第300回 社楽の会報告    第299回へ     第301回へ   TOPへ
                                                             
報告者  土 井
 2009年1月8日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
参加者は,土井(岩南中),高木先生,大野先生(犬山中),尾関先生(岩倉教委),大島先生(草井小),浅井先生,坪内先生(岩中),奥村先生(岩南小),早川先生,木本先生(江北中),小澤先生(扶東小),吉田先生,上田先生(古西小),野口先生(城東中),大藪先生(犬南小),勝村先生(羽黒小),高橋先生(曽野小),寺谷先生(附属名古屋小)の18名でした。

 今日は資料集部会の発表リハーサルを行いました。
 
 土井が提案したものです。番号をクリックしてください。

   平成22年度フィールドワーク準備委員会報告()
 世界平和度指数   −校長日記より−
  「社会科研究・雑記帳 4月号」原稿案
  ニュース時事能力検定−校長日記より−
  役立ちWeb特集  
  教育関連情報    
  MM紹介
8 研究会情報

 平成22年度フィールドワーク準備委員会報告(案)
 1月10日に報告するものを別紙で提案しま
  
 
 
 世界平和度指数
   −校長日記より−
 何でもランク付けをするのはいかがなものかとは思いますが、平和度までがランク付けされています。
 世界平和度指数(英:Global Peace Index)といい、イギリスの経済専門週刊誌「エコノミスト」に関連する研究チーム、「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」が、世界140の国や地域の平和度を今年の5月に発表しました。昨年に続いて2回目ですが、今年は対象国が増えました。
 ベスト10は次の通りです。
 1位 アイスランド、2位 デンマーク、3位 ノルウェー、4位 ニュージーランド、5位 日本、6位 アイルランド、7位 ポルトガル、8位 フィンランド、9位 ルクセンブルク、10位 オーストリア 
 ちなみに、136位 イスラエル、137位 アフガニスタン、138位 スーダン、139位 ソマリア、140位 イラクです。アメリカは97位でした。
 それでは、その根拠は?
 対外戦・内戦の数、およびその死者数、近隣国との関係、人口に対する難民・追放者の割合、政治的不安定さ、人権尊重のレベル(政治テロの程度)、テロ活動の潜在的可能性、殺人事件の数、暴力犯罪の程度、小型武器・携帯兵器の入手しやすさなど、24項目について数値化して比べたものです。
 このランキングについては、若干の批判もありますが、賛同者は多く、指導者の良い意味での目標になってくれれば、世界平和は前進するのではないかと思います。
 平和度上位の国は小国が多く、いわゆる大国では、日本の平和度が飛び抜けています。犯罪を減らし、さらに平和度を高めてほしいと願います。
ランキングは、次のサイトでみることができます。英語ですが…。
 http://www.visionofhumanity.org/gpi/results/rankings/2008/#top 

 「社会科研究・雑記帳 4月号」原稿案
 4月から始まる12回連載の第1号の原案を検討しました。
 

 
ニュース時事能力検定−校長日記より−
 世の中、何とか検定だらけですが、「ニュース時事能力検定」というのもあります。名誉会長が養老孟司、理事長が毎日新聞特別編集委員でテレビでおなじみの岸井成格、理事には私が尊敬する池上 彰、他にも嶌 信彦、田丸美寿々といったそうそうたるメンバーです。
 その内容も、新聞やテレビのニュース報道を読み解くための「時事力」を認定するもので、毎日のニュースが問題です。
 ホームページからは模擬問題に挑戦できます。例えば次のような問題で、毎月変わります。
Q1 公共事業などの入札談合に、発注する国や自治体側の公務員がかかわる「官製談合」が後を絶たない。官製談合防止法が初めて適用された自治体を次から一つ選べ。
Q2 税金には多くの種類があるが、幅広い分野に使える「一般財源」と、使い道が限られている「特定財源」に分けられる。次の中で、一般財源に分類されるものを一つ選べ。
 漢字や英語に比べて、勉強しにくいのが時事問題。この検定を受ける受けないは別にして、時事的な問題について考える機会として、こういったサイトを活用するのはよい方法だと思います。
「ニュース時事能力検定」 http://www.newskentei.jp/index.cgi  

 役立ちWeb特集 
(1)あらたにす http://allatanys.jp/ 
  朝日、日経、讀賣3誌の読み比べサイト。タイトルが見やすく、違いが一目でわかる。
 
