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報告者  土 井
 2008年6月5日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
 土井(岩南中)、早川先生(江南北中)、大島先生、森本先生(古知野中)、高木先生、大野先生(犬山中)、小沢先生(扶桑東小)、天野先生(大口町教委)、野沢先生(宮田中)、奥村先生(岩南小)、高橋先生(曽野小)、勝村先生(羽黒小)、織田先生(扶桑中)、野口先生(城東中)の計14名です。

 今日も、今年度の授業実践について話し合いました。

土井より、今回紹介したのの目次です。番号をクリックしてください。

  授業実践フォーラム 合田哲雄講演会
 授業実践フォーラム 梶田叡一講演
  習得・活用・探究について 加藤 明講演会
  第40回全国中学校社会科教育研究大会 千葉大会の報告
  役立ちWeb特集  
  教育関連情報    
  MM紹介
お断り 以下の1から3の記録は、土井によるメモから作成したものです。従って、誤字脱字や主観的な解釈、誤解もあり得ます。文責はすべて土井にあり、主催者や講師には一切責任はありません。そのため、引用や転載はご遠慮ください。また、問題の箇所は修正しますのでお知らせください。 

 授業実践フォーラム 合田哲雄講演会
 平成20年5月31日(土)6月1日(日)の2日間、総合初等教育研究所主催の第16回授業実践フォーラムに参加するため、羽島市文化センターへ行ってきました。
 合田企画室長の話は明解で、裏話もそこそこ聞くことができ、興味深いものでした。要旨をここで紹介します。
 
 
 授業実践フォーラム 梶田叡一講演会
  新学習指導要領の目指すもの 〜「生きる力」「確かな学力」「言葉の力」〜 
         兵庫教育大学長・中教審副会長・同教育課程部会長 梶田叡一 先生
         ここで紹介します。合田氏の講演の続きです。

 習得・活用・探究について 加藤 明講演会
 第16回授業実践フォーラムでは、さすがに「習得・活用・探究」のキーワードのオンパレードでした。加藤 明先生の説明がわかりやすかったのでここで紹介します。
 
 

 
第40回全国中学校社会科教育研究大会 千葉大会の報告
   大会主題 社会の形成者として主体的に判断し行動する力を育てる社会科学習 
   期日 平成19年11月15日(木)・16日(金)
公開授業等の資料が載りました。 http://www.zenchusya.com/067chiba.html 
 

 役立ちWeb特集 
(1)全国中学校社会科教育研究会 http://www.zenchusya.com/gaiyou.html 
研究資料、教材の紹介等、耳寄り情報がいっぱいです。
(2)古地図  http://map.goo.ne.jp/history/index.html 
 江戸の古地図を眺めて現代の東京と見比べてみませんか?35エリアの縮尺変更やスクロールが可能な江戸切絵図を眺めることが出来ます。
 昭和初期航空写真では米軍が撮影した昭和22年(1947年)や昭和38年(1963年)に撮影された東京23区内の航空写真を見ることができます。

(3)世界最速、地球の自転をほぼリアルタイムに計測
 地球の自転の速さをほぼリアルタイムに計測することに成功。これにより、高精度な地球自転の速さの実測値を数分後に公開することが可能となり、GPSなどの精度向上が見込まれる。観測終了後3分45秒で算出とのこと。

(4)1万問を超えるあらゆるジャンルの4択クイズをランダムに出題
 あらゆるジャンルの4択クイズをランダムに出題するフリーソフトが登場。ユーザーが投稿したクイズを楽しめるWebサービスのクイズをデスクトップ上で解答できる。文学・数学・スポーツ・芸術・ゲーム・雑学といったジャンルに分けて合計1万問以上のクイズを登録。
 
(5)自宅パソコンのコンテンツを携帯電話から視聴
 自宅のパソコンに保存してある動画、音楽、画像、文書ファイルなどのコンテンツを外出先から携帯電話などで視聴・閲覧できるサービスがスタート。携帯電話、モバイルパソコン等から、専用ソフトをインストールした自宅のパソコンへのアクセスが可能となる。

(6)インターネットを通じて提供されるオフィスソフトの新サービスがスタート。作成した文章をインターネットのストレージにまとめて保存でき、どこからでもアクセスすることのできるサービス。保存された文章の共有機能や共同作業を支援する機能も搭載。
 
(7)「小中学生に携帯電話持たせない」教育再生懇談会が報告書作成へ
 政府の教育再生懇談会は、5月末にまとめる報告書に「小中学生に携帯電話を持たせない」との提言を盛り込む方針。 これはあくまで強制力のない提言だが、「気軽に携帯電話を渡す保護者に危険性を認識してほしい」という教育的なメッセージとのこと。
 
(8)児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議(第2回)配付資料

(9)迷惑メール法の改正案が成立
 迷惑メール法の改正案が30日、参議院本会議で全会一致で可決・成立。広告・宣伝目的のメールは、原則として事前に同意を得ているユーザーにしか送ってはならないとする「オプトイン」方式を採用。罰則を強化し、海外発の迷惑メールについても対象に。
 
(10)教員免許更新制のしくみ
   教員免許更新制における更新講習について 関係法令・通知
 
6  教育関連情報
(1)教員の残業代、一律支給見直しも 文科省が検討に着手
 文部科学省は教員の残業代の在り方などを見直すため、「教職調整額見直し検討会議」を設置し、具体的な検討に着手した。給与月額の4%を残業分とみなして一律に支給する現行の「教職調整額」を、より教員の勤務実態を反映した配分方法に改めるのが狙い。一定の結論を得て来年度以降の予算編成に反映させたい考えだ。「4%」は約40年前の勤務実態調査に基づくもので、教員の仕事が多様化した現在では、個々の教員の勤務実態を必ずしも反映し切れていない。このため、繁忙の度合いに応じた「残業手当」導入の可否や、同制度を維持したままで主任手当などの既存手当を拡充する手法などについて議論する。
☆★☆ コメント ☆★☆
 現場の実感としては、小学校と中学校の条件が同じというのは見直していただきたい。中学校は14時間勤務が日常だ。土曜や日曜も多くの職員が出校する。部活動手当の見直しも含めて、じっくりと議論していただきたい。
 
(2)5年で教員2万5000人増 教育振興基本計画素案−文科省
 文部科学省は、今後5〜10年間の教育政策の目標を定める「教育振興基本計画」素案に、教職員定数を5年間で2万5000人増員する数値目標を盛り込む方針を決めた。新学習指導要領の導入で授業時間数が増えることなどが理由で、同日午後にも関係府省に提示。しかし、財務省は数値目標導入に反対しており、調整は難航しそうだ。
 同省はまた、今後10年間で教育の公的投資規模を現在の対国内総生産(GDP)比3.5%から同5.0%以上に引き上げる目標を計画素案に盛り込む方針だが、財務省は「積算根拠があいまいなまま数値目標が目的化する恐れがある」などと反発している。
☆★☆ コメント ☆★☆
 合田室長の講演にあった内容である。ぜひ欧米並みの5%を引き上げをがんばっていただきたい。

 
 MM紹介
(1)M M M * No.179]                  2008年5月23日発行
 連載 「数え方、はじめの一歩」 その5
    ―魚市場で探そう! いろいろな魚介類の数え方―    中央大学 准教授  飯田 朝子
 今回は魚介類の数え方を取り上げてみましょう。水族館に行くと、水槽の中を泳ぐ魚たちは「1匹、2匹」と数えます。しかし、ひとたび水揚げされて魚市場に並ぶと、さまざまな数え方が出てきます。
 市場に並ぶ魚類は、一般的には「1尾(いちび)、2尾(にび)」と数えます。これは魚に尾があるからです。サンマやタチウオなどの細長い形の魚は「1本、2本」とも数えます。ヒラメやカレイ、タイは平面的な形をしているので「枚」、干物にするために開いた魚も平面的ゆえ「1枚、2枚」です。
 イカは「1杯、2杯」と数えます。これはワタ(内蔵)を除いたイカの胴体の部分が盃(さかずき)に似た形をしているためだと言われています。イカ徳利(とっくり)やイカ飯は、イカの胴部の空洞を器として利用していますね。ホタルイカのように、内蔵も一緒に食べる小型のイカは「1個」と数えます。アワビもカニも「1杯」と数えますが、これはアワビの殻やカニの甲羅(こうら)が器のような形をしているためです。
 カニの数え方は地域によって多少異なり、北海道ではカニを「1尾、2尾」と数える地域もあります。尾がないカニをなぜこう数えるのか不思議ですが、カニには“ふんどし”と呼ばれる腹節(ふくせつ)があり、その形が尾に見えることからこの数え方を使うとする俗説があります。
 アサリやサザエなどの貝類は「1個、2個」と数えますが、シジミ程度の大きさになると「粒」でも数えます。ホタテは形が平面的なので「1枚、2枚」と数えます。しかし、ホタテには「玉」という数え方もあるのをご存知ですか?
そう、貝柱の数え方です。丸くてみずみずしい貝柱を玉になぞらえて「1玉、2玉」。ですから、市場では「殻付き」や「貝柱」と言い分けなくても、「ホタテ1枚」なら殻付きのホタテ、「ホタテ1玉」なら貝柱を、それぞれ指していることが数え方を手掛かりに分かるのです。
 タラコは「1腹(ひとはら)、2腹(ふたはら)」と数えます。「腹」は、メスが1回の産卵で産む卵のひとまとまりを表します。タラコ1腹は卵塊2本分、スケソウダラの1回の産卵分の卵の量です。もしタラコを1本だけ買いたいなら「タラコ1本ください。」ではなく「半腹(はんはら)ください。」と言います。
ニシンの卵・カズノコには「1羽(ひとはね)、2羽(ふたはね)」という数え方があります。黄色いカズノコを、鳥の羽に見立てた洒落た数え方です。魚市場に行く機会がありましたら、ぜひ魚介類の数え方にも注目してみてください。
 
(2)田中宇の国際ニュース解説 2008年6月1日 http://tanakanews.com/
★自衛隊機中国派遣中止を解読する
 中国の四川大地震の被災地に救援物資を運ぶのに自衛隊の輸送機を使う日中間の計画が、実施直前に中止された。中国派遣は、自衛隊が、極悪イメージの旧日本軍とは違うことを中国の人々に宣伝できるものだったが、実現しなかった。
 日本では「自衛隊機を使った救援物資の輸送は中国政府が要請してきたことなのに、中国内部で反対意見が多いのでやっぱり止めてくれと言ってくるとは、なんて失礼な奴らなんだ。やっぱり中国人は信用できないね」といった感じの世論になっている。中国では「中国政府は自衛隊機の派遣を頼んでない(来たいなら来てもよいとしか言ってない)のに、日本のマスコミは中国が要請したかのように歪曲して報道した」と報じられている。
 自衛隊機派遣中止について考察するにはまず、この間の経緯を見ながら、誰が頼んで誰が反対したのかを考える必要がある。5月12日に四川大地震が起きた直後、日本政府は中国政府に、物資や資金の援助、救助隊の派遣と並んで、要請があれば自衛隊機の派遣もできると提案していた。中国は、日本からの提案に沿って、最初は物資と資金の援助を日本に頼み、次は救助隊の派遣を頼んできた。
 そして第三弾の要請として中国側は5月28日に、不足しているテントなどの救援物資の援助を日本側に頼み、物資を日本から中国に運ぶために自衛隊機を飛来させてもかまわないと言ってきた。翌5月29日、福田内閣は中国政府との話がまとまりしだい、自衛隊機を派遣することを決めた。
 
 しかし、同日の北京での日中の会合では話がまとまらず、翌5月30日、福田内閣は「中国の国内で自衛隊機の派遣に対する慎重論があるので、今回は自衛隊機を使わず、民間機で送ることにした」と発表した。中国政府が自衛隊機派遣に反対してきたのではなく、日本政府が独自に中国国内の反対意見について勘案した結果、派遣を見合わせることにしたという説明だ。
これ以後は http://tanakanews.com/080601SDF.htm でどうぞ。
 
(2)裁判員制度メールマガジン     第13号 2008年5月28日発行
       裁判員制度ウェブサイト http://www.saibanin.courts.go.jp/ 
 「特  集」 裁判員豆知識
 今回は,裁判員制度が日本独自の制度であるということについてお話したいと思います。
 国民が司法に参加する制度というと,アメリカなどで行われている「陪審制度」やドイツなどで行われている「参審制度」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
 では,裁判員制度は,これらの制度とどう違うのでしょう。
 陪審制度は,事件ごとに無作為に選ばれた陪審員が,被告人が有罪か無罪かの判断(事実認定)を行う制度です。有罪とされた場合にどのような刑にするか(量刑)は,裁判官が決めます。
 参審制度は,裁判官と法律家以外から選ばれた参審員が一緒になって裁判を行う制度です。国によって異なりますが,たとえば,ドイツでは,参審員は,5年の任期制で,かつ,議会の同意を得て参審員候補者名簿が作成されるなど,いわばパートタイムの裁判官に近い存在です。
 裁判員制度は,裁判官と法律家ではない裁判員が一緒に判断を行う点では参審制度と共通しますが,裁判員が事件ごとに無作為に選任され,より多様な国民の感覚や視点を裁判に反映しようとする点で参審制度とは異なります。
 他方,裁判員は,事件ごとに選任される点では陪審員と同じですが,事実認定だけでなく,量刑判断も行う点で陪審制度と異なります。
 このように,裁判員制度は,事件ごとに無作為に選任された裁判員が裁判官と一つのチームを組んで,事実認定と量刑の両方の判断を行うという,陪審制度・参審制度とは全く異なる,日本独自の制度だということができます。
 裁判員制度と陪審制度・参審制度の比較については,裁判員制度ウェブサイト( http://www.saibanin.courts.go.jp/qa/c8_2.html  )でも説明されていますので,興味のある方はこちらもご覧下さい。

8 研究会紹介
(1)教師力アップセミナー
  平成20年6月14日 10時〜 小牧市立小牧中学校
    愛知教育大学教授 寺本  潔 先生
  「教師力の基礎・基本 社会科地図の指導力を高める5つのポイント」


  問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp