするのは誰の責任ですか。
児童:この組,全員だと思います。
寺脇:全員という言葉が出ました。全員と一員。全員というのは,ここにいる29人全員のこと,その中で自分のことを一員というんですね。みんなは5年2組の一員として,この教室をきれいなところにしようとか,考えるよね。学校全体をきれいにする責任は今度は誰が持つ?この学校の全員とは誰のこと?
《子どもたちにとって,地域は自分が住んでいるところ,つまり自分の家を中心とした町のことだ。「地域」と聞かれた時に,当然「町」と思うのは無理のないこと。「地域」をいろんな区切り方で考えるという発想は,子どもにとって,まさに目からウロコ。今まで,校区や町内しかイメージしていなかったのに,「自分の机」が一番小さな地域と聞いた。へえ,そうなんだ…そして,教室・学校・校区へと広がっていく。この小さな地域は,自分で責任を持つということを教えてもらった。教室をきれいにするのは,一人一人の責任。
みんなが気持ちよく生活するために,一員としての責任があること。29人全員の一人一人が一員なのだ。》
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■MammoTV「日曜コラム」2002-07-07号より転載
7 絶対合格道場−知ってトクする受験勉強の知恵−
【出典】「オーレ2003秋号」野田塾
リフレッシュできる!
◆学習環境をかえる◆
「暑いから」「騒がしいから」「部屋が兄弟と一緒で気が散る」と勉強がはかどらないのを環境のせいにする人がいる。一方そんなことには関係なくどこでも勉強できるという人もいる。環境に左右されやすいタイプの人は勉強する場所を変えてみるといい。休みの日なら図書館、平日なら塾の自習室、天気のいい日なら公園やベランダでもいい。環境のせいにしないですむような気に入った場所を見つける努力をしてみよう。
◆勉強を打ち切ってみる◆
机の前でダラダラ時間を過ごしてしまう人に多いのが「きょうは何時間勉強できた」と安心するタイプ。そんな人はまず「時間は関係ない。やろうと決めたことが終わらないと何の意昧もないんだ」と認識することが大切。だから12時まで勉強するつもりでいても、やろうと決めたことが10時に終わったら、そこで勉強を打ち切ってもかまわない。この2時間は「ごほうび」にしよう。
◆逆立ちリフレッシュ◆
「勉強しなくちゃいけない」「これじゃ足りない」「1分1秒がもったいない」と何かに追い立てられるように強迫観念を抱いてしまっているタイプの人におすすめのリフレッシュは、短時間で体を使ってリフレッシュできる逆立ち。勉強して、調子が悪いな、ホントはちょっと休みたいなと思ったら、2〜3分壁を使って逆立ちをやってみる。逆立ちには、不安定な姿勇を維持しようとすることで、勉強を含めた他のことを忘れられる効果がある。
◆ながら勉強の効用◆
きまじめな人は、「もっとがんばれるはず!」とリフレッシュのタイミングに気づかずスランプに陥りやすい。そんな人におすすめなのが「ながら族」になること。たとえばボリュームをおさえて音楽を部屋に流しっぱなしにして勉強してみる。もし勉強に集中できているなら、音楽は流れていても聞こえない。逆に没頭できていないと音楽が聞こえてくる。どうがんばっても音楽が聞こえてくる状態になったら、それがリフレッシュのタイミング。そのまま勉強の手を休めて、好きな曲をゆったりとした気分で聴くのもいい。
◆完全休養日をつ<る◆
あきっぽくってすぐに疲れて集中できないという人におすめのリフレッシュは、週に1日でいいから、プランに休養日を入れてみてほしい。とはいえ遊園地やスポーツなどでの気分転換はNG。疲れた体と心を休養させる方法、たとえば温泉気分でゆっくり少しぬるめのお風呂にのんびり入ってみたり、好きな本を読んだり、ビデオを見たりする。疲れた状態で7日間勉強をし続けるより、1日休んでも元気な状態で6日間勉強した方が、学習効果は上がるから心配はいらない。
.◆勉強は2時間単位で区切る◆
物事にとらわれやすい人に多いのが、ズルズル区切りがつかない勉強のやり方。本当に机に向かっている時間、集中できていれば問題はないが、人間が本当に集中できるのは2時同が限度。休みなしに2時間以上勉強を続けても効果には疑間符がつく。途中で科目を変えると気分転換になる人もいるが、物事にとらわれやすい人の場合は、それが難しいのでタイムスケジュールは2時間を区切りに必ず休憩を入れるようにしたい。休憩には散歩をしたり、家の人の手伝いをしたり、勉強から少し4れてみるとリフレッシュできるぞ。
眠気がふっとぶ!
◆最適な睡眠時間を知る◆
睡眠時間といえば「四当五落」という言葉があるがこれは受験生を叱咤激励することわざのようなもの。だがあながちこの言葉は嘘ではなく、人間は深い眠りの2〜3時間が確保されれば何も問題はなく、かえって長すぎると免疫力が低下して、風邪をひきやすくなるらしい。そこで自分に最適な睡眠時間を見つける方法を教えよう。まず5〜6時間半の範囲を目安に睡眠時間を決め、これを何日か続けて、どれくらいの時間が目覚めがいいのか、勉強の効率がいいのかを見つけよう。
◆15分以内に眠りにつこう◆
いい睡眠は(1)ベッドに横になって15分以内に睡匿に入れること(2)いったん寝入ったら翌朝起きるまで目が覚めないこと。いい睡眠がとれた時は、朝起きたときの気分がさわやかで、熟睡感がある。また疲労が回復して、エネルギー感がある。「ベッドに入ったとたん眠ってしまって、朝起きたときにはまるで眠っていなかったように感じられる」こんな眠りが最高の睡眠がとれたときだ。
◆5分間の仮眠を上手につかおう◆
睡眠はとっているはずなのに授業中、眠い。特に昼食後の眠気は…という人は多い。そんな人には5分間の仮眠がおすすめ。専門家によれば、5分間の仮眠を3回適切にとれれば、夜の1時間くらいに相当するらしい。
ただし時間があるからといって20分寝よう、30分寝ようとはしないこと。15分を超えると仮眠ではなく、浅い眠りから深い眠りへと移行するふつうの睡眠のパターンになってしまい、かえって頭がボーッとしてしまうぞ。
◆ベッドの中は記憶に最適◆
ベッドに入って寝付くまで15分以上かかる人におすすめなのが、その日勉強したことを頭の中で復習すること。そのとき、やったことをさかのぼる形でたどってみる。理由ははっきりしないが、記憶の定着という意味でが効果があるらしい。「早く眠らなきゃ」とは考えず、その15分を有意義に使って安心して眠りにつこう。
◆朝型か夜型かを見極めよう◆
自分が朝型が夜型か知ることは、睡眠のとり方や生活パターンを決める上で必要なこと。朝型は午前中からエンジンが全開で夜には落ちていき、夜型は午後から深夜にかけてエンジンがかかる。どちらの型かは自分のふだんの生活で判断できると思うが、どちらのタイプかわかったら、睡眠のパターンを検討する。かりに6時間睡眠だとすると、朝型なら睡眠の時間はたとえば22時〜4時、夜型なら1時〜7時といった具合。唾眠の質は朝型・:夜型の差はないので心配はいらない。
やる気が出てくる!
◆目標がない◆
志望校がはっきりしていること、未来の自分の姿がはっきり見えていること…これがないと何事も達成できない。志望校を早めに決めて、自分があとどれくらい努力すればいいのかを明確にして、来年4月には志望校の生徒になっていることを想像できるくらい鮮明なイメージを持とう。時間を見つけて志望校を見学にいくのも効果的だ。
◆意志力がない◆
意志が弱くてはどんなプランを立てでもすぐに挫折するだけ。心の力を強く持とう。意志力を鍛えるには、自分の起きている時間、例えば朝7時から夜11時の間に、2時間毎に必ず、耳を三度ひっばるという動作をする。動作は自分で決めたものでいいが、授業中でも必ずすること。これを一日するだけでも意志力はかなり強まる。簡単なようで難しいぞ。それができたら1日1回、同時刻に同じ動作をする長期的な訓練をして意志力を鍛えよう。
◆集中力がない◆
集中力がないと時間は漠然と流れてしまう。勉強に達成感がなく楽しくないのは集中力がないからだ。集中力とは、ひとつのことから意識を離れさせない力。それを鍛えるのにおすすめなのが連想トレーニング。方法は例えば、まずネズミを思い浮かべ、次にネズミから連想するモノを思い浮かべる。チーズ?…OK。普通の連想ゲームなら、チーズ→ピザになってもいいが、このトレーニングではチーズからネズミに戻り、またネズミから連想する何かをつなげる。つまりA→B→C→…ではなく、A→B→A→C→A…と続けていく。これを1日に5分やってほしい。5分続かなければ最初からやり直し。10日間も続ければ集中力は格段にアッブするはずだ。
記憶力がよくなる!
◆自信がない◆
「自分は記憶したいときに記憶できる」というのが記憶力を良くする基本的な態度。小学校の時に覚えた九九でも県名でも、勉強以外にポケモン151でもなんでもいいから何らかの方法で記憶できた経験があればそれを「やればできる」という自信にすること。また記憶力に自信がない人のほとんどは忘れることを恐れている。そういう人は忘れることに直面するのがいやなため、思い出すという作業をしない。(完全に覚えるということは思い出すということ)思い出す作業をきちんとしよう。
◆目標がない◆
記憶力を高めるには努力だけではだめで、これだけ覚えようという確かな目標が必要。記憶には「完壁さ」が必要になる。これを覚えようと思ったことを100%記憶することが究極の目標。とはいえどうしてでも覚えにくいものもあるので一応90%以上を目標に、その日覚えたことを寝る前や翌朝の通学中に思い出して確認する習慣をつけよう。
◆五感を使っていない◆
五感とは視・聴・嗅・味・触の5つの感覚の総称でからだ全体と考えてはしい。たとえば、昔見たアニメのラストシーンで感動して泣いた経験のある人は、そのアニメのテーマソングを聴くだけで涙があふれるということがある。これは生涯残るほどのとても強い記憶だが、受験勉強で覚える英単語や年号には感動のシーンもテーマソングもないから強い記僚にはなりにくい。だから例えば、英単語をを覚えるときも単語の意味からイメージを働かせて覚えるようにすると印象深く覚えられる。何かを覚えるに書いたり、音読するというやり方も体を使って覚えるという点では有効な方法だといえる。
◆必死さがない◆
何が記憶力を高めることを可能にするかというと、それは覚えたいという一心です。いろいろな方法はありますが、それは効率をよくする手助けをしているにすぎません。人間の脳には「忘れる」という機能が備わっていて、せっかく営えても放っておくと24時間後には3分の2のことを忘れてしまいます。たとえば道を歩いていて、ふと「あれ、あの単語、どんな意味だっけ?」と気になったら、まあいいかと放っておかず、付近の本屋さんにでも飛び込んで辞書で確認するくらいの必死さを持ってほしい
◆繰り返しがない◆
記憶するということは思い出すこと。繰り返して思い出して初めて本物の記憶になる。たとえば英会話をマスターするには留学するのが一番だというのはなぜだろう。それは覚えた英単語を使わなければ生活できないからだ。そして英単語をたくさん覚えるほどスムーズにコミュニケーションがとれるからだ。受験のために留学はできないけど、1日の勉強時間の中に、記憶するための時間をちゃんととろう。そして一度覚えたからと安心せず毎日毎日、何度も思い出す作業をしよう。記憶の最大の敵は「覚えたつもり」だということを忘れないように。
☆★☆コメント☆★☆
たまたま見かけた塾生向けのパンフに書いてあったもの。「なるほど、その通り!」と思えるものも多く、参考になる。