(2)「口と足で絵を描く芸術家たち」http://www.mfpa.co.jp/index.html 
多くの人が参加しています。
 
(3)お薦め歴史サイト
「歴史の館」;戦国や江戸、幕末など、広く浅く書かれているため、概観するにはかえって使いやすくできて言います。作者は坂本龍馬が好きなようです。
「維新の志士たち」;維新の頃の日本のことならおまかせください。
「幕末維新館」;写真などの資料が多く、役に立ちます。
「戦国浪漫」の情報量は膨大です。「戦国今日の出来事」コーナーがあり、毎日の出来事が紹介されています。「時代考証」や「人物合戦録」、「武将抜粋録」、「言行逸話録」など、読み応えは十分。表現が易しいのが素晴らしい! http://www.m-network.com/sengoku/  
 ○○家、○○宮など、江戸大名や公卿について知りたければ「江戸大名公卿net」。よくまとめたものです。「江戸大名公卿net」http://www1.parkcity.ne.jp/sito/ 
「風雲戦国史」も、家紋あり、出自事典あり、戦国大名探究ありと情報量は膨大です。
「武士(もののふ)の時代」というサイトがあります。「徳川将軍家」や「江戸武士」、「戦国武士」「知られざる名将列伝」「歴史散歩」など、当時の人々の暮らしぶりなどがよくわかります。
 
(4)小、中など冬、春休み短縮 神戸市教委来年度から 年間授業時間の増加で(兵庫)
 神戸市教委は、来年度からの新学習指導要領の一部実施に伴い、年間の授業時間が増えることを受けて、市立小、中学校と特別支援学校の計258校の冬休みと春休みをそれぞれ1〜2日間短縮して、授業時間を確保することを決めた。
 
(5)家庭の温かさ知って 少年少女が料理体験(愛知)
 非行に走ってしまった少年少女を、温かい家庭の味や楽しさで立ち直らせようと、小牧署と県警少年課少年サポートセンターが23日、小牧市内で料理体験教室「ワイワイクッキング」を開いた。
 
(6)平成20年度「生徒指導総合連携推進事業」中間経過報告
              http://www.nier.go.jp/shido/centerhp/index.htm 
    国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research of Japan 生徒指導研究センターのページです。
 
(7)積雪計/観測の原理
 積雪計は「積雪の深さ」を測定。積雪計は2〜4mの高さに送受波器を設置し、送受波器から雪面までの距離を測定することによって「積雪の深さ」を測る。見たことありますか?
 
(8)7月22日に起こる皆既日食
 7月22日には日食が起こる。全国で部分日食を観察することができ、奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部などでは、皆既日食を観察することができる。東京の最大食分は0.749。次回、日本で見られる中心食(金環日食・皆既日食)は、2012年5月21日。
 
(9)二十四節気および雑節
 二十四節気は、太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決定。時刻は太陽の視黄経が春分(0度)、立夏(45度)、夏至(90度)、立秋(135度)、秋分(180度)等の値をとる時刻。他に、季節の移り変わりの目安として土用、節分、彼岸等の雑節がある。
 
(10)世界天文年
 2009年はイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いた1609年から、400年の節目の年。国際連合、ユネスコ、国際天文学連合は、この2009年を「世界天文年(International Year of Astronomy:略称 IYA)」と定めました。
 
(11)INTERNET Watch 年間検索ランキング
 2008年に検索されたキーワードのランキングを発表。テーマ別では、健康部門は「バナナダイエット」。フード部門は「花畑牧場」。映画・ドラマ部門は「篤姫」。ゲーム部門は「mhp2g」(モンスターハンターポータブル2ndG)。社会部門は「洞爺湖サミット」など。
 
(12)路線と徒歩ルートの一括ナビゲーション
 地図検索サイトの機能を強化し、従来から提供している路線検索機能に加え、徒歩ルート検索機能と時刻表を新たに提供し、出発地から目的地までのルートや所要時間のワンストップでの検索を実現し、無料で提供。 http://www.biglobe.co.jp/press/2008/1219-1.html 
 
(13)東海道新幹線のインターネット接続サービス
 東海道新幹線のN700系の車内で、無線LANに対応したパソコン等から、公衆無線LANサービスに接続することで、インターネットを利用可能に。回線速度は最大約2Mbps。平成21年3月よりサービス開始。http://jr-central.co.jp/news/release/nws000230.html 
 
6  教育関連情報
(1)年のはじめに考える 曲がり角の学校選択制       2009年1月3日 東京新聞社説
 公立の小中学校を自由に選べる制度が導入されて十年。改正したり、廃止する自治体が現れました。行き過ぎた競争原理への反省も含まれています。
 少子化が進んでいます。文部科学省の学校基本調査では二〇〇八年度の小学生は七百十二万二千人と過去最少でした。ピークだった一九八一年度の六割です。
 学校も少なくなっています。〇八年度の公立小学校は前年度に比べて1%減り、二万二千百九十七校でした。中学校も同じ傾向です。公立学校の統廃合は避けられない問題となっています。
(中略)
 前橋市は小中学校で導入している選択制を一〇年度までとし、廃止を決めました。入学希望が偏ってしまい、行政の予測以上に学校規模の格差が生じたからです。
 ただ、見直し派はいまのところ少数です。今後、保護者などから要望があれば選択制を取り入れる自治体はあるでしょう。
 「地域」「学校規模」などの問題が顕在化しましたが、今後は「学力」も選択制と併せて考えられていくことになるでしょう。
 実は全国一斉学力テストの成績をめぐる公開問題には、学校統廃合の問題が背景にあるのです。
 先月末、秋田県知事は〇七年と〇八年に実施したテストの平均正答率を県内二十五市町村別に公表しました。学校別ではありませんが、六町村は小中学校が一校ずつしかないので事実上は学校の成績が開示された形となりました。
 関係市町村は「序列化になる」と批判しましたが、情報公開の流れからすれば、公表に踏み切る自治体はほかにもありそうです。
 ランキングと化した成績は選択制に影響を及ぼし、やがては学校統廃合のものさしとして使われることが考えられます。教育現場が結果に一喜一憂し、成績向上に躍起になることが予想されます。
 かつての全国学力テストが中止になったのは、各地で先生の誤答指さしなどが横行したからです。東京都足立区の独自テストでも同様の不正行為が発覚しました。これでは学力向上どころか本末転倒になってしまいます。(以下略)
☆★☆★ コメント ☆★☆★
 学校選択制は「子どもは地域で育てる」という流れに逆行しているという意見は前からあった。特別な事情のある場合は別にして、やはり学区はあるべきで、小学校の通学団、子供会などの縦社会で培われる社会性は、生きる力の大きな構成要素である。
 この社説で気になるのは、「ランキングと化した成績は選択制に影響を及ぼし、やがては学校統廃合のものさしとして使われる」という部分である。
 学力調査を2回経験して個人的に感じるところがある。
 @ 平均点は、子どもの集団が変われば大きく変わる。平均点を学校のランク付けにするのは無意味である。
 A 学校の力があるとしても、職員は管理職も含めて入れ替わりが激しい。成績は流動的なもので、学校の統廃合の要因にするのは無意味である。
 B 特にA問題は平均点が高く、例えば外国籍等で日本語がわからない生徒がいると大きく平均を下げてしまう。それは仕方がないことで、そういった事情も考えないで平均点が一人歩きするのはたいへん危険である。
 私は、全国平均、都道府県など、母数の大きな平均はともかく、学校単位のような「平均点」は不要だと考える。そうではなく、問題ごとの平均正答率を大切に考えてもらいたい。問題ごとの全国との比較は参考になった。また、学習状況調査の全国との比較は、学校や学年集団の特長を見いだすのに大きな資料になった。
 せっかくの調査である。正しく活用しないと、決して長続きはしない。
 
(2)学力テストの成績公表「知事に権限あるのか」−文科相が批判
                          平成20年10月27日 教育ニュースより
 秋田県の寺田典城知事による全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の市町村別成績公表について、塩谷立文部科学相は二十六日の閣議後記者会見で「情報公開請求を受けてでもなく、全く独自に発表されたが、知事にそういう権限があるのか」と批判した。
 塩谷文科相は、同県の全市町村教委が成績公表に反対だったと強調。「テストに参加しない市町村が出てきて、全数調査ができなくなると問題だ」との懸念を示した。(以下略)
 
学力テストの成績公表 「なぜ、だめなのか」
秋田知事が反論
 秋田県の寺田典城知事は二十六日の記者会見で、塩谷立文部科学相が全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の市町村別成績を公表した知事の対応を批判したことに対し、「なぜ県は公開されて市町村はだめなのか。公開によって公教育の向上に資する」と反論した。(以下略)
☆★☆★ コメント ☆★☆★
 前のコメントと同様である。そもそも首長が学力テストに口を挟むことこそが問題である。そこをマスコミは問題にすべきではないか。軍事でシビリアンコントロールが守られている。そこまでとは言わないが、政治が教育に介入するのはできるだけさけたいものだ。
 
(3)授業で英語自在な高校教師は約1割                 2008年12月29日
 今月発表された高校の学習指導要領改定案で、英語の改定案が注目を集めた。従来の文法、日本語訳中心の指導法から会話に力を入れる指導に転換、基本的に英語で授業を行う方針を打ち出した。教える単語数も現行の1300語から1800語となり、同じく増えた中学と合わせ中・高で800語増となった。
 この改定案に対して、学校現場には期待の半面、戸惑いの声も少なくない。新しい指導法を取り入れていく負担、そして教師自身の英会話力に差があり英語による授業がどこまでできるのかという不安があるためだ。
 文部科学省が平成15年に策定した「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」では、ほぼ全ての英語教師が英語で授業を行うことができる英語力と授業力を備えることを目標に定め、教員研修などを進めてきた。
 ただ、同省が昨年12月に実施した「英語教育改善実施状況調査」によると、高校の授業で英語を用いることが「ほとんどない」「半分以下」という教師が合わせて9割に上っている。(以下略)
☆★☆★ コメント ☆★☆★
 小学校の英語教育に象徴されるが、教育内容の変更で、現場は大きな影響を受ける。小学校教員養成課程で、英語教育は受けていない。学生時代もリーダーならともかく、英会話の学習は短時間しかやっていない。小学校教員に英語教育はそもそも無理がある。教員養成のシステムを変えても、現場に反映するのは何十年もかかることを肝に銘じなくてはならない。
『英語が使える日本人』の育成のための行動計画 

 
 MM紹介
ふるまいよしこ JMM [Japan Mail Media]No.512 Thursday Edition より
 ■ 『大陸の風−現地メディアに見る中国社会』          第140回
「それぞれの山寨、それぞれの夢」
 あけましておめでとうございます。
 2008年は中国にとって、グラフにすると正に負に大きく揺れた年だった。激動に直接さらされた人たちにとっては辛い年となったが、全体を振り返れば「激動の中からの変化」のブレも大きかったといえる。
 日本人に近年の中国イメージを焼き付けた「毒餃子事件」は、「社会の不安定」を恐れる中国政府当局によって報道規制が敷かれたために、「日本人による中国の嫌がらせだ」と言った発言が闊歩し、それだけを中国国内の反響としてピックアップした(というか、それしかピックアップするものがなかった)日本のマスメディア報道を読んだ日本人の「嫌中感」が中国市民の反論の水掛け論を展開した。
 その報道を見ていて思ったのは、どこのメディアも「報道規制が敷かれているので、中国の人々は事件の実際を理解していない」ことを前提に報道してはいたが、実際に蚊帳の外に置かれた、中国の一般市民に対して、相手が報道規制によって無知であることを知りながら「知ってる」日本人が罵詈雑言を浴びせることが有効だろうかということだった。「報道規制」に対する嫌悪感なら中国当局に向けるべきだし、「何も知らないくせに」と決め付けるなら中国の一般市民に攻撃の矢を向ける必要はない。民間の嫌悪感の発露とその行き所のない怒りは、お互いに「中国」「日本」という漠然とした国家概念に対する悪イメージとして固まってしまった。(以下略)
☆★☆★ コメント ☆★☆★
 JMMは最も楽しみにしているMMである。その二つの柱が、「金融経済の専門家たちに聞く」であり「海外リポート・エッセイ」である。元日早々から、ふるまいよしこ氏の『大陸の風−現地メディアに見る中国社会』が届いた。もう140回になる。その内容は濃く、おもしろい。日本では報道されないことも多く、中国を知るための貴重な情報源である。
 バックナンバーにぜひ目を通したい。 http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/title4_1.html 
 
 


  問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